1,800円以上の注文で送料無料

死者のための音楽 の商品レビュー

3.8

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/08/30

淡々とした切ないお話が多くて、でもライトで読みやすかった。装丁も栞もとても綺麗で、お話の雰囲気を広げてくれる。ただ、昔の日本の設定の話なのに現代的な感覚で描かれていることに、違和感を覚えてしまった。そういうのは求められていない幻想小説だとはわかっているんだけど、一度気になったら果...

淡々とした切ないお話が多くて、でもライトで読みやすかった。装丁も栞もとても綺麗で、お話の雰囲気を広げてくれる。ただ、昔の日本の設定の話なのに現代的な感覚で描かれていることに、違和感を覚えてしまった。そういうのは求められていない幻想小説だとはわかっているんだけど、一度気になったら果てしなく気になっちゃって・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

しっとり系ホラー ブックデザインがまさにこの本の内容を表わしていると思いました。 ブックデザインは祖父江慎さん+佐藤亜佐美さん(コズフィッシュ)

Posted byブクログ

2009/10/04

後半の3編が特に好きです。幻想的に語りかけられる、どこか郷愁を誘う物語たち。民話が語り継がれるように、遠く続いていく物語のとうな印象を受けました。/(2008.02.28読了)

Posted byブクログ

2009/10/04

実は書き手は乙一さんという話を聞いて試しに読んでみることに。読了後、高確率で乙一さんだと確信した。『黄金工場』とか特に。もし乙一さんではなくても相当乙一さんの影響を受けているはず。そもそも、乙一さんの作風って真似する方が難しいと思うし、この手の作品は好きです。乙一好きは読む価値大...

実は書き手は乙一さんという話を聞いて試しに読んでみることに。読了後、高確率で乙一さんだと確信した。『黄金工場』とか特に。もし乙一さんではなくても相当乙一さんの影響を受けているはず。そもそも、乙一さんの作風って真似する方が難しいと思うし、この手の作品は好きです。乙一好きは読む価値大アリ。

Posted byブクログ

2009/10/04

2008/02/21 読了 乙一さん疑惑を聞いて。 ■長い旅のはじまり 蟲師にありそうな話。 父親を刺したナイフで娘を刺して……。 特に好きなキャラはいなかった。 ■井戸を下りる 語り手だけの目線で話が進んでいくのは結構好きな文体。 話の流れはフーン程度だったけど 結びのギョっ...

2008/02/21 読了 乙一さん疑惑を聞いて。 ■長い旅のはじまり 蟲師にありそうな話。 父親を刺したナイフで娘を刺して……。 特に好きなキャラはいなかった。 ■井戸を下りる 語り手だけの目線で話が進んでいくのは結構好きな文体。 話の流れはフーン程度だったけど 結びのギョっとするしめ方は好き。 お父さんニートだけどね。 結局、雪はどこからご飯出してたの? ■黄金工場 おおーこの話は好きだ。 金を叩く=砕けると思ってたから 最初勘違いしてたけど 変形だったんだね。 砕けるより変形の方が 最後のくだりがグロに拍車がかかって好き。 千恵ねぇちゃんって顔可愛いのかな。 ■未完の像 嫌いではないんだけど この流れで読んだらパンチが無かった。 像の意味とかありがたみを分かってないね、私が。 ■鬼物語 あれ?いま誰の話してたっけ?ってなった。(アホすぎ) でもおねえちゃん可愛いね。 鬼がデッカクて圧倒的な力を持ってるから そりゃ殺されるわー。 ■鳥とファフロッキーズ現象について 最もすんなり読み進んだ。 途中まで、なんでも持ってきてくれる鳥に 依存して、親子でダメ人間になった10年後くらいに 急に鳥が居なくなった挙句 今までお世話した事と同等の何かを 背負うことになって絶望、みたいな展開かと思った(笑) それなんて星新一? 鬼物語と比べて、 力の差が無い(この鳥は特別だけど) 相手に殺されるっていう描写が好き。 ■死者のための音楽 切ないなぁオイ。 私は、「残虐」とか「絶望」とかを好むのですが この話は好きだったし するすると世界に入れた感じがありました。 鳥と〜からここに来る流れも良いね。 乙一さんにはどうしても 残虐性が無いとものなり無く感じてしまうんだけど 最後にこの話で大満足。 もし、死者のための〜が最初だったら 微妙だったかもっていうくらい この話は存在が大きかったかな。

Posted byブクログ

2011/09/07

 ジャンルでいえばホラーなんでしょうが、湿り気のある怪異譚や闇が凝った昔話風の物語など、一口で言い表すのが難しい作品ばかり。死と闇の気配が作品から濃厚に浮かび上がってきて、血しぶきが飛び、実写不可。確かに目を覆いたくなるおぞましい作品ばかりなのだけど、不思議と読了感が悪くないのは...

 ジャンルでいえばホラーなんでしょうが、湿り気のある怪異譚や闇が凝った昔話風の物語など、一口で言い表すのが難しい作品ばかり。死と闇の気配が作品から濃厚に浮かび上がってきて、血しぶきが飛び、実写不可。確かに目を覆いたくなるおぞましい作品ばかりなのだけど、不思議と読了感が悪くないのは、恐ろしさ怖いという感情よりも、ままならぬもどかしさ、哀切の感情を揺さぶられるからだろう。物語の語りも上手く、作品世界に絡め取られ、没入しながら読んでました。 私の好みは、ホラーというよりは不思議譚というか、まったく怖ろしくない、そればかりか感情を揺さぶられて涙した表題作「死者のための音楽」、語り手を次々と変えながら、冒頭の部分に帰ってゆく「鬼物語」、怪鳥の恩返し?ちょっと絵で見てみたい「鳥とファロッキーズ現象について」、闇の中からぼっと浮かび上がってくるような「井戸を下りる」、昔話風の因果譚「長い旅のはじまり」など。 この本、装丁が凝りに凝ってるんですよね。しおりが…(怖)。読んでる最中にふとしおりが目に入ったもののしおりには見えず、ぎょっとしたのはこの私。結局、このしおりを使わずに読んでしまいました。トホホ。小口の部分から…も、おおお。今までありそうで、なかったですね、こんな装丁。 そういえばこの山白朝子さんて、覆面作家なのだとか。読んで確信したけど、やっぱり漢字2文字の作家さんでしょう。いつ公表されるのかしらん???

Posted byブクログ