1,800円以上の注文で送料無料

明日の記憶 の商品レビュー

4.1

324件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2005年(第2回)。2位。 これはね、映画見た。最後の有名なシーンだけだが。青春の次はアルツハイマー。これは泣かないわけはない、と思いつつ、読み進める。 広告代理店の営業部長だった主人公が、アルツハイマーになり、症状が進んでいくところが、長女の結婚&出産と平行に書かれる。主人公が書いている日記がひらがな多くなるところがね、アルジャーノン。 こういうのはねー、仕方ない。

Posted byブクログ

2022/10/29

映画化されたことで有名な若年性アルツハイマーに侵された50歳男性のお話。 重いテーマなのに、大変読みやすく書かれています。 痴呆やアルツハイマーに対する誤った認識を痛感するのはもちろん、患者本人にも意識や考えがあり、必死に抵抗し、戦い、周囲を考えて苦しんでいるのだということが伝...

映画化されたことで有名な若年性アルツハイマーに侵された50歳男性のお話。 重いテーマなのに、大変読みやすく書かれています。 痴呆やアルツハイマーに対する誤った認識を痛感するのはもちろん、患者本人にも意識や考えがあり、必死に抵抗し、戦い、周囲を考えて苦しんでいるのだということが伝わってきました。 それが、とにかく切ない。 生きるということ、家族や思い出の大切さ。 心の奥にずしん、と響くものがありました。 主人公と同世代の父を持つからか彼のプライドや言葉にならない思い、娘への愛情を綴った表現には涙。 また、主人公が書く日記から、徐々に漢字が減っていくのには本当に参りました。 「アルジャーノンに花束を」を読んだ時もそうでしたが短い日記でも、1度には読むことができない重さがあります。

Posted byブクログ

2022/09/10

本屋さんで紹介してあったのを見て買った一冊。 若年性アルツハイマーの話だった。 50歳の年齢でアルツハイマー それだけ聞いてもつらく感じる。 主人公の病気がだんだん進んでいく様子が詳しく書いてあり、この本読んでる自分もこの本の主人公も歳が近いからだんだん怖くなる。 アルツ...

本屋さんで紹介してあったのを見て買った一冊。 若年性アルツハイマーの話だった。 50歳の年齢でアルツハイマー それだけ聞いてもつらく感じる。 主人公の病気がだんだん進んでいく様子が詳しく書いてあり、この本読んでる自分もこの本の主人公も歳が近いからだんだん怖くなる。 アルツハイマーの事は痴呆症と同じくらいにしか知識がなかった。アルツハイマーにかかったらどうなっていくのかはあまり知らなくて、この本を読み アルツハイマーの怖さがだんだんわかってきた。 身近な人達の顔や名前が失っていくのが一番怖い。 この話しは2004年に書かれ話みたいだか、2022年の今アルツハイマーの治療薬はあるのか? しっかり治療する技術や薬はまだまだできそうにないと思った小説でした。

Posted byブクログ

2022/08/24

症状の悪化が痛ましくて読んでてしんどかったです。無くなっていく記憶に抗う様子が本当にリアルで他人事に思えなかったです。 最後は涙でました。。。 陶芸にも興味がわきました。

Posted byブクログ

2022/08/08

自分にだっていつかはこんな日が来るかもと思い読んでみる事にした。 今までこの病気は忘れていく事、終わってしまう事という印象だったのが小説だからかもしれないけれどもこの本では新しい始まりを感じる。 もしかしたら今までしたかったのに出来なかった事をこれからはやれる人生なのかもしれない...

自分にだっていつかはこんな日が来るかもと思い読んでみる事にした。 今までこの病気は忘れていく事、終わってしまう事という印象だったのが小説だからかもしれないけれどもこの本では新しい始まりを感じる。 もしかしたら今までしたかったのに出来なかった事をこれからはやれる人生なのかもしれないと。 寂しさと温かさのある世界でした。

Posted byブクログ

2022/07/18

けっこう昔の作品で映画化もされているとのこと。今でこそ記憶喪失系の小説はそれほど珍しくないけれど、当時は斬新だったのかな? 作中で「アルツハイマーは世間に認知されていない」というフレーズが出てくるが、この作品を通してアルツハイマーの恐ろしさを知ったという読者もたくさんいるはず。そ...

けっこう昔の作品で映画化もされているとのこと。今でこそ記憶喪失系の小説はそれほど珍しくないけれど、当時は斬新だったのかな? 作中で「アルツハイマーは世間に認知されていない」というフレーズが出てくるが、この作品を通してアルツハイマーの恐ろしさを知ったという読者もたくさんいるはず。そういう意味において、本作はエンターテイメント作品以上の意味をもっていると思う。 物語に関しては主人公が病におかされ、徐々に日常生活すらも送れなくなっていくというかなり暗めな展開。とはいえ、作中にはハッとさせられるような素晴らしいフレーズがたくさん出てきて、特によかったのが 「アルツハイマー患者は記憶を失ってゆくが、周りの人たちの記憶には残りつつ続ける」 というもの。(作中からの抜粋ではないです) 人は死に際してはじめて「自分はなぜ生まれたのか?」と、命の意味を自問する。その際、このフレーズが浮かべば少しでも心が穏やかになれるのではないだろうか。 なお、べた褒めしたくせになぜ☆3つなのかというと、ストーリー展開的にはこちらの予想を越えるものではなかったから。なにかひとつ、読者の予想を越えるような展開があるとより良かったと思った。

Posted byブクログ

2022/07/11

若年性アルツハイマーになった50代働き盛りの男性の話。 あれ?おかしいな? と思うところから、坂道を転がるように色々なことができなくなる恐ろしさ。昨日までできていたことができなくなる、もどかしさ。徐々に自分ができなくなってしまっていることにすら、気づかない、わからなくなってしまう...

若年性アルツハイマーになった50代働き盛りの男性の話。 あれ?おかしいな? と思うところから、坂道を転がるように色々なことができなくなる恐ろしさ。昨日までできていたことができなくなる、もどかしさ。徐々に自分ができなくなってしまっていることにすら、気づかない、わからなくなってしまう悲しさ。 忘れてしまう人も忘れられてしまう人も、どちらも辛いし悲しい。 とてもリアルで、考えさせられたお話でした。

Posted byブクログ

2022/06/28

若年性アルツハイマーのお話し。内容が重く、なかなか読み進まなかった。主人公と年齢も近く、思い当たる節もあるため辛いなぁと。本人や家族、会社と色々なことを考えさせられた。奥さまが素敵な方でした。

Posted byブクログ

2022/06/15

50歳の主人公がアルツハイマー病に冒され、記憶をどんどん失っていく過程が描かれている。読んでいて、臨場感があり、引き込まれた。記憶がなくなっていっても必死に仕事にしがみついている姿勢が切ない。周りの人に迷惑をかけてしまう場面も心が痛くなる。娘の結婚式を終えるまでは、父親らしくいた...

50歳の主人公がアルツハイマー病に冒され、記憶をどんどん失っていく過程が描かれている。読んでいて、臨場感があり、引き込まれた。記憶がなくなっていっても必死に仕事にしがみついている姿勢が切ない。周りの人に迷惑をかけてしまう場面も心が痛くなる。娘の結婚式を終えるまでは、父親らしくいたいという希望で、仕事を必死にがんばっていく…結婚式が終わり、1人トイレにいる場面がすごく印象的だった。主人公が「終わったな」と呟く。その後、頭の奥でプチッと音が聞こえる…そのまま、トイレの中で倒れてしまう…この場面をみた時、「夜と霧」を思い出した。人は希望を終えた時、急に生命力が落ちる。 人間は、その人の経験やそれまでの選択によってかたちづくられていく。言い換えると、記憶がその人をつくっている。そう考えると、自分がなくしたい記憶も今の自分をつくっているという点で、あながち悪いものでもないのではないかと思えた。記憶の喪失は、肉体の劣化よりも怖い気がした。 記憶について考えさせられる作品だった。 アルツハイマーには玄米がいいことや、アルミニウムが発症の原因になることなどが知れて勉強になった。 自分が、主人公と同じ50歳になった時、またこの作品を読みたい。

Posted byブクログ

2022/04/14

細かく書くと、星4.5。 若年性アルツハイマーになった主人公の目線で描かれているから、アルツハイマー患者の気持ちを体感できる。 中盤は面白さは普通だが、ラストですごく感動して、それまで気配すら感じなかった涙がラストで一気に溢れてきた。

Posted byブクログ