明日の記憶 の商品レビュー
2005年第18回山本周五郎賞 2006年映画化 第一線で働く広告代理店営業部長 五十歳を前にして 若年性アルツハイマーと診断される 自分の記憶を守ろうと日記をつけ できるだけメモに残して 仕事と生活を守ろうとする 何かを忘れているのではという不安の中 娘の結婚式まではと 記憶...
2005年第18回山本周五郎賞 2006年映画化 第一線で働く広告代理店営業部長 五十歳を前にして 若年性アルツハイマーと診断される 自分の記憶を守ろうと日記をつけ できるだけメモに残して 仕事と生活を守ろうとする 何かを忘れているのではという不安の中 娘の結婚式まではと 記憶を残そうとする それでも病気は少しづつ記憶を奪う 日々増えていくメモの束に苦しくなります 見慣れた場所が突然見知らぬ場所に 記憶を徐々に失う怖さと 一時前が思い出せない恐さ ポケットに詰め込んだメモが舞い上がる様が あまりに哀しい 発症年齢によりますが 仕事も家庭もまだ主軸であろう人生半ば 荻原さんは、いつも優しい作品が多く こちらも 病気に寄り添う妻と理解ある娘夫婦 と家庭の支えが描かれて救われる
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アルツハイマーで崩壊していく様が如実に描かれて、自分もそうなった気分に。没入させられた。夢に出てきます!
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広告代理店営業部長の佐伯は、50歳にして記憶に不安を持ち、 病院で検査をした結果、若年性アルツハイマーと診断された。 仕事で、重要な案件を抱えて、日々、遅くまで仕事をし、 寝不足が重なり、病気に対して悪循環な生活をしていた。 娘の結婚を控え、仕事を続けていけるのか、不安を抱えつつ...
広告代理店営業部長の佐伯は、50歳にして記憶に不安を持ち、 病院で検査をした結果、若年性アルツハイマーと診断された。 仕事で、重要な案件を抱えて、日々、遅くまで仕事をし、 寝不足が重なり、病気に対して悪循環な生活をしていた。 娘の結婚を控え、仕事を続けていけるのか、不安を抱えつつ、葛藤の 日々を送る。 主人公である佐伯の家庭、会社、趣味で通っている教室 での葛藤や思いを読み進めていく中で、決してつらい物語だけではない、 家族愛や思い出などが描かれていて、爽やかに読み終えられた。 佐伯の大学時代の経験や思い出が、趣味や家族への思いに関係するし、 趣味で通っている教室での、数度目のシーンで感情を揺さぶられてしまいました。 ラストシーンを爽やかと捉えましたが、読み手によっては惨いと 思う人もいると思います、読んでみてどう思うかは人それぞれかもしれません。
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アルツハイマーの実情と本人の葛藤をしっかりとだけど暗くならないように表していて、わかりやすいのと同じ介護を抱えるものとして共感できる。 こうなるのか…とつまされる部分もあった。
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2005年本屋大賞2位受賞作品。若年性アルツハイマーになった主人公を描いた作品。淡々と進むストーリーが私には退屈に思えた。陶芸教室の講師の人間性がとてもリアルすぎて気持ち悪い。
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自分がじわじわ自分じゃなくなっていく感覚って ほんとに怖いと思う 認知症に限らず 自分がいつ病気になるか分からんけ 大切な人との時間は大切にしようと思った もし旦那が認知症になったら 私のことに気付いてくれるかな。
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これ読んだ後、急に自分の記憶力に自信がなくなった笑 いや笑い事ではないんだけど。 明日は我が身と思って読みすすめた。 それにしても陶芸の先生のとこ、気持ちがささくれだったなぁ。
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小説のはじめのセリフ ------------- 「誰だっけ。ほら、あの人」 最近、こんなセリフが多くなった。 「俳優だよ。あれに出てた。外国の俳優だ」 ------------- いやいや、こんなん普通にあるんですけど… あれとか、これとか代名詞連発で、喋ってしまうこと。 そ...
小説のはじめのセリフ ------------- 「誰だっけ。ほら、あの人」 最近、こんなセリフが多くなった。 「俳優だよ。あれに出てた。外国の俳優だ」 ------------- いやいや、こんなん普通にあるんですけど… あれとか、これとか代名詞連発で、喋ってしまうこと。 そんなん、以心伝心やんか! 心が通じ合ってんねん!(^◇^;) 同じ本買ったり、順番間違ったりは、してないで〜!今のところ… 角川文庫と角川ホラー文庫で、同じのが出てて間違えたことは、ある… やっぱりあるわ…(−_−;) しかし、癌の告知もキツいのは確かやけど、若年性アルツハイマーの告知は、その比ではないかもしれん… 今のところ、初期で発見されても、治療方法も確立されてないし、遅らせる薬はあっても… 段々と自分ではなくなっていくと思うだけで… 同時に鬱を併発するのも分かるな… 本人もツラいけど、家族もツラい… 忘れる方だけでなく、忘れられる方も… 逆に、本人は、忘れてしまうので、ツラい事も忘れるのかな… ラストは、ツラい…ツラ過ぎる〜(T ^ T) とりあえず、 青魚食べる!(ムリやからDHAで!) ちゃん寝る! 暴飲暴食ナシ! 健康的な生活や!これぐらいしかないし…
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ユーモアを交えた 軽いタッチの小説かと思えたのは初めだけ 主人公とその妻の苦しみが手に取るように分かり 真剣に読み進めた 病気になるのは仕方ないことだし 完全に避けることはできない 病気と向かい合わなくてはならなくなったとき 自分の人間性が問われることになるのだと思う
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても臨場感のある作品で映画のほうは観ていないけど、どんなシーンか想像しながら読めました。 忘れたくない、記憶をなくしたくないと思う気持ちが痛いほどに伝わり涙なしでは読めません。 個人的には娘の結婚式あたりからがもうやばかったです。 自分にも子供がいるのでその存在を忘れていくなんて、忘れていた事に気づいた時には絶望で自分自身を許せなくなるんじゃないかと思いました。
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