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死者のための音楽 の商品レビュー

3.8

46件のお客様レビュー

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2011/05/26

どの話にも、必ず死者が出てくるのですが・・・不思議と、おぞましいとは感じませんでした。 むしろ、読んでいると心が静まってくる感じがして・・・文章が、とても淡々と書かれているからかもしれません。 現実と非現実の狭間にあるような場面は、人それぞれの解釈ができるのではないでしょうか。...

どの話にも、必ず死者が出てくるのですが・・・不思議と、おぞましいとは感じませんでした。 むしろ、読んでいると心が静まってくる感じがして・・・文章が、とても淡々と書かれているからかもしれません。 現実と非現実の狭間にあるような場面は、人それぞれの解釈ができるのではないでしょうか。 明るい話ではないので、結末を自分なりに想像をすると切なくなりますが、それがむしろ心地良いです。 特に印象に残ったのは、「黄金工場」と、「死者のための音楽」でした。 黄金工場は、自分の罪を認めている女性が好ましく、なぜか冷静なお母さんが文章の雰囲気にとても合っていたので気に入っています。 死者のための音楽は・・・泣きました。 最後のページで、涙腺崩壊しました。 私にも、いずれその音楽が聞こえるだろうか・・・なんて思ってしまいました。 不思議な印象があり、心が静かになってゆくような、そんな本だと思いました。

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2011/05/15

おばあちゃん、まるで後を追うみたいだったね。病院で、返事をしないおばあちゃんにむかって、話しかけてたよね。「ねえ、音楽は聞こえてる?」 怪談専門誌『幽』連載に書き下ろしを加えて単行本化。 乙一が中田永一と同じく別名で書いた短編集。怪談専門誌に連載していただけあって怪奇な設定にと...

おばあちゃん、まるで後を追うみたいだったね。病院で、返事をしないおばあちゃんにむかって、話しかけてたよね。「ねえ、音楽は聞こえてる?」 怪談専門誌『幽』連載に書き下ろしを加えて単行本化。 乙一が中田永一と同じく別名で書いた短編集。怪談専門誌に連載していただけあって怪奇な設定にところどころ黒乙一を感じさせるが、物語はみな切なさの残る白乙一作品で、その微妙なさじ加減がいい味わいを出している。もっと話題にもなってよさそうなのに…と思う。 (B)

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2010/10/22

ちょっとグロテスクだったりホラーだったりの短篇集です。 山白朝子さんの初の単行本ですが、これまた乙一が仮面作家として書いているのではと言われています。 『百瀬、こっちを向いて。』の中田さんか山白さんか…どっちかの帯に乙一がコメントを寄せていたんですよね。それもまた怪しいという笑...

ちょっとグロテスクだったりホラーだったりの短篇集です。 山白朝子さんの初の単行本ですが、これまた乙一が仮面作家として書いているのではと言われています。 『百瀬、こっちを向いて。』の中田さんか山白さんか…どっちかの帯に乙一がコメントを寄せていたんですよね。それもまた怪しいという笑 確かに黒乙一っぽい話ばかりでした。 しばらく読んでないので記憶が曖昧だったりもするんですが、怖いけどいい話だった…ような? すごく面白くて一気に読み終えてしまった記憶があります。 …よし、読み返そう。 山白朝子さんが何者であろうと作品の素晴らしさに変わりはないのだあ!!

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2010/10/10

名作ばっかり! どの話の質も高い。 ホラーというよりはミステリーに近いことから恩田陸に近い所はあるけど、最近の恩田陸の短編と比べるとこっちの方が断然おもしろい! ただ新人の文章ではないかな。。。 作者は乙一だと言われているけど、こんなにいい本が読めるならどんどん覆面で書いて下...

名作ばっかり! どの話の質も高い。 ホラーというよりはミステリーに近いことから恩田陸に近い所はあるけど、最近の恩田陸の短編と比べるとこっちの方が断然おもしろい! ただ新人の文章ではないかな。。。 作者は乙一だと言われているけど、こんなにいい本が読めるならどんどん覆面で書いて下さい☆

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2010/02/02

哀しく切ない「怪談」、7つの短編集。 空恐ろしさは感じるものの、そこに存在するのは哀しいながらもあたたかな想い。 「これは愛の短篇集だ」という乙一氏の宣伝文句には思わず納得。 書き下ろしの「死者のための音楽」と「鬼物語」が印象的。 「山白朝子=乙一(=中田永一)」という噂もある...

哀しく切ない「怪談」、7つの短編集。 空恐ろしさは感じるものの、そこに存在するのは哀しいながらもあたたかな想い。 「これは愛の短篇集だ」という乙一氏の宣伝文句には思わず納得。 書き下ろしの「死者のための音楽」と「鬼物語」が印象的。 「山白朝子=乙一(=中田永一)」という噂もあるけれど、確かに作風や文体に共通するものは感じたのでちょっと納得。 まあ事実はどちらでもいいけど、そういうのも面白いとは思う。

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2009/11/23

まず、装丁がとても美しいです。 ブックデザインは誰かしらと思ったら祖父江慎さんの名前があり、いいなぁと思える装丁には祖父江さんの名前に当たることが多いなとつくづく思いました。 外見も満足ですが、中身も満足です。 怪談短編集とのことですがおどろおどろしさは無く、どの話も優しさや悲哀...

まず、装丁がとても美しいです。 ブックデザインは誰かしらと思ったら祖父江慎さんの名前があり、いいなぁと思える装丁には祖父江さんの名前に当たることが多いなとつくづく思いました。 外見も満足ですが、中身も満足です。 怪談短編集とのことですがおどろおどろしさは無く、どの話も優しさや悲哀、慈愛のベールを纏っており、読み終わるたびにふわりじわりとくる物語ばかりでした。 どの話も趣向が違っていて面白かったのですが、「鳥とファフロッキーズ現象について」が一番好きです。 余談ですが、山白朝子は覆面作家らしく、その正体はO氏らしい…とかなんとか囁かれていますが、何も知らずに読んでいたならば自分はO氏だと気付かなかったかもしれないなぁと思いました。 振り返ってみれば、O氏が書きそうな設定、それっぽい雰囲気、文章の構成ですが、なによりO氏かもしれない…と思ったのは著者のプロフィールの「趣味はたき火」と言う記述です。

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2009/10/07

某書店にて『山白朝子=乙一』というポップを見つけてから気になっていた本。美しい装丁と、ちょっと怖いタイトル。で、本当に乙一さんなんでしょうか?確かに文章から乙一さんらしさは感じられますが・・・。「鳥とファロッキーズ現象について」が一番好き。

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2009/10/04

怪談なのに泣ける怪談。 特に「鳥とファフロッキーズ現象について」が大好きです。 最後の「死者のための音楽」は切なくて、泪がぽろぽろ零れました。

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2009/10/04

つまんねぇ。 出したい雰囲気はわかるけど、ぜんぜん面白くない。 表紙とかはかっこいいな。 だけどスピンの紐が硬すぎで、本にめっちゃ痕がついてた。

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2009/10/07

 本当は乙一なんじゃないのと囁かれているので購入。なかなか面白い短編集でした。なんだか切なく悲しいお話が多いです。なかなかオススメです!!!

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