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私の男 の商品レビュー

3.6

604件のお客様レビュー

  1. 5つ

    117

  2. 4つ

    194

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    62

  5. 1つ

    18

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2021/09/25

決して明るい話ではなく、テーマも重たいがそれでもぐんぐん読み進めてしまうだけの文章力がある。田舎の雰囲気や登場人物の心情などの表現が上手い。

Posted byブクログ

2021/02/18

クズな大人のせいで、不条理な人生を送る事になった女性の話。読み進めるのが辛かった。親からの性虐待を自分の中で肯定しなければ、自殺しかなかったんだろうな。作者はなんでこんな話を書いたのだろう。自分のように怒りしか感じないなら、書いて正解だが、児童性虐待の加害者や被害者がこの作品で救...

クズな大人のせいで、不条理な人生を送る事になった女性の話。読み進めるのが辛かった。親からの性虐待を自分の中で肯定しなければ、自殺しかなかったんだろうな。作者はなんでこんな話を書いたのだろう。自分のように怒りしか感じないなら、書いて正解だが、児童性虐待の加害者や被害者がこの作品で救われたりする人がいたり、主人公の男に共感するような人がいたなら、作者や出版社や芥川賞選定委員は罪である。こういう犯罪はまだ続いているんだから。

Posted byブクログ

2020/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初の章での、二人が愛し合うことの意味合いは、1回目に読んだ時と2回目に読んだ時とは異なるものだ。二人にしか見えないもので繋がっていることは確かで…この本の中ででてくる感情や思考はとても常識的とは言えないが、これが彼らの普通であって、普通に書かれていることが心地良かった。

Posted byブクログ

2020/09/09

嫌な気分、嫌な臭いのする話。 読んでて気持ち悪くなる、理解のできない話。 でも田舎の排他的な感じとか、花が淳悟以外を受け付けない様子とか、章子がこころは汚れてないっていうところは印象に残った。 GOSICKとも砂糖菓子とも違う気持ちの悪さ。 最初に砂糖菓子を読んでて良かった。 ...

嫌な気分、嫌な臭いのする話。 読んでて気持ち悪くなる、理解のできない話。 でも田舎の排他的な感じとか、花が淳悟以外を受け付けない様子とか、章子がこころは汚れてないっていうところは印象に残った。 GOSICKとも砂糖菓子とも違う気持ちの悪さ。 最初に砂糖菓子を読んでて良かった。 この作品からだったらきっと桜庭一樹に苦手意識をもってしまうところだった。

Posted byブクログ

2020/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと重苦しくて辛い。たまに差し込まれる二人の平和な描写に胸が苦しくなる。 グロテスクで美しい、誰も入っていけない、二人だけの世界。 そんなものは、もうないんだよ。終わったんだよと言われているような構成。 とにかくずっと溺れているような気持ちで読んでいた。 彼らにとってのしあわせってなんだったんだろう。

Posted byブクログ

2019/07/07

★土地に濃縮された2人★奇しくもこれもリバースクロニクルだった。さらに章ごとに語り手を変え、時間を遡って秘密を解き明かし違う視点から人物の造形を深める。若い男が小学生の女児に母の思いを映すのはやや腑に落ちなかったが、狭く閉じられた空間での2人の息詰まる密度に引き込まれる。奥尻島か...

★土地に濃縮された2人★奇しくもこれもリバースクロニクルだった。さらに章ごとに語り手を変え、時間を遡って秘密を解き明かし違う視点から人物の造形を深める。若い男が小学生の女児に母の思いを映すのはやや腑に落ちなかったが、狭く閉じられた空間での2人の息詰まる密度に引き込まれる。奥尻島から紋別、北千住。土地が秘める暗鬱さもあるのだろう。

Posted byブクログ

2019/03/05

2010年の最終作になってしまった。 直木賞なのであまり期待してなかったけど、まあまあ面白いんじゃないかな?

Posted byブクログ

2019/01/20

う~~ん……何て言っていいやら。みたいな作品。一言で言うなら『ダメだろ?』ですかね。ただ、最後の最後を読んで、捻れた淳悟の愛に気付いた。生い立ちや環境は、どうであれ……アカン!て思った。私的には……『愛』ではないな。。と感じた。同情すら湧かない二人の間違った『家族愛』かな。正解や...

う~~ん……何て言っていいやら。みたいな作品。一言で言うなら『ダメだろ?』ですかね。ただ、最後の最後を読んで、捻れた淳悟の愛に気付いた。生い立ちや環境は、どうであれ……アカン!て思った。私的には……『愛』ではないな。。と感じた。同情すら湧かない二人の間違った『家族愛』かな。正解や普通なんて私にも分からないけどね。 ただ……淳悟みたいな男が居たら確実に惚れちゃうかも…………血の繋がりがなければね。

Posted byブクログ

2019/01/10

個人的には苦手な内容。相姦がどうのと言う前に2人の醸し出す雰囲気がそもそも歪んでいて、どう受け取っていいのか解らなかった。

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2018/10/08

19:最近の作品だと思ってたけど、もう文庫化までされていました……あれ……? ともかく、ようやく読めました。前評判の通り、描かれる絆は非道徳的で、生々しくて、きわどいバランスの上に成り立つがゆえにとても魅力的でした。ページが進むごとに過去へ遡り、花と淳悟の接し方は密になってゆく。...

19:最近の作品だと思ってたけど、もう文庫化までされていました……あれ……? ともかく、ようやく読めました。前評判の通り、描かれる絆は非道徳的で、生々しくて、きわどいバランスの上に成り立つがゆえにとても魅力的でした。ページが進むごとに過去へ遡り、花と淳悟の接し方は密になってゆく。読み返せば、冒頭の淳悟と花と出会った当時の淳悟は全然違うように思えるんですが、もしかすると引き返せない道を進んでいってしまっただけなのかもしれない。帯の言葉を借りるなら、堕ちるところまで堕ちていってしまった、というのでしょうか。「海」という生命の生まれるところに絡めて描かれる花と淳悟の関わりは、とてつもなく不気味で、気持ちが悪いけど、この気持ちの悪さ、生々しさが生命というものの力なのかも、と思いました。 決して好きな話ではないのに、どうしてか読むのを止められなかった。そのことがこの小説のもつ力であり、人の秘めたモノなのかも。勧めたくはないけど、他の方がどう思うのか感想を聞いてみたくもあります。

Posted byブクログ