私の男 の商品レビュー
10年前に直木賞作品となった時から注目していたが、辛気臭い恋愛作品と思っていた。 今回読んで、エロくてやばくてその意外な内容に驚いた。なぜもっと早く読まなかったかと後悔した。とても面白かった。ただ、あれ?これで終わり?とは思いはすれどもそんなに不満はない。
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数年前に本を読み、このまえ映画を観ました。 映画のほうは最後、花が淳吾を支配してしまったような不穏なかんじで終わってた(ように見えた)けど、原作のラストはもうすこしハッピーだった気が。 どちらにせよ面白くなくはないのですが、やっぱり書かれている話の内容的についていけないというか...
数年前に本を読み、このまえ映画を観ました。 映画のほうは最後、花が淳吾を支配してしまったような不穏なかんじで終わってた(ように見えた)けど、原作のラストはもうすこしハッピーだった気が。 どちらにせよ面白くなくはないのですが、やっぱり書かれている話の内容的についていけないというか、途中からもう勝手にやってくれーと思ってしまう。笑 小町ちゃんの立場を考えるとどうしても…。
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冒頭に出てくる花の婚約者は馬鹿すぎる。あの後、地獄を見るのかな。インセストタブーは種に備わった強い本能だと思う。幼少期のトラウマが書かれていた気がするが、そのタブーを乗り越える程のものだろうか。インセストタブーが日本文学に残された最後のブルーオーシャンであるなら、それに着目したの...
冒頭に出てくる花の婚約者は馬鹿すぎる。あの後、地獄を見るのかな。インセストタブーは種に備わった強い本能だと思う。幼少期のトラウマが書かれていた気がするが、そのタブーを乗り越える程のものだろうか。インセストタブーが日本文学に残された最後のブルーオーシャンであるなら、それに着目したのは筆者のマーケティングの勝利だろう。それにしても、えらいところに踏み込んだものだ。筆者にその覚悟があったのかどうか。津波、紋別、流氷など設定を凝らし、いかに美化しても、それは児童虐待でしょ、と言われたらおしまいである。
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とても重くなり、私にとっては非現実的なお話だったけど二人の関係性はどこかジッと見つめたくなって、一気に読みました。
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読了日2010/08 第138回直木賞受賞作品。この本を手にするまでに9カ月待ちました! やっとやっと図書館の予約が回ってきて、2日で読み終わっちゃった。 なんとも気が長い・・・買えばいいんだけど(笑) 震災で家族を亡くした9歳の少女。その子を引き取った天涯孤独の25歳の親戚の...
読了日2010/08 第138回直木賞受賞作品。この本を手にするまでに9カ月待ちました! やっとやっと図書館の予約が回ってきて、2日で読み終わっちゃった。 なんとも気が長い・・・買えばいいんだけど(笑) 震災で家族を亡くした9歳の少女。その子を引き取った天涯孤独の25歳の親戚の男。 少女、花が9歳から結婚する24歳までの、この2人の絡みつくような濃厚な関係と血への執着を描いた物語。 内容が重たく、その上、背景がオホーツクに面した北海道紋別の黒い海と東京の場末の古びた汚いアパートとすごく暗い。 内容が内容だけに、嫌悪する読者も大勢いると思うけど、「あぁわかるわかる」という所が全くないだけに、すごく興味をそそられる。 もう一度、読み返してみたくなる。 それに、個人的に、このどうしようもない暗い穴に落ちて行く一方みたいな物語好きです。
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ひたすら嫌な気持ちになって、それでもそのパワーから目が逸らせなくて、読みきってしまった。 囚われていたのはどちらで、被害者はどちらなのか、愛は歪んで気持ち悪くて、それでもこれは何らかの愛なのだと私は言わざるを得ない。 だって、高みの見物を決め込んだ私だって、形は違えどどこにも捨て...
ひたすら嫌な気持ちになって、それでもそのパワーから目が逸らせなくて、読みきってしまった。 囚われていたのはどちらで、被害者はどちらなのか、愛は歪んで気持ち悪くて、それでもこれは何らかの愛なのだと私は言わざるを得ない。 だって、高みの見物を決め込んだ私だって、形は違えどどこにも捨てられない死体のような感情を抱えている。
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図書館で借りた本。時系列が逆の構成になっている内容で各章ごと違う人の目線で書いてある話で、主人公の男女の成り行きまでも分かる。殺人事件あり近親相姦ありの話ながらもそこまで泥臭く感じなかったのは、最初の章の主人公達のあっけらかんな関係な所かな。嫌いではない本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画を観てから、読んだ。 時代がさかのぼっていく構成。 冒頭からぐいぐい引き込まれた。ストーリーを知っているはずなのに。 映画には描かれていなかった部分や、二人の心の内が紐解かれている。 なぜ、孤児になった花が、養父の淳悟に慣れたのか。彼女が震災で家族を失う前の日々。ずっと孤独を内に抱えた花が、誰かに求められ、居場所と思えるところを見つける。また、意外と早くに淳悟との真実の関係を知る。そして、知ってから、まだ幼いのに、関係が始まる。 淳悟の生い立ち。母性への渇望。 花は「生きろ」といった父を、自分を残して本当の家族だけで死んだ家族を憎み、淳悟は母を求めながら、強く憎んでいる。 淳悟の生い立ちの物語をもっと知りたくなる。 異常だから。 制服を着た花を笑うあたり、小児性愛を持つ男ではない。 それが、9歳の花と。 現実的に考えると、気が狂いそうなほど、異常性と嫌悪感を覚える。 淳悟は海で死んだのだろうか。 彼の人生と、彼の母の人生を、読後も考えてしまう。
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嫌悪感が強いなぁ。 これじゃあ淳吾のマザコンの埋め合わせをする為に花の実母が利用されたみたいでこの辺りのことがどうしてこうなったか気になった。 子供は大人から世界がこうだと見せられればそれがどんなものでも適応するからね。 ちょっと源氏物語⁈ 花が20代前半で関係を終わらせたけど、...
嫌悪感が強いなぁ。 これじゃあ淳吾のマザコンの埋め合わせをする為に花の実母が利用されたみたいでこの辺りのことがどうしてこうなったか気になった。 子供は大人から世界がこうだと見せられればそれがどんなものでも適応するからね。 ちょっと源氏物語⁈ 花が20代前半で関係を終わらせたけど、この後もあの関係が続いていたらホラーだな
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映画を観てから読んだ。 震災孤児の花と若くして養父となる淳吾の、決して離れられない父娘の物語。 映画とは違い、時系列が過去へと遡っていく。 原作の方が、出会った時の無垢な愛情で終わるのでハッピーエンド感があって好き。
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