波乱の時代(上) の商品レビュー
翻訳なのに、すごく読みやすい。 この人の半生を綴った話。 この本を読んでいると、アルフレットスローンJrを思い出す。 スローンと同じようなことを言っていたから。 この本で感じたこと。 ・事実を事実として認識することが大事であること ・的確な情報をより早く入手して、...
翻訳なのに、すごく読みやすい。 この人の半生を綴った話。 この本を読んでいると、アルフレットスローンJrを思い出す。 スローンと同じようなことを言っていたから。 この本で感じたこと。 ・事実を事実として認識することが大事であること ・的確な情報をより早く入手して、その情報の元判断すること 人間は、自分の信じたいことを信じる傾向にあるけれど、 やはり経営者として成功するために重要な要素のひとつとして、 事実をありのまま受け入れることは必須であると思った。 自分も判断をするときには、自分に問いかける。 「自分のよい方向に考えていないか?事実に目を瞑ってないか?」 ただ、疑いすぎれば逆に事実が良い方向を示しているのに、 良い方向の結論を疑うこともあるから、それも要注意。 簡単に言えば、マイナス思考に陥る可能性があるってこと。 まあ、事実を認識してれば、プラス思考もマイナス思考も無いのだけれど。 クリントンが議会で苦戦した理由が、 『人間、この信じやすきもの』と違った部分の記述が興味深い。 この『波乱の時代』では、 クリントンの政策が議員にとってメリットのないものだから、 と書いてあるが、『人間、この信じやすきもの』では、 クリントンが、他の議員に「貸し」が無い人物だったからと書いてある。 どちらか一方が間違っていて、どちらか一方が正しいとは思わない。 波乱の時代の意見のほうが真実性は高そうに思えるけれど、 『人間…』で書いてあることもひとつの要因であった可能性も高い。 ふむ。面白い。いまさらながら経済学が面白いと思った。
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FRB議長のような大きな経済をコントロールする責任を持つものは、頑固さと柔軟さを兼ね備えていなければならない。 何度もあった危機との対面の仕方、各大統領の性格に合わせ且つ最適に経済をコントロールしてきた経緯、本当に勉強になる。 アメリカの経済史も一緒に学ぶことが出来る。 個人的に...
FRB議長のような大きな経済をコントロールする責任を持つものは、頑固さと柔軟さを兼ね備えていなければならない。 何度もあった危機との対面の仕方、各大統領の性格に合わせ且つ最適に経済をコントロールしてきた経緯、本当に勉強になる。 アメリカの経済史も一緒に学ぶことが出来る。 個人的にはグリーンスパンのポリシーを語った下巻より、その歴史が記された上巻の方が面白かった。
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単純に能力のある人はいるのだなぁと感じながら読んだ。今に至ってグリーンスパンの行なったことに対し様々な批判が起きているが、それでも私はこの人の能力はすごいなと思う。
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前FRB議長(09年6月)「堕ちたマエストロ」アラン・グリーンスパンの自伝。 ここまでバブルを増幅された理由がつらつらと書かれている。 一人の人間の自伝であるので読んでいて面白いが、バブルの増幅がいかに起きたかを当事者の視点で覗くことができる。 良書。
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おすすめ度:90点 世界経済の司令塔として活躍したグリーンスパン前FRB議長の初の著作。 上巻では、生い立ちから始まり、FRB議長として金融政策および政治にかかわった18年間の出来事が綴られている。 ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントン、そし...
おすすめ度:90点 世界経済の司令塔として活躍したグリーンスパン前FRB議長の初の著作。 上巻では、生い立ちから始まり、FRB議長として金融政策および政治にかかわった18年間の出来事が綴られている。 ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントン、そして息子のブッシュと、共和党政権だけでなく、民主党政権であろうともFRB議長を任命され続けてきた。 特に興味深かったのは「第6章 壁の崩壊」「第8章 根拠なき熱狂」。 「第6章 壁の崩壊」では、崩壊前の中央計画経済の大いなる矛盾が語られている。 崩壊後の当時のロシア当局の改革派たちの、市場主義経済への移行への非常に強い意志、意欲があり、そのすばやい動きには魅了された。 グリーンスパン氏は「中央計画経済が崩壊したとき、資本主義が自然に確立するわけではない」とし、「自由市場には、文化や制度の面で膨大な基礎があり、それが長い年月をかけて発展してきている」とする。 法制度の整備が必須であり、財産権が担保されなければならない。 信頼や信用が成立してはじめて、市場主義経済が機能することが、ソ連崩壊後の実例に学ぶことができた。 「第8章 根拠なき熱狂」では、1995年8月9日ネットスケープ株の新規公開に始まるインターネットのゴールドラッシュについて、グリーンスパン氏が、従来の指標では通用しなくなった世界をいち早く見通している。 グリーンスパン氏の仮説はこうである。 「情報技術が吸収され、その活用方法が学ばれていったことから、インフレ率が低く、金利が低く、生産性が上昇し、完全雇用が実現する状態が長期にわたって続く可能性がある。」 今もってすればまったく正しく当然である。 それを当時に見破ったグリーンスパン氏はさすがである。 グリーンスパン氏は、「1940年代後半から景気サイクルをみてきたが、今回のようなことは1度もなかった。」 「50年か100年に1度のもののように思える」と発言している。 FOMCは利上げをしなかった。成功であった。 金融政策の決定にあたって、経済モデルだけに頼るわけにはいかないことを示した。 「シュンペーターならおそらく、こう主張したはずだ。経済モデルも創造的破壊の対象になるのだと。」
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彼は学生時代に投資銀行で統計などの数値加工を行っていた。 コンファレンスボードで勤務をしていたときには、資料室の書棚にある知識を全て吸収しようと 何時間も読んでいた。 自分も就職してから今以上に勉強頑張らなきゃ!! ブッシュ政権は選挙公約を守ることだけを目標としていて、状況の変...
彼は学生時代に投資銀行で統計などの数値加工を行っていた。 コンファレンスボードで勤務をしていたときには、資料室の書棚にある知識を全て吸収しようと 何時間も読んでいた。 自分も就職してから今以上に勉強頑張らなきゃ!! ブッシュ政権は選挙公約を守ることだけを目標としていて、状況の変化に対応した政策の協議すらしない。 歴代の大統領は選挙公約に固執せず、状況に応じた政策を考えるものらしい。 もう一度読もうとは思わないがモチベーションは高まった気がする。
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世界経済の司令塔として活躍したグリーンスパン前FRB議長が、その半生とFRBについて語る。歴代政権で果たした役割や、そのとき、何を見つめ、何を考えていたかを明かす。(TRC MARCより)
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さてさて、FRBの元議長のアラン・グリーンスパンの本の 紹介です。 知らない人のためにいくつか解説を入れます。 FRB=アメリカの中央銀行です。英語ではFEDっていう事が多いような印象です。 グリーンスパン=マエストロ(名指揮者、巨匠)と呼ばれ、その一言一言が 経済を動かすと言...
さてさて、FRBの元議長のアラン・グリーンスパンの本の 紹介です。 知らない人のためにいくつか解説を入れます。 FRB=アメリカの中央銀行です。英語ではFEDっていう事が多いような印象です。 グリーンスパン=マエストロ(名指揮者、巨匠)と呼ばれ、その一言一言が 経済を動かすと言われていた方です。 そんなグリーンスパンさんが議長を退いてから 経済やその他の事に関して振り返っています。 英語の本の訳って適当な事が多くてあまり好きでは ないことが多いのですが、この本は訳がまずよかったですね。 それと、大統領と議会の関係、大統領の気質、その他 政治的なものの経済に与える影響から その他もろもろのところまで非常に詳しく説明が あって良かったと思っています。 金融に興味がある人、金融業界に進む人一回読んでみると 良いと思います。重いけどw
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上巻は筆者の半生について語っている。 単なる自慢話ではなく、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、9.11テロ など数々の危機に瀕したときに彼がどのように考えて行動したのか が率直に語れていて面白い。
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上巻は自身の半生を語っている。 911の時欧州から帰還する際にF16の護衛がついたというかっこいいエピソードから 音楽少年、ビックバンドジャズとの出会い、数学と経済学に傾倒しながらケインズと距離を置いた学生時代、 アイン・ランドとの出会い、コンサルタントとしての仕事や政界とのかか...
上巻は自身の半生を語っている。 911の時欧州から帰還する際にF16の護衛がついたというかっこいいエピソードから 音楽少年、ビックバンドジャズとの出会い、数学と経済学に傾倒しながらケインズと距離を置いた学生時代、 アイン・ランドとの出会い、コンサルタントとしての仕事や政界とのかかわりの始まりなどが書かれている。 ホワイトハウスでの長期にわたる執務の記述では各大統領の ソ連を訪問したときにゴスプランの人に全産業の生産計画表のようなものがあると聞かされたときの 困惑はいかばかりか。 そして氏のもっとも有名な業績であるブラックマンデーの収拾が語られる。 共和党員でありながらクリントン氏、ゴア氏を高く評価しているが時代の性もあるだろう。 ITにより業務が効率化し景気が拡大しながら賃金が上昇しないという現象がこれまでにないものだったらしい。 また国家財政が黒字化し、オペレーションに使う国債がなくなりそうになるという自体はうらやましい。 一方でストックオプションが消費を拡大させている事実はかなりの間わからなかったらしい。 それ以前の時代(日本の失われた10年以前)ではインフレがドラゴン並みの強敵とみなされていた 事実は知っておくべきだった。
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