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の商品レビュー

3.6

85件のお客様レビュー

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2025/11/07

ホラー短編集 ホラージャンルは正直疎いのだけど表題作の「鼻」 エルロイ文体の刑事パートと外科医の私パートが結びつく圧巻のクライマックスに盛大にKOされた 他も楽しめた こういうのがあるのならホラーももう少し熱心に読んでいかねば 見事な病み具合に心躍りもうした 少しずつ手を出して...

ホラー短編集 ホラージャンルは正直疎いのだけど表題作の「鼻」 エルロイ文体の刑事パートと外科医の私パートが結びつく圧巻のクライマックスに盛大にKOされた 他も楽しめた こういうのがあるのならホラーももう少し熱心に読んでいかねば 見事な病み具合に心躍りもうした 少しずつ手を出してみよう

Posted byブクログ

2025/03/01

『暴落』が好き。★3.5。『受難』はオチが大体読めてしまったのと、物足りなさで★2.0。『鼻』は解説を読んでやっと騙されていたことに気がついた。★3.0/5。この作家のホラー小説を他にも読みたい。

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2025/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題の「鼻」だけでなく、他短編も秀逸。 「暴落」 ・人の価値が株価のように市場に左右される社会。自分がいくら善行を行なっても、周りの人間の悪行によって自身の市場価値にも影響されてしまう。自分を守るためだったら平気で人を裏切られるだろう。道徳心や思いやりの心など存在するだろうか。 ・完璧な資本主義の社会に染まりたい人はこの世界に住んでみたらどうか。 ・主人公はクズのようだが正直彼の生きている世界皆クズだ。彼らのような性格はこの世界の標準なのではないか。 「受難」 ・宗教に心酔した女性が聖行為だと信じて虐待を行うストーリー。 「鼻」 ・最下層の「テング」を救おうとする最上層の「ブタ」である医者を応援していたけれど、最後の最後で彼が刑事が追っていた犯人だと知り、複雑。 ・私は、最後の最後まで「現実」を信じることができず、「妄想」の世界に呑み込まれてしまった。  →威圧感が強い、思想が偏向すぎる刑事(現実)と物腰が柔らかい医者(妄想)だったら肩入れするのは...。

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2024/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「暴落」 「受難」 「鼻」の三部作の短編集でした。 個人的には一つ目が一番好きだったかな。 鼻に関しては、解説を読んで初めて理解した。 テングとブタの、種族の生き残りを賭けた大戦争を想像していたけど、もっと身近で気味の悪い話だった。

Posted byブクログ

2024/04/09

こう言ったもしかしたら実現できる?ような世界の中での人の怖さを存分に楽しめた。 個人的には暴落が好きで鼻はあまり話がわからなかったがうとうとしながら読んだので2度読みして見てから再度本の評価をしたいと思う。

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2023/08/27

個人的には『受難』が面白かった! 不思議な世界観があり、こういう内容の本を 読み慣れていない私にはなかなか読み進めなかった。 特に『鼻』は終わりの方で話が分かると 一気に読めるけど途中の方で 「テング?」「ブタ?」と 訳分からなくなってしまうことがあった(笑)

Posted byブクログ

2023/08/25

軽い文体なのでサクッと読める。読みやすいが構成は複雑なので読後感も満足。 読んだ印象はテレビの「世にも奇妙な物語」的な感じ。不思議な世界で展開されるストーリー、どんでん返し。でも結末はブラックなのでそのままテレビ番組にはしづらい。 ・暴落 国民全員に株価評価がついてまわる世界で...

軽い文体なのでサクッと読める。読みやすいが構成は複雑なので読後感も満足。 読んだ印象はテレビの「世にも奇妙な物語」的な感じ。不思議な世界で展開されるストーリー、どんでん返し。でも結末はブラックなのでそのままテレビ番組にはしづらい。 ・暴落 国民全員に株価評価がついてまわる世界で、評価が暴落していく男の転落劇。 ・受難 監禁された男の前に次々と現れる奇妙な人々。誰も男を解放しようとしない。監禁された理由は?助けてくれないのはなぜ? ・鼻 豚と呼ばれる人々がテングと呼ばれる人々を差別する世界で、豚の医者がテングの親子を助けようとするが…。

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2023/08/20

どす黒い物が読みたくて、手に取りました。 ″恐怖″の深淵は″理不尽″にあると考えています。 そういった意味で とても怖く、面白い作品です。 表題の『鼻』 面白かった。

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2023/07/21

そこそこに楽しく読めた。 人間の価値を株価のように表した世界「暴落」が面白かった。PSYCHO-PASS然り、高度な管理型社会も近いのかもしれない。

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2022/11/27

「暴落」、「受難」、「鼻」の3編からなる。 暴落 人に価値を結びつけるとどうなるか、暴落するとどうなるか、というもの。 メガバンク勤務の主人公が法令に抵触しまくるあたりに疑問を抱く。 またミステリの読みすぎか、オチが読めてしまう。 ただその世界観から漂う臭気には、息の詰まるよう...

「暴落」、「受難」、「鼻」の3編からなる。 暴落 人に価値を結びつけるとどうなるか、暴落するとどうなるか、というもの。 メガバンク勤務の主人公が法令に抵触しまくるあたりに疑問を抱く。 またミステリの読みすぎか、オチが読めてしまう。 ただその世界観から漂う臭気には、息の詰まるような凄まじいリアリティを感じた。 受難 都会の闇に閉じ込められる男。 ビルの間に構築したディストピア。 世界不信になる恐れのあるほど、重みのある現実味を帯びた描写。 様々な人が関わりながらも負の底へ落ち込んでいくさまが、受難一言では明らかに足りていない。いい意味で。 鼻 うまい。初読は意味がわからない。再読。 真実と向き合った時に訪れる反転。 ただアンフェアといえばアンフェア。 主人公の狂い方、世界の捉え方に、作者の意図した脚本上の調整を感じる。

Posted byブクログ