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新選組藤堂平助 の商品レビュー

4.2

33件のお客様レビュー

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2024/03/31

新撰組の小説はいくつも読んだけど、中でも特に悲しいお話し。新撰組は好きでよく読むんだけど、やっぱり近藤、土方はあまり好きになれない。 この話でも、近藤が伊東を連れてこなければ、こんな結果にならなかったのにと逆怨みしてしまう。 ただ、幕末という異常な時代の精神を現代人が理解できるは...

新撰組の小説はいくつも読んだけど、中でも特に悲しいお話し。新撰組は好きでよく読むんだけど、やっぱり近藤、土方はあまり好きになれない。 この話でも、近藤が伊東を連れてこなければ、こんな結果にならなかったのにと逆怨みしてしまう。 ただ、幕末という異常な時代の精神を現代人が理解できるはずもないとも思う。 色々読んだ結果、伊東甲子太郎、斎藤一、藤堂平助、吉村貫一郎が私の推しです。

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2023/09/29

幕末、千葉道場出身者は、維新の荒波のなか、目を見張る活躍をする。それは、江戸にあり、諸藩から様々な情報を得て、時代の動きに敏感であったからであろう。 清河八郎、山岡鉄舟、山南敬助、藤堂平助、そして坂本龍馬など。彼らが敵味方に分かれていようと、将来を考え、暗に協力したことは、想像に...

幕末、千葉道場出身者は、維新の荒波のなか、目を見張る活躍をする。それは、江戸にあり、諸藩から様々な情報を得て、時代の動きに敏感であったからであろう。 清河八郎、山岡鉄舟、山南敬助、藤堂平助、そして坂本龍馬など。彼らが敵味方に分かれていようと、将来を考え、暗に協力したことは、想像に難くない。 農民出身で盲目的に徳川贔屓の近藤、土方とは明らかに一線を画していた。 幕末をなやみながら、悪者になりきれず、必死に生き抜いた藤堂平助を愛さずにはいられない。

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2022/08/25

裏切り者として書かれる事が多いけど、ほんまに裏切り者なんやろか。 新撰組が『正義』で、他は『悪』な訳ないなぁと思った。 あの時代に、教養があり少し広い目で日本を捉えられたら『倒幕』を目指そうとするんやろか。 龍馬はあの時代に、日本じゃなくて『世界』を見れたんやなぁと思ったらやっぱ...

裏切り者として書かれる事が多いけど、ほんまに裏切り者なんやろか。 新撰組が『正義』で、他は『悪』な訳ないなぁと思った。 あの時代に、教養があり少し広い目で日本を捉えられたら『倒幕』を目指そうとするんやろか。 龍馬はあの時代に、日本じゃなくて『世界』を見れたんやなぁと思ったらやっぱ凄いんやなぁと思った。 この時代の本を読めば読むほど、みんなの人生を狂わせまくってたんやろなぁと感じた。 天狗党の事、何も知らなすぎたわ。次は天狗党について読まねば!!

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2017/10/20

名前を知らなかった新撰組藤堂平助の物語。やはりBL臭がそこはかとなくするが男ばかりの新撰組のような物語に合ってはいた。好きか嫌いかはともかく。新撰組ハマりそう。

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2016/06/21

後半は胸が締め付けられた。自分の運命を悟った藤堂と新選組初期の同志との会話が切ない。読み進めていくのが怖かった。。。魁先生が好きと再確認できる一冊。

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2016/04/30

この本のレビューでBL色とよく目にしますが、たいしたものではありませんでしたよ。歴史的な流れも書かれているのでわかりやすいし、秋山さんの文章はやっぱり読みやすいです。「歳三往きてまた」を読み返すとまた深く頷けるものがあります。

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2015/04/25

大名のご落胤でありながら幸薄い幼少期を過ごした若い剣士、藤堂平助。土方歳三との運命的な出会いを機に、江戸から京へ、新撰組の組織へ組み込まれ、そして時代の奔流に巻き込まれていく。 今まで読んだ司馬遼太郎、木内昇作品の藤堂平助と、性格がずいぶん違うので、どっちが本当に近いのかな?っ...

大名のご落胤でありながら幸薄い幼少期を過ごした若い剣士、藤堂平助。土方歳三との運命的な出会いを機に、江戸から京へ、新撰組の組織へ組み込まれ、そして時代の奔流に巻き込まれていく。 今まで読んだ司馬遼太郎、木内昇作品の藤堂平助と、性格がずいぶん違うので、どっちが本当に近いのかな?って混乱した。私の中では、新撰組など、実在した人の物語の場合、常に「真実に近い像」を求める癖がある。 藤堂平助が試衛館に入ったきっかけは、はっきり書かれているのを見たことが無かったので、本当に土方が連れてきたのなら、この作品の藤堂もありかな?と思う。清川八郎と、元々知り合いだったのか?そもそも試衛館に入る前、何をしていたのか? 実像と近いかどうかということを棚に上げれば、藤堂と土方との関係、土方と山南との関係など、今まで読んだものとは全然違って、新鮮で、これも面白かった。 それにしても、全体的に、せつない!美しいけど救われない!現実とは離れて、切なさを楽しんでいるかのよう。他のレビューにもあるとおり、男同士の絆を描くには、ちょっと行き過ぎた、BLっぽい描写もある。特に土方。本人にその気はないんだけど、若い男を虜にしちゃう、みたいな。「燃えよ剣」の、やたら女性問題の多い土方とは、対極かも。 実在した人物たちの話だけに、そして新撰組は男性ファンも多いだろうから、こういう書かれ方は男性読者は嫌がるかも。うーん。 映画化されたら、美しいだろうなと思う。でも、「ご法度」みたいな配役だったら、いやだな。せめて、年相応の役者を使ってほしい。

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2014/11/30

秋山香乃さん新選組三部作の1作目。「SAMURAI 裏切り者」の書名、藤原青武という別ペンネームで2000年に出版された作品のリメイク版。 沖田・永倉・斎藤と共に新選組四天王と呼ばれた、八番隊隊長・藤堂平助。18歳で土方と出会い京都へ、新選組、そして御料衛士へとその一生を追いま...

秋山香乃さん新選組三部作の1作目。「SAMURAI 裏切り者」の書名、藤原青武という別ペンネームで2000年に出版された作品のリメイク版。 沖田・永倉・斎藤と共に新選組四天王と呼ばれた、八番隊隊長・藤堂平助。18歳で土方と出会い京都へ、新選組、そして御料衛士へとその一生を追います。 真っ先に切り込んでいき「魁先生」と言われたという藤堂ですが、ここでは剣の腕は立つけど心優しい青年として書かれています。その性格や思想、新選組の実情に苦悩していますが、この作品での特色はやはり土方との関係。藤堂から土方への意識が強そうに見えますが、土方も藤堂を支えることで支えられているような。別に男色とかではありませんが、お互いにどこか依存しているような、そんな精神的な結びつきが強くてちょっと珍しかったです。そして最後まで読んで、ふと表紙を見て。あ、だからこの表紙…!と。あと、恋の様子がとても可愛らしい。 斎藤一が好きなのでいつも目が行ってしまうのですが、ここでは沖田と斎藤の立会いの描写が見事。じりじりと息詰まる達人同士の駆け引きの応酬と繰り出す剣に引き込まれてしまいました。気に入ってそこばかり何度も繰り返して読むものだから、そこからなかなか先に進めませんでした(笑)主な出番は御料衛士になってから。 一匹狼的な書かれ方をする事が多い斎藤ですが、ここではどこか余裕があるような感じ。土方を「旦那」と呼ぶようなちょっと特徴のある喋り方もそんな斎藤に合っていて好きです。

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2014/04/24

もう何度目になるのか思い出せないほど何度も読み直して、それでもまだ最初に読んだ時の「時代さえ違えば」というあの気持ちが褪せない。 藤堂平助という人物に初めて興味を持った本であり、この6年間、別格の存在としてずっと胸の内に居座り続けている作品。 歴史観が確定したのも、思い返せばこの...

もう何度目になるのか思い出せないほど何度も読み直して、それでもまだ最初に読んだ時の「時代さえ違えば」というあの気持ちが褪せない。 藤堂平助という人物に初めて興味を持った本であり、この6年間、別格の存在としてずっと胸の内に居座り続けている作品。 歴史観が確定したのも、思い返せばこの本がきっかけだった。 実際どうしようもない時代という奔流の中で、いかに生きるべきか。 それを常に問われている気がする。

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2013/10/30

新撰組といえば、近藤や土方、沖田などがすぐに思い浮かぶが 『藤堂平助』を主人公に扱った作品が珍しかったので今回手に 取ってみた。 本書は非常に読みやすく、幕末を一瞬にして駆け去っていった 平助が、どんな心情でもって新撰組を裏切らざるおえなかった のか、その苦悩を交えながら、切な...

新撰組といえば、近藤や土方、沖田などがすぐに思い浮かぶが 『藤堂平助』を主人公に扱った作品が珍しかったので今回手に 取ってみた。 本書は非常に読みやすく、幕末を一瞬にして駆け去っていった 平助が、どんな心情でもって新撰組を裏切らざるおえなかった のか、その苦悩を交えながら、切なく書き上げられていた。 平助の死後、斉藤を通じて土方に手渡された橘の実が、平助の 心の内を静かに物語り、土方の手の中でゆれる姿が余りに 哀しかった。

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