日本の10大新宗教 の商品レビュー
内容が内容だけに、冒頭の断りに30頁近く割いている。 新興宗教というと、ネガティヴなイメージが付くため、本書では新宗教と記されている。 さて、新宗教と見聞きするとオウム真理教が思い浮かぶ。宗教やカルトの範疇を超え、テロである。その他、ライフスペースなんてのもありました。シ...
内容が内容だけに、冒頭の断りに30頁近く割いている。 新興宗教というと、ネガティヴなイメージが付くため、本書では新宗教と記されている。 さて、新宗教と見聞きするとオウム真理教が思い浮かぶ。宗教やカルトの範疇を超え、テロである。その他、ライフスペースなんてのもありました。シャクティパッドという、頭をパチパチ叩いて、数百万の祈祷料だかお布施だか名目は知らんがお支払。 法の華なんてのもありました。教祖の「最高ですかー!」に帰依する門徒の「最高でーす!」のコールアンドレスポンス。 パナウェーブ研究所なるものもありましたね。白装束の彼ら。一時、メディアを騒がせました。白いワゴンで跋扈し、全身白づくめで、毒電波がどうたらこうたら。 長い歴史の中で見れば、キリスト教もユダヤ教時代から見れば新宗教、仏教だって、元はインドのバラモン教である。 昨今、世界でウェイウェイしてるイスラムもキリスト教、仏教の後発だ。 宗教。信仰は自由だと思う。心のよすがに、何を拝もうと、いくら金銭を払おうと、どんな格好をしようと。各々の自由だと思う。 自分の信仰に原理主義者であっても構わんと思う。 が、しかし。そこに排他主義や排斥思想が入ってくると、ややこしい。 自分の信じる信仰を皆に共有したい気持ちも分かる。が、しかしだ。貴方が信じるように、その誰かも何かを信じているやもしれん。 布教ってのが、実に厄介だな。 その点、八百万の神的な観念は争いを生みづらいようにも思う。それこそ、便所にも神様がいるってやつね。 宗教上の理由から、医療を拒む方々もいるらしい。自ら判断が出来ない幼子が事故に遭い、救急搬送され、運ばれた先の医師たちは人命優先で医療を施す。すると、後日その両親が病院側へ訴訟を起こすこともあるそうだ。 今日も日が昇り、一所懸命働いて、美味い酒を飲む。そんな日々にありがてー、と思う俺は、イエス生誕の日にはなんとなく、イルミネーションが綺麗だなと思い、年始には神社に詣でて、親戚の葬式は仏式で、何でもありのマルチなよくある日本人です。 人様に無理強いはしてはいけません。
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■よく分からないという不気味さ 新興宗教(学術的には新宗教というそうだ)という言葉の響きは、負のイメージが強い。 活動自体には反社会的なイデオロギーが含まれていない教団が多いとはいえ、やはりポストオウム的なるものの出現には怯えざるを得ない。 新宗教=カルト、といった図式は安易では...
■よく分からないという不気味さ 新興宗教(学術的には新宗教というそうだ)という言葉の響きは、負のイメージが強い。 活動自体には反社会的なイデオロギーが含まれていない教団が多いとはいえ、やはりポストオウム的なるものの出現には怯えざるを得ない。 新宗教=カルト、といった図式は安易ではあるが、「(あちらとこちらの差として)納得すること」を求める国民性からしたら仕方のない部分もある。 また、各々の活動内容が掴めないことが不安をあおり、否定的な意見へとつながる。 著者の立場は極めてニュートラルなものであり、それぞれの教団への評価や批判は努めて排されている。 それぞれの組織の概要を知ることにより、自分がそれをどう捉えるかの判断材料になる。 要点も分かり易くまとめられており、新宗教を紹介する案内書とも言える。 ■スピリチュアルと宗教のあいだ 新宗教と聞いて真っ先に思い浮かぶ創価学会。 政冶的にも表舞台に立っており、その存在感は極めて大きい。 そんな創価学会の他にも本書では「天理教、大本、生長の家、天照皇大神宮教(璽宇)、立正佼成会(霊友会)、世界救世教(神慈秀明会、真光系教団)、PL教団、真如苑、GLA」がピックアップされている。 スピリチュアルブームや前世信仰の後押しもあり、活動の実態はそこまで特異なものとは言えないものもいくつかある。 現代という時代に適合するために宗教も形を変えていくものであり、そうして形を変えられる柔軟性こそ新宗教の特徴なのだと感じる。 私個人的には新宗教には人工的な、造られた匂いを嗅ぎとってしまう。 それぞれの教団の意義を完全に白黒ハッキリさせることは難しく、もはやその必要性もないのかもしれない。 霧散するような今を生きる身として、宗教という存在を改めて認識させられた。
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筆者は東大の特任研究員で、代表的な新宗教に関してその発生から成長の経緯がよく分かった。個別の宗派への肩入れも感じられない。新宗教はとても身近にあり、時代の移り変わりを反映して姿を変え、分裂もしてゆく。献金の額の多さは信仰の証とされるので、教団は財を蓄え強大な建造物を創る。また、新...
筆者は東大の特任研究員で、代表的な新宗教に関してその発生から成長の経緯がよく分かった。個別の宗派への肩入れも感じられない。新宗教はとても身近にあり、時代の移り変わりを反映して姿を変え、分裂もしてゆく。献金の額の多さは信仰の証とされるので、教団は財を蓄え強大な建造物を創る。また、新宗教が勢力を拡大するのは社会が混乱しているときや過渡期にあるときで、貧困・不満からの脱却に応える教団が伸びる。新宗教は社会の表れであり、人間の性が生み出すものだと感じた。
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日本の明治時代からの新興宗教の流れが分かります。 かなり詳しく書かれています。 同時に、それぞれの宗教の系譜、よりどころ、影響を与え合っているところも分かります。 名前しか知らなかった宗教の教義、教祖、実態が概観できます。 とても興味深く読みました。
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新宗教は既存の宗教的伝統の上に登場するものであり。 高度成長期人口移動に合わせて創価学会等都会で信者を増やして 天理教 新宗教は基本的に都市部産物で急激な都市化という背景がないと勢力は拡大しない。中山みきが天理大命と同一視されている。みきの長男秀司が吉田神道を学び天理教の祭神に...
新宗教は既存の宗教的伝統の上に登場するものであり。 高度成長期人口移動に合わせて創価学会等都会で信者を増やして 天理教 新宗教は基本的に都市部産物で急激な都市化という背景がないと勢力は拡大しない。中山みきが天理大命と同一視されている。みきの長男秀司が吉田神道を学び天理教の祭神に影響を与えた。医者薬を否定し、迫害を受け、高野山真言宗光台院の末寺として迫害を避けようとした。教祖の予期せぬ死を新たな信仰を生むことで乗り越えた。 大本 新宗教で大本程高い評価を受けた教団はない。出口王仁三郎という人物が常識をはるかに超えた存在である。大本には、宗教団体にとどまらず、精神革命、社会革命の運動としての正確がある。その後の宗教界のリーダーが多く輩出された。神霊科学研究会(浅野和三郎)・生長の家(谷口雅春)・世界救世教(岡田茂吉)インテリが多く入信した。「大地の母」激しい対立の様子。 生長の家 元々大本に入信し、一燈園への関心が高まった。「実相のみがある」『心の法則を研究しその法則を実際生活に応用して、人生の幸福を支配するために実際運動を行う』哲学を説く思想団体から現世利益を強調する宗教に変質していく。新宗教の教団が教祖の著作を大々的に宣伝し、多く部数を発行する先駆けは生長の家である。天皇信仰・反左翼の生長の家は反共産主義の政治運動が衰退すれば、改革をせまられ、太平洋戦争の侵略を認め旧来のイメージを脱皮しようとしたが、新たななイメージを強く打ち出すことに成功しなかった。 天照皇大神宮教 北村サヨ 信者達の踊りは「無我の舞」と呼ばれ宗教活動全体が演劇的な性格を持っていた。
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天理教とか、生長の家とか、創価学会とか、PL(パーフェクトリバティ)教団とか、いったいそれらがどういう教えで、どんな活動をしているのか。また、誰がどんな経緯で新たな宗教を起こしてきたのか。そんなことが本書には書かれています。いわゆる教祖と呼ばれる人たちには相当なカリスマ性があるの...
天理教とか、生長の家とか、創価学会とか、PL(パーフェクトリバティ)教団とか、いったいそれらがどういう教えで、どんな活動をしているのか。また、誰がどんな経緯で新たな宗教を起こしてきたのか。そんなことが本書には書かれています。いわゆる教祖と呼ばれる人たちには相当なカリスマ性があるのだろうということは想像できます。でも、実は始めはただの「おばさん」だったのが、身内に病人をかかえ、何とか救いたいという一心で宗教にのめりこむ。その中でお告げを聞くなどして、自分が主体となって宗教を起こしていったというようなケースが多いということを知りました。また、PLとか創価は宗教団体が母体になった学校だということは分かっていましたが、他にも結構新宗教が母体の私立学校があることを知りました。さらに、数年前に訪れた信楽にあるミホミュージアムもやはり新宗教と関係しているということでした。とっても落ち着いた美しい美術館で、宗教色はまったくなかったので驚きです。私たちの知らないところにもいろいろな宗教が根付いているのだということがわかりました。私自身は特にいずれかの宗教にくみするわけではないのですが、本書を読んで、少し新宗教に対する見方が変わったように思います。
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比較的公平に書かれていると言うことだが、やはり著者の宗教観色濃く出ていて、本人は自覚していないかもしれないが教団の方向性に応じて記述内容に偏向を感じる。 新聞雑誌にも書かれているような、各教団の特異性でなく、普段の宗教活動の実態にもっと迫って欲しいのである。宗教学者らしいもっと突...
比較的公平に書かれていると言うことだが、やはり著者の宗教観色濃く出ていて、本人は自覚していないかもしれないが教団の方向性に応じて記述内容に偏向を感じる。 新聞雑誌にも書かれているような、各教団の特異性でなく、普段の宗教活動の実態にもっと迫って欲しいのである。宗教学者らしいもっと突っ込んだ視点が欲しいところである。
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新宗教の歴史や教義を出来るだけ客観的にまとめた参考書としてはそれなりの価値はあるのだろうが、一般の読者が読み物として読むには面白みが欠ける。
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2008-04-21 読み始めると,止まらずにだーーーっと読んでしまった. 新宗教(新興宗教)の世界は不案内だったので,概略的な説明でしたが,非常に面白く読めました. 新宗教といってもいろいろあるんだなーと,関心. やはり多くの新宗教を生んでいるのが真言宗と日蓮宗なんで...
2008-04-21 読み始めると,止まらずにだーーーっと読んでしまった. 新宗教(新興宗教)の世界は不案内だったので,概略的な説明でしたが,非常に面白く読めました. 新宗教といってもいろいろあるんだなーと,関心. やはり多くの新宗教を生んでいるのが真言宗と日蓮宗なんですね. 大体のところは,教祖を持ちながらも大体,神道か仏教のエッセンスを取り込んでいる. 教祖のパターンも何パターンかに分けられますね. そして,おもしろかったのは,どこも教祖か側近が他の宗教団体に入信したりして,組織運営のノウハウをつかんで, それで布教のやり方や,信者の集め方などを得ているというあたり. この方向は音痴な私は,結構知ったことが多く,もう少し学んだ方がよさそうな気もしてきた. 昨日,上賀茂神社を散歩してても考えていたのだが, 魔女狩りや,わけのわからん治療など,宗教の暴走をとめられたのは科学の力だったけど 逆に科学が暴走しかねない現代にあっては,それを止めるのは宗教なのかもしれないと
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信仰心は全くないけど、この方面には多少興味があって呼んでみた本。あと、本著者の葬式は要らない本が面白かったっていうのもあって。まあこれは、週刊誌を流し読む程度のものでした。宗教(特に新興)に対する拒否反応があって、ここに出てくるうちの過半数は知らない宗派だったけど、なんとなくの流...
信仰心は全くないけど、この方面には多少興味があって呼んでみた本。あと、本著者の葬式は要らない本が面白かったっていうのもあって。まあこれは、週刊誌を流し読む程度のものでした。宗教(特に新興)に対する拒否反応があって、ここに出てくるうちの過半数は知らない宗派だったけど、なんとなくの流れが分かりました。依然、信仰心が沸かないことには変わりないけど。
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