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誰か Somebody の商品レビュー

3.5

491件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    207

  4. 2つ

    30

  5. 1つ

    7

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2022/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドラマでは杉村三郎役を小泉孝太郎さんが演じたシリーズの第一弾。「第2弾の名もなき毒」がたまたま実家にあり先に読みました。このシリーズ今のところ第5弾まであるようなので、とりあえず、全部揃えました(笑)で、第一弾は、三郎と菜穂子の馴れ初めや、今多コンツェルンの会長であり、菜穂子の父である善親の人となり、などいろいろ詳しく書かれています。 この作品は、善親のお抱え運転手であった梶田さんが家族が全く知らない場所で自転車にはねられて亡くなってしまい、犯人が見つからない。そこで、梶田さんの娘2人が、梶田さんの本を出すことによって、犯人の情報を得ようとして、その本作りのお手伝いを三郎がすることになる。 そこで、姉妹の関係や、梶田さんの過去が三郎の手によって、解き明かされていく、というお話です。 作家さんっていうのはふせんをあちこちに張り、前後の辻褄を合わせ、なおかつ完結しなければいけない。長ければ長いほど、その作業は大変だと思うので、長編物の多い宮部みゆきさんはすごいなぁ、と感心しつつ、いつも読み進めています。 最後、ハッピーエンド、とはいかなかったこの作品だけど、全てがわかって、みんなそれぞれ先に進めることになり、よかったのかなぁと思います。 実は第3弾の「ペテロの葬列」も読み終わったのですが、 やはりもう一度読み直してから感想を書こうと思います。 こちらは少々お待ちを〜♡

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2024/03/29

名もなき毒の方を先に読んでしまったため、杉村三郎や菜穂子、義父などの人となりについてはある程度前知識があった。その助けもあってか、杉村は、(やはり)常識人として常に毅然たる行動を取っていて、読んでいて安心感があり、杉村ベースで話が進むため読みやすくはあった。 お人好しは行きすぎる...

名もなき毒の方を先に読んでしまったため、杉村三郎や菜穂子、義父などの人となりについてはある程度前知識があった。その助けもあってか、杉村は、(やはり)常識人として常に毅然たる行動を取っていて、読んでいて安心感があり、杉村ベースで話が進むため読みやすくはあった。 お人好しは行きすぎると「余計なお世話」として毒されるんだなぁというのがちょっとした感想。もちろん、杉村の性格だけでなく、逆玉の輿という世間からの目が、よりその側面を強めているのだろうが。 正直、個人的には読後感がイマイチだったなと思う。なんだか、登場人物それぞれが抱える毒が明らかにされながらも、釈然としない終わり方にモヤモヤが残るというか。

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2022/07/26

人間というものを好きにもなれるし嫌いにもなれる、それくらい緻密な人物描写です。 「真実にも寿命がある」という一文が印象に残りました

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2022/07/12
  • ネタバレ

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古めの作品だからか、文章の書き方に少し馴染めない部分があった。 妹はクズだと思ってしまった。 とりあえずお姉さんには全力で幸せになってほしい。

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2022/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本当に宮部みゆきさんの本は登場人物たちの魅力がすごい。久しぶりに読んだからか最初は馴染めないと思ったけれど気付けばもう引き込まれていた。 わたしもなにもしなくても愛されている妹が羨ましかった。なぜなのだろうと。しっかりして、頼られる事で見返そうとしている。都合良いよなって嫌になるのに。やりたくもないのに。ずっとそうして来たって愛してもらえなかったのに。 水津での梨子の話は胸が痛すぎる。生活を、見つけたくないのだよね。自分がいられない彼の生活。苗字を名乗って彼の不在を謝罪する事。想像しただけで打ちのめされる。 子供はすべての暗闇にお化けを見出す。

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2023/12/28

「車屋さん」とはちょっと離れたストーリーになっている様な…。聡美さんと梨子さんが何かなぁ〜。 話を大きくしている様に感じましたが展開が気になりすいすい読んでしまいます。 話の中に惹きつける構成力が流石が宮部みゆきさんだなと感心しました。 他の作品もまだまだ読みます。

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2022/06/21

杉村三郎シリーズの第1作目。宮部みゆきという稀代のストーリーテラーが紡ぐミステリ。一介の会社員の杉村が関わる事件を調べるうちに恐ろしい真実を知る。杉村はいつも間に合わない。ラストシーンは三島由紀夫の豊穣の海に通ずる静謐さがあると勝手に思っている。

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2024/02/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前、ドラマ化されたものを観た記憶があり、そのときはあまり良い印象ではなかった。しかし改めて原作を読んで見ると中々巧い作りになっている事が分かった。 梶田姉妹の勝手な言い分も、それを言われてしまう杉村の不憫さも良く伝わってきた。 梶田の過去については失念していたので何だかすっきりした読了感であった。

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2022/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

段々とのめり込むように読んだ。 亡くなった梶田さんの過去が仲の良かった仕事場の子のどうしようもない父の死体を隠すことで 犯罪ではあるが、良い人に変わりはなかったし 梶田さんの死は本当に事故だった。 それよりも梶田さんの娘たちが大荒れで 梨子がとにかく酷すぎた。でも姉妹なら稀にあることなのかな、わがまま妹の姉の幸せは許せず、私の方が可愛くて愛される存在と思ってる。姉も姉で強くはでれない。ん〜〜、とにかく姉を傷つけたい妹がイライラした。

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2022/05/17

「昨日がなければ明日もない」を先日読んで、杉村三郎シリーズ他にも読んだような気もするなと思いながら、とりあえず1作目に戻って読んでみた。 「昨日がなければ・・」より杉村さんがもっと頼りない雰囲気。1作目だけに、まだ場数を踏んでなくて経験不足の杉村さんなのかな(笑)「昨日がなければ...

「昨日がなければ明日もない」を先日読んで、杉村三郎シリーズ他にも読んだような気もするなと思いながら、とりあえず1作目に戻って読んでみた。 「昨日がなければ・・」より杉村さんがもっと頼りない雰囲気。1作目だけに、まだ場数を踏んでなくて経験不足の杉村さんなのかな(笑)「昨日がなければ・・」の時は、優しくも詰める所はきっちり詰めていくという感じだったけど、今回は流されることが多くて、でも結果オーライみたいな感じでした。 が、最後はやっぱり息をつめて読むくらいヒリヒリした感じ。家族って難しい。血のつながらない夫より、血のつながった親兄弟との関係性の方が難しいと思うのは私だけかな。 今回も面白かった。

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