日本の10大新宗教 の商品レビュー
いわゆる「カルト」とは考えられていない(と著者が考えている)10の新宗教について取り上げて、その成立を簡単に解説しています。 このような新宗教に関わっている人と知り合い、それについてちゃんと知りたいと思って手に取りました。ネットには悪い噂しか書かれず、アレルギー的に「宗教はすべ...
いわゆる「カルト」とは考えられていない(と著者が考えている)10の新宗教について取り上げて、その成立を簡単に解説しています。 このような新宗教に関わっている人と知り合い、それについてちゃんと知りたいと思って手に取りました。ネットには悪い噂しか書かれず、アレルギー的に「宗教はすべてダメ」という話ばかり目に入ってきて不安が募るばかりでしたが、こちらの書籍は比較的中立的に事実を述べていて、冷静に考えることができるようになったと思います。 新宗教に何らかの興味(ネガティブであろうと好奇心であろうと)を持っている人がある程度ざっくりと知識を得るうえでは役に立つ本だと思います。 以下に取り上げられている新宗教と自分なりの分類・キーワードをまとめておきます。 【神道系(神仏習合)】 ・天理教:中山みき、お産の神様、吉田神道の影響、奈良県、おぢばかえり、精神病的、教えに矛盾する死に対する宗教的解釈、貧に落ちきれ ・大本:出口なお・出口王仁三郎、金光教から独立、『邪宗門』『大地の母』、終末論的予言、海外展開、警察の取締 ・生長の家:谷口雅春、大本から独立、海外展開、雑誌メイン ・天照皇大神宮教(と璽宇):北村サヨ、数寄屋橋公園で踊る宗教、社会批判、天皇人間宣言と現人神の補填、岸信介 ・世界救世教:岡田茂吉、大本から独立、手かざし浄霊、地上天国、自然農法、お光さま ※神慈秀明会:小山美秀子、世界救世教から分離した1つ、カルトだったが1997年に体制変更 【仏教系】 ・立正佼成会:庭野日敬・長沼妙佼、霊友会(西田無学)から派生、日蓮系・法華系、法座、寛容 ・創価学会:牧口常三郎、日蓮正宗、折伏、公明党、国立戒壇の建立 ・PL教団:御木徳一、徳光教の影響、観音信仰・法華信仰の流れ、人生は芸術である(高校野球・花火大会) ・真如苑:伊藤真乗(元エンジニア)、真言密教系、護摩を焚く、信者同士のカウンセリング的な接心修行、 ・GLA:高橋信次、家族が創価学会系の経営者、ファンが多い教祖、霊的現象に関心
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十大宗教とそれに関連する宗教を記述することで結果的に多くの宗教について解説していたが、例えば白光真宏会は入っていなかった。他の宗教から分かれた、連携したということがあまりない宗教は入れづらかったのかもしれない。あとは有名どころでも、阿含宗、オウム真理教、幸福の科学などはあまり記述...
十大宗教とそれに関連する宗教を記述することで結果的に多くの宗教について解説していたが、例えば白光真宏会は入っていなかった。他の宗教から分かれた、連携したということがあまりない宗教は入れづらかったのかもしれない。あとは有名どころでも、阿含宗、オウム真理教、幸福の科学などはあまり記述なし。 気になったところのメモ。 ・新宗教:キリスト教系以外は仏教or/and神道の影響をほぼ受ける 修験の影響を受けた宗教も多い ・真光:野口整体の愉気と活元を宗教的に解釈 ・世界救世教系:聖地建設、自然農法への関心 ・天理教から璽宇まで:神道系 ⇔ ・高度経済成長期に巨大になった霊友会、創価学会、立正佼成会など:日蓮系、法華経系 ・PLの原点の徳光教:「お振替」という病気直し(モニター法に似ていると思った) ・新宗教:社会が不安定な時期に世直しを掲げて出てくるのが普通。 しかし・・・真如苑、GLAは世直し要素なし。 ・カルト:終末論を強調、多額の献金要求 取締により社会性が生まれ成熟するのが普通→成熟を拒むとカルトのまま 古い絶版ムック「神人類と信人類たち」巻末の新宗教カタログで新宗教をさらったときは流れがわからなかったので、歴史が辿れてよかった。
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宗教学者である島田裕巳さんが、日本の新宗教についてそれぞれの成り立ちなどを解説した本。この本には、いわゆるカルト宗教とされている団体は載っていない。 面白かったのは、割とどの宗教も相互に影響を受け合っていたりしたこと。あとGLAの「エジプトの神ワンツースリー」は面白かった。英語や...
宗教学者である島田裕巳さんが、日本の新宗教についてそれぞれの成り立ちなどを解説した本。この本には、いわゆるカルト宗教とされている団体は載っていない。 面白かったのは、割とどの宗教も相互に影響を受け合っていたりしたこと。あとGLAの「エジプトの神ワンツースリー」は面白かった。英語やん。 面白かったんだけど、私は宗教の成り立ちよりはそれを信仰している人達のこころの方に興味があるようで、教科書を読んでいるような気持ちだった。
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タイトル通り、よく名前を聞く新宗教について、 教祖、成り立ち、考え方、状況をまとめた本。 1つの宗教から派生した分派が大きくなったり、関連性がわかった。日本は無宗教の人が多いというが、宗教団体の数多く存在しているのだろうと感じた。 また、宗教にのめりこむ人は、別の宗教へと、渡り...
タイトル通り、よく名前を聞く新宗教について、 教祖、成り立ち、考え方、状況をまとめた本。 1つの宗教から派生した分派が大きくなったり、関連性がわかった。日本は無宗教の人が多いというが、宗教団体の数多く存在しているのだろうと感じた。 また、宗教にのめりこむ人は、別の宗教へと、渡り歩くものだなとも感じた。 本では触れられていなかった話題の統一教会や幸福の科学について、疑問が湧いた。
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統一教会の件で少し新興宗教関係の書籍を読んでいるが、その中の一冊。タイトルにあるように「日本の」宗教団体に限っているためキリスト教系などは論究がない。従って統一教会も含まれない。 10の団体(法人)が解説されているが、どれも平行に書かれているため、信者数など規模の異なる団体も濃淡...
統一教会の件で少し新興宗教関係の書籍を読んでいるが、その中の一冊。タイトルにあるように「日本の」宗教団体に限っているためキリスト教系などは論究がない。従って統一教会も含まれない。 10の団体(法人)が解説されているが、どれも平行に書かれているため、信者数など規模の異なる団体も濃淡の差がわからない。 各章を読む前に Wikipedia などで概要を予め知ってから読み出すとよい。その団体のホームページにも飛んでみるといいと思う。GLAなどはホームページを見ると本書の内容とかなり印象が違って見える。
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日本の10大新宗教 2007 数々の新宗教をざっくりとつかめる良書 2015年7月4日記述 宗教学者の島田裕巳氏による著作。 2007年出版。 新宗教について解説している。 しかし多くの新宗教があるのだなとそれだけでも勉強になる。 1.天理教 2.大本 3.生長の家 4.天照皇大神宮教と璽宇 5.立正佼成会と霊友会 6.創価学会 7.世界救世教、神慈秀明会と真光系教団 8.PL教団 9.真如苑 10.GLA(ジー・エル・エー総合本部) 率直に言うと天理教、創価学会、PL教団くらいしか認識が無かった。 天理教は日本史で学んだ記憶がある。 開祖中山みきは人物名も教科書か何かで覚える機会があった。 他については宗教ということでCMやりまくる訳でも無いので知らんくても仕方ないのか。 大本の出口王仁三郎という人物は生長の家など他の新宗教に多くの影響を与えてきた。 正直言ってもうちょい知られるべき人物かもしれない。 まあ新宗教ということで評価が定まってないのかもしれんが・・ 高度経済成長と核にして信者を拡大してきた新宗教。 創価学会や立正佼成会はその流れで拡大してきたのか。 創価学会が元は創価教育学会であったこと。 創立者牧口常三郎、2代戸田城聖・・ 個人的には真如苑くらいしか参加出来そうにない。 著者の指摘にもあったように集団行動を強く伴う活動の難しさを感じる。 そのあたりが昨今の現状なのだろうと思う。 本書は多くの新宗教を取り上げており、ざっくりと全体像をつかむ意味でも良い。 ただ多くの人物名が出てくるのでその辺りの配慮があっても良かったかなと思えた。
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日本の代表的な新宗教の歴史と概要について、客観的な視点でまとめられています。 有名なところでも、この手の話はあまり知らなかったので、ためになりました。 いろいろと問題のある場合もありますが、人それぞれの価値観や信仰があるので、ざっくりとでも知っておいて、損はないと思います。 偏見...
日本の代表的な新宗教の歴史と概要について、客観的な視点でまとめられています。 有名なところでも、この手の話はあまり知らなかったので、ためになりました。 いろいろと問題のある場合もありますが、人それぞれの価値観や信仰があるので、ざっくりとでも知っておいて、損はないと思います。 偏見を助長するような内容ではありません。
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創価学会や天理教、生長の家、など、よく名前を聞くし近所にも施設がある宗教の変遷がよくわかり、面白かった。 新宗教に対する偏見みたいなモノはなしに、中立的に事実を取材して書いてある。 興味深いのは、新宗教の教祖はほとんど女性だということ。やはり最初は、病気や子どもを亡くしたことなどをきっかけに、祈祷などに頼るようになるみたいで、そこから“教祖”になってゆく。 中世に生まれた浄土真宗や日蓮宗や禅宗なんかも、最初はその時代の“新宗教”だったわけで、「念仏唱えれば極楽へ行けるなんてあり得ない」とも言える。でもそれを裏付けるような“宗教体系”を作っていき、組織を作り、信者を集め、宗教団体になってゆく。教祖は女性でも、2代目の代表者からはだいたい男性になる。 宗教って何なのかな、という観点からも面白い本でした。
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偏らない情報を得るのが難しい話題なので面白く読めた。 ちょっとだけ平井和正の名前が出てきて、自分より上の世代が読んでいた印象の作家だけど、あーーと思いました。 キリスト教系のも知りたい。
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ここで扱われている10大宗教とは、以下の通り。 01 天理教 02 大本 03 生長の家 04 天照皇大神宮教と璽宇 05 立正佼成会と霊友会 06 創価学会 07 世界救世教、神慈秀明会と真光系教団 08 PL教団 09 真如苑 10 GLA 漢字変換が大変。 それはともか...
ここで扱われている10大宗教とは、以下の通り。 01 天理教 02 大本 03 生長の家 04 天照皇大神宮教と璽宇 05 立正佼成会と霊友会 06 創価学会 07 世界救世教、神慈秀明会と真光系教団 08 PL教団 09 真如苑 10 GLA 漢字変換が大変。 それはともかく、「大本」教について書かれた「大地の母」という小説は、とんでもないものらしい。著者によると、 「そこでくり広げられている物語は、想像を絶するもので、物語のあまりにもドラマチックな展開に、私は全十二巻を一気に読み終えた。『邪宗門』よりもその内容ははるかに強烈で、圧倒的だった。…全編を通して繰り返されるのは、神話的なドラマであり、初代教祖である出口なおと王仁三郎の神憑りであり、二人に降った神同士の対立と抗争である。そこでは、当たり前のように奇跡的な出来事が起こり、時間さえも逆戻りしたりするのである」(p54) 小説の作者は登場人物の出口王仁三郎の孫にあたる人で、すべて事実にもとづいていると述べているらしい。これは面白そうだ。そのうち読んでみるかもしれない。
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