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春、バーニーズで の商品レビュー

3.3

65件のお客様レビュー

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2014/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「最後の息子」の主人公のその後を綴った連作短編集。 装丁がおしゃれで、モノクロの写真がちりばめられていて寂しげな感じです。 淡々と語られていて…、作中で昔話が物悲しくてむなしいと書かれていましたが、このお話自体そんな感じがしました。 筒井と閻魔ちゃんの過去がお話の前提にあるからでしょうか。変わらない閻魔ちゃんも、閻魔ちゃんから逃げ出して収まるところに収まって生きている筒井もなんだか物悲しいというかどこか切ない感じです。 「夫婦の悪戯」のお互いが嘘(でも本当の話…)を言い合うのが面白かったです。2人の動揺っぷりがリアルだった…(笑) 「パーキングエリア」で、筒井の暴走がどうなるのかと思いましたが、最後は一応ほっとする展開だったので安心しました。なんて素敵な妻なんだ…! もしもの別の人生のことを考える、今の人生が嫌なわけではないけれど…現実逃避する気持ち、投げ出して逃げ出したくなる衝動はとてもわかります。 最後の「楽園」が何故だかわからないけれど、すごく怖くて切ないです。一体誰の視点…?「彼女」はだれで、不慮の事故が何かを暗示しているのか…。 もう一度、「最後の息子」と続けて読んでみたら何かに気付くでしょうか。

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2014/03/03

たった今読了。 もーーーー!!!! 吉田修一の表現とは何故こうも毎回胃の奥をギューっと掴まれたような感覚に陥るのか。。。あぁ。。 『最後の息子』の主人公・筒井のその後を描いた連作短篇集。 筒井にとっての置き去りにした腕時計はきっと私達の中にもあると思います。 具体的では無くて...

たった今読了。 もーーーー!!!! 吉田修一の表現とは何故こうも毎回胃の奥をギューっと掴まれたような感覚に陥るのか。。。あぁ。。 『最後の息子』の主人公・筒井のその後を描いた連作短篇集。 筒井にとっての置き去りにした腕時計はきっと私達の中にもあると思います。 具体的では無くても何処かに何かを置き忘れたような感覚があって、謎の焦燥感にかられてそれを探しに行ってもきっとそこにはもう何もなくて。 うーん胃の奥痛い(笑)。

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2014/02/05

コブつきの女と結婚した筒井。 全てが穏やかで順調なのに、過去にオカマと同棲していたことを思い出したり、マックで会った女とメアドを交換したり。 なんとなく逃げ出したくなって。

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2013/11/26

モノクロの写真がとても素敵。夫婦の日常を描いた作品。他の人のレビューを読んで、最後の息子の続編と知る。先にそちらを読めばよかった。 人は時に現実逃避したくなる時もある。最後、何か起こるかと思ったのだが、普通に終わってしまった。

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2013/11/08

一瞬にして読めたけど、記憶も一瞬にして飛んだ。 ただ、京王線沿いの決して都会とは言えないところの夫婦の日常の1ピースが描かれていたような。半ば忘れて美化されているのか、心の奥であわーくぼんやりと浮かび上がっているようなストーリーだったように思います。 パパをやっている男性が過去...

一瞬にして読めたけど、記憶も一瞬にして飛んだ。 ただ、京王線沿いの決して都会とは言えないところの夫婦の日常の1ピースが描かれていたような。半ば忘れて美化されているのか、心の奥であわーくぼんやりと浮かび上がっているようなストーリーだったように思います。 パパをやっている男性が過去をぼーっと思い返すのは、なんだか空しさがあります。

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2013/09/02

図書館で借りて。本屋さんでよく見掛けて題名が印象に残ってたから借りてみた。 特に深く考えずに文字を追って読了してしまった。こういうなんということのない小説は苦手な気がしてたけど、嫌いじゃなかった。夫婦の空気感とか。フライドポテトが食べたくなった。

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2013/04/18

「最後の息子」の続編。ダメ学生だった主人公が人の親になっている。ちゃんと親だったり夫だったりをこなしているがやはりあの頃を彷彿とさせる行動に出る。それをしっかり受け止める妻。 あの頃も今も根本的な部分は変わってない。そういうことなんだと思う。

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2013/04/16

なんともおしゃれな本。おしゃれな話。 箔押しのタイトルに モノクロ写真。 文体もなんだかおしゃれ。 最初、つながりが分かりにくかったけれど途中から「何かおこるかも?」というワクワク感。 ラストの切なさが、全体を引き締めてるとおもう。 すきな小説。

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2013/03/28

この話の前にも、あるんだね。 読んでみたい。 最後の章は、どう繋がるのかよくわからなかった。 自転車の場所を聞いてないのに、わかる。そういうものだとか、好き。

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2013/03/10

一気に読んでしまったのが少しもったいない、連作短編集。 京王線沿線で暮らす、ありふれた?家族の姿。 瞳のような妻に憧れます。“パーキングエリア”のラストには、ほんと敵わない。こういうのが大人の女性だな。尊敬。 最終話の置き所に迷うな。。。

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