カツラ美容室別室 の商品レビュー
一番インパクトが強いのはタイトルで登場人物、ストーリーが負けてしまっているように感じました。なんだか普通のお話です。
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『人のセックスを笑うな』でデビューした、山崎ナオコーラ。デビュー作も、他の作品も私の興味をひかれるような登場人物がでなかったので、そんなに好きではなかった。 今回はふらっと図書館で借り、一時間くらいでぐっと読めた。 たぶん20代後半くらいの男性が主人公だけれど、人との距離のとり...
『人のセックスを笑うな』でデビューした、山崎ナオコーラ。デビュー作も、他の作品も私の興味をひかれるような登場人物がでなかったので、そんなに好きではなかった。 今回はふらっと図書館で借り、一時間くらいでぐっと読めた。 たぶん20代後半くらいの男性が主人公だけれど、人との距離のとりかたが、わかる、と思うところが多かった。 比喩も、改行の仕方も面白かった。
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本人は至ってまじてめでも滑稽にみえることって日常にありがち。桂さんのカツラなんてことは笑わずにはいられない。 でも回りの人たちは誰も突っ込まない。 淡々とした日常に小さなエピソードの積み重ねで幸せが出来ていく感じを表現したようなお話だった。
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山崎ナオコーラって女の人だったのかぁあっ!! コノ人の作品は読んでも読んでも心に響くものがない。 とか、読み終わったあと生意気に思ってしまうくせしてなんかずっと心に残ってるんだよなぁ。 ニキの屈辱はそうだった。
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高円寺に引っ越してきた「オレ」は、「梅田さん」の紹介で「カツラ美容室別室」のカツラさん、美容師のエリ、桃井と、微妙な温度の友だちづきあいを始める。恋愛になりそうでならない関係や、心からうち解けるというほどではない友だちづきあいを描いていく。 なんかこの本『ほんとはこわい「やさ...
高円寺に引っ越してきた「オレ」は、「梅田さん」の紹介で「カツラ美容室別室」のカツラさん、美容師のエリ、桃井と、微妙な温度の友だちづきあいを始める。恋愛になりそうでならない関係や、心からうち解けるというほどではない友だちづきあいを描いていく。 なんかこの本『ほんとはこわい「やさしさ社会」』(森真一/ちくまプリマー新書)の副読本というか、サブテキストとして使えるんじゃないか。傷つけないように、傷つかないようにという仲間うちでの振る舞い方。仲間で気をつかうゆえに、外に対しては傍若無人な振る舞いになる様子。利害や事実ではなく、感情のケアだけを優先するような人間関係。「腫れ物」「爆発物」としての自己。 エリが客を殴るという事件がきっかけとなり、〈オレ〉とエリの関係はいったん離れるものの、その後かえって距離が縮まることとなる。「エリがオレを殴る」でも「オレがエリを殴る」でもなく、関係のない第三者、初めて物語に出てくるような人物が殴られちゃうあたりとか、「やさしさ社会」小説だよなー。
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日常生活の中で、一般的には”普通”に暮らしているように見える人の周りとのずれだったり心の揺れようをうまく描く山崎ナオコーラさんの作品『カツラ美容室別室』を読んだ。カツラをかぶっているのが誰の目にも明らかな桂さんが経営する美容室に、はちゃめちゃな先輩に連れられ通うようになった主人公...
日常生活の中で、一般的には”普通”に暮らしているように見える人の周りとのずれだったり心の揺れようをうまく描く山崎ナオコーラさんの作品『カツラ美容室別室』を読んだ。カツラをかぶっているのが誰の目にも明らかな桂さんが経営する美容室に、はちゃめちゃな先輩に連れられ通うようになった主人公が桂さん以下美容室の人たちと不思議なな距離を保ちながら日々が過ごしていく様が描かれている。彼の心の動きの描写は決して鋭い描写ではないのだがいつの間にかうなずいてしまっている上手な文章力を感じる、そんな小説でした。
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昔は読まなかった、あるいは読んでも「?」としか思わなかったであろう類の作品。 大学4年間で、中・高の何倍もの経験(それが薄いか濃いかは置いといて)をしたことで、登場人物の心情が理解できる物語的想像力が身に付いたのかな。 時々言動がぶっとんでいて、「え」となることもあったけど、...
昔は読まなかった、あるいは読んでも「?」としか思わなかったであろう類の作品。 大学4年間で、中・高の何倍もの経験(それが薄いか濃いかは置いといて)をしたことで、登場人物の心情が理解できる物語的想像力が身に付いたのかな。 時々言動がぶっとんでいて、「え」となることもあったけど、まあなんとなーく読めた。人の脆さというのか、素直さが綺麗事抜きでダイレクトに描かれているなあと。 こういう類の本を読む時、たいてい (主人公が)どうせこの女の子をすぐ抱くんだろなーとか、なんだかんだで結局身体の関係なるんでしょ、みたいな偏見じみた、冷めた眼鏡をかけてしまう自分がいる。 経験に基づく色眼鏡といえばそうなんだけど、偏見はよくないな、と(笑) だから、その点ではこの作品は安心しました(笑) 引用部分、すごく共感。
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何気ない日常、ある人たちの話。 たぶんこの小説のテーマは友情ですね。 いろんな人たちの友情。 物語性はあまりないです。 考えさせられたりするわけでもない。 でも、なんかいいなあ。って思いました。 ナオコーラさんの文章が好きなので、 これはこれでいいかなあと。 でも、やっぱりナオコーラさんの 恋愛が読みたいなあ。
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男の人の、女の人にタイするめんどくさーーーな感じが 納得できて面白かった。 いいなって思っても、あぁめんどくさ、とか揺れ揺れなんだね。 男の人はどう感じるんだろう?共感できるのかな?
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桂美容室別室で繰り広げられる、淡々とした人間関係。 ナオコーラさんのホームページで今月の本として紹介されていたので久しぶりに手に取る。 花見をして、知り合い、なんとなく小さな出来事が起こる。 あっさり感が好みじゃないときついかなぁ。
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