カツラ美容室別室 の商品レビュー
うん!好きです! 主人公の淳之介と商店街の美容室で働く人達の話。 やはりこういう日常っぽいのは落ち着く。 大きな事件が起きるわけではなく 流れていく日々 みんなそれぞれ生きていて なんだかほっとする
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デビュー作の「人のセックスを笑うな」は、全体を通しての微熱感と、ちょっと切なくてあやうい感じがなかなかよかったので、別の本にトライ。 高円寺に引っ越してきた淳之介。 知り合いの梅田さんとの縁で、「桂美容室別室」に通うことに。 どこか人と真剣に関わるということに踏み込んで...
デビュー作の「人のセックスを笑うな」は、全体を通しての微熱感と、ちょっと切なくてあやうい感じがなかなかよかったので、別の本にトライ。 高円寺に引っ越してきた淳之介。 知り合いの梅田さんとの縁で、「桂美容室別室」に通うことに。 どこか人と真剣に関わるということに踏み込んでいけない淳之介と 周囲の人々との交流を描いています。 仕事に対する思いとか、恋に落ちそうになる感じとか、 都会での一人暮らしの孤独感とかを織り交ぜながら。 これは、まあ、なんというか・・・エッセイと小説の中間みたいな感じ? どこか、何か、ここぞってところをしっかり書いてほしい気がします。 言葉の力、物語の力、というものがあまり感じられませんでした。 残念。
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カツラをかぶりながら理容室を営む桂さん。どこか魅力があって、つい集っちゃうオレたち。 職場での人間関係に悩んだりして、身につまされるとこあるけど、 なんかこんな生活っていいかもって。ピクニックがしたくなっちゃった
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さっぱりと読める。若い女性が「きみぐらいの世代は」と一括りにされて怒る場面があった。私も下の世代をそういうふうに見てしまうし、この作品も「草食っぽいな」と感じている。もし自分が世代を一括りにされたとしても、「そうかもしれないが私は違う」と考えるだろう。バブル世代だけど、バブルっぽ...
さっぱりと読める。若い女性が「きみぐらいの世代は」と一括りにされて怒る場面があった。私も下の世代をそういうふうに見てしまうし、この作品も「草食っぽいな」と感じている。もし自分が世代を一括りにされたとしても、「そうかもしれないが私は違う」と考えるだろう。バブル世代だけど、バブルっぽい経験があまりないから。2010/7/24 読了。
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「桂美容室別室」の店長は、美容師なのにカツラを被っている。何故カツラを被っているのかが、結局最後まで分かりません。サラリーマンをしてる淳之介が、友人の梅田の家の近くに引っ越してくる。そして桂美容室別室に行き、店長やエリ、桃井さんと出会う・・。ドライなのかムシロ濃いのかよく分からな...
「桂美容室別室」の店長は、美容師なのにカツラを被っている。何故カツラを被っているのかが、結局最後まで分かりません。サラリーマンをしてる淳之介が、友人の梅田の家の近くに引っ越してくる。そして桂美容室別室に行き、店長やエリ、桃井さんと出会う・・。ドライなのかムシロ濃いのかよく分からない人間関係。人との距離の置き方が独特で、共感できなかったりしんみりしたり。淳之介とエリは友達なのか?「男女の間にも友情は湧く。(中略)走り出した友情は止まらない。」のだから、友達なのか。好きな感じなのだが、捉えきれないのが残念。また読んでみたい。
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山崎ナオコーラさんの空気感…と言うのか 独特の味が結構好きですね。 はまって読んでしまいました。 タイトルも面白いし…お勧めです
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カツラをかぶった美容師、桂孝蔵の美容室を舞台にしながら、そこに来るお客さんの日常も書いている。 登場人物は個性的な人達が多い。 店長が個性的だから?
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この前に読んだのが金原ひとみやったからか、 まあ、さっぱり、するー、と読んだという感じ。 他人との関わりによってしか自分というものを定義できないのではないか、というのはとても共感した。 自分の「核」をもっている人というのはどれくらいいるんやろうか。 -------...
この前に読んだのが金原ひとみやったからか、 まあ、さっぱり、するー、と読んだという感じ。 他人との関わりによってしか自分というものを定義できないのではないか、というのはとても共感した。 自分の「核」をもっている人というのはどれくらいいるんやろうか。 -------------------------------------------------- 「疲れる女といるよりも、アパートで牛乳を温める方がいい。」 この一言。
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ナオコーラさんの作品で一番好きかも。カツラに美容室別室。美容室だけでもいいのに、わざわざ別室がつく。インパクトがあるタイトルとストーリーが合致すると、ホクッとした気持ちにさせられる、そんな作品でした。
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家と大学を往復する間にさらりと読めました。 ナオコーラさんって「年上の人」を魅力的に描くの上手だなあと思う 子どもの頃って(今も子どもやけど)30歳の人は「30歳の中身」を、 50歳の人は「50歳の中身」を兼ね備えていると思ってたけど そんなわけないよね。機械じゃないもの、人間だ...
家と大学を往復する間にさらりと読めました。 ナオコーラさんって「年上の人」を魅力的に描くの上手だなあと思う 子どもの頃って(今も子どもやけど)30歳の人は「30歳の中身」を、 50歳の人は「50歳の中身」を兼ね備えていると思ってたけど そんなわけないよね。機械じゃないもの、人間だもの。 ← カツラさんははじめ寡黙で落ち着いていて、 エリちゃんと桃井さんを見守るすっごくダンディーな店主! と思ってたけどそうじゃない。 淳之助とエリは恋愛関係になる! と思ってたけど特にならない。 取り立てて大事件は起こらず、皆わりと淡泊(?)なように感じられるけど それこそ「なにも見えていない」証拠なんやなー。 周囲の人たちによって形を保っている、周りとの関係が一切なくなったら 俺はジェル状になる、みたいな淳之助のせりふがあって なるほどー、と思った。 一人でいるのと、一人になるのは違うってことですね。 (『NANA』の中で、ヤスも言ってた! 笑) 淳之助とエリの関係があるからこそ、説得力のあったこの言葉。 ――― 男女の間にも友情は湧く。湧かないと思っている人は友情をきれいなものだと思い過ぎている。友情というのは、親密感とやきもちとエロと依存心をミキサーにかけて作るものだ。ドロリとしていて当然だ。 ある意味で、友情って恋愛よりむずかしかったりして。
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