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日傘のお兄さん の商品レビュー

3.9

64件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

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2011/09/12

不思議な読後感の小説。日傘のおにいさんはぎりぎりなとこで好きだけど、ひとつ間違えば大嫌いになりそうな・・・全体的に危うくて、きれいなんだけど、既製品の美しさじゃなくて、たとえば割れたグラスに入ったひびの美しさのようだ。わけのわからん比喩になってしまったけども。あとがきというか著者...

不思議な読後感の小説。日傘のおにいさんはぎりぎりなとこで好きだけど、ひとつ間違えば大嫌いになりそうな・・・全体的に危うくて、きれいなんだけど、既製品の美しさじゃなくて、たとえば割れたグラスに入ったひびの美しさのようだ。わけのわからん比喩になってしまったけども。あとがきというか著者による解説を読むと、単行本版と文庫版ではかなり内容が変わってるらしい。単行本も読まなくては。

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2010/10/07

「あわになる」 交通事故で死んだ女性の魂が、中学時代に好きだった男の子(新婚)の家に居ついてしまい、奥さんに気づかれる話。 「日傘のお兄さん」 幼いころ仲良く遊んでもらった日光アレルギーのお兄さんが、中学生になった主人公を訪ねてくるが、彼は「ロリコン日傘おとこ」としてネットで有...

「あわになる」 交通事故で死んだ女性の魂が、中学時代に好きだった男の子(新婚)の家に居ついてしまい、奥さんに気づかれる話。 「日傘のお兄さん」 幼いころ仲良く遊んでもらった日光アレルギーのお兄さんが、中学生になった主人公を訪ねてくるが、彼は「ロリコン日傘おとこ」としてネットで有名になっており、二人で人目を逃れ、故郷へと旅をする話。 「ハローラジオスター」 ギャル系女子大生が失恋と就活で生きかたを見直していく話。 文庫版と単行本でかなり話が違うらしいので注意。上記は文庫版。 読み比べも面白いかもしれません。

Posted byブクログ

2010/09/12

文庫版がおすすめ。 完全にリライトされているので、単行本とは別物です。 表題作よりも、併録の二作がすばらしい。もだえた。

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2010/08/31

短編集 表題作はいまいちだったけど一つ目の話 幽霊になって最後輪廻転生になる話 登場キャラ二人の女性が鮮やかでよかった。後は最後のラジオスター これは青春小説でジーンときた。軽々しく表現できない彼とま逆の主人公 人にとってのスターはいつでも人生の登場人物のだれかだ 誰に会うかで様...

短編集 表題作はいまいちだったけど一つ目の話 幽霊になって最後輪廻転生になる話 登場キャラ二人の女性が鮮やかでよかった。後は最後のラジオスター これは青春小説でジーンときた。軽々しく表現できない彼とま逆の主人公 人にとってのスターはいつでも人生の登場人物のだれかだ 誰に会うかで様々なものをもらったり奪われたりしていきてく

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2010/08/26

最後のハローラジオスター(だっけ?)が苦手なので、そこだけ読まずにとりあえず読了。 初めて読んだときは日傘のお兄さんに衝撃を受けたのですが、二度目となると、やっぱり衝撃もそこまでは。好きな人は絶対に好きな話ですよね自分を含め。 今回は他の短編をじっくり読めました。「すこやかだから...

最後のハローラジオスター(だっけ?)が苦手なので、そこだけ読まずにとりあえず読了。 初めて読んだときは日傘のお兄さんに衝撃を受けたのですが、二度目となると、やっぱり衝撃もそこまでは。好きな人は絶対に好きな話ですよね自分を含め。 今回は他の短編をじっくり読めました。「すこやかだから」の青臭い性が好きです。

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2010/08/22

やっと読んだ。豊島ミホらしくないと思ったけど「あわになる」が印象的。そういう形もあっていいよね、と思う私は未練がましい。

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2010/10/06

<それは突然だった。保育園の頃、毎日遊んでくれた大好きなお兄さんが、中学生になった夏実の前に現れた。「追われているんだ。かくまってくれないか」なんとお兄さんはロリコン男としてネット上でマークされていて!?こうして、夏実とお兄さんのちょっとキケンな逃避行が始まった―。可愛いだけじゃ...

<それは突然だった。保育園の頃、毎日遊んでくれた大好きなお兄さんが、中学生になった夏実の前に現れた。「追われているんだ。かくまってくれないか」なんとお兄さんはロリコン男としてネット上でマークされていて!?こうして、夏実とお兄さんのちょっとキケンな逃避行が始まった―。可愛いだけじゃない。女の子のむきだしの想いが胸をしめつける、まぶしく切ない四つの物語。 >豊島ミホの作品は、雰囲気が繊細になり過ぎないようにスキが用意されているように感じる。その加減がなんともいえず好きだ。収録作どれもが素敵で夢中で読んだ。単行本からの改稿とのことなので、これからはオリジナル探しに忙しい。

Posted byブクログ

2010/04/25

ここに書こうと思って久しぶりに読んでみた。買ってから年に1回くらいの割合で読み返してるかも。よくわからない理由でこの話が好きなんだと思う。 「日傘のお兄さん」は普通に考えたら「危ないお兄さん」のような気がするんだけど(なっちゃんとこに行こうとしてるのに小さい子に声かけたりしてるし...

ここに書こうと思って久しぶりに読んでみた。買ってから年に1回くらいの割合で読み返してるかも。よくわからない理由でこの話が好きなんだと思う。 「日傘のお兄さん」は普通に考えたら「危ないお兄さん」のような気がするんだけど(なっちゃんとこに行こうとしてるのに小さい子に声かけたりしてるし)それでもなっちゃんがお兄さんを心の支えにしてたように、お兄さんもなっちゃんのこと思い続けていたんだと思う。泣く要素はないようにも思うのだが私はこの話を読むたびに少しだけ泣いてしまう。何に感情移入してるんだろうか。 他の3編も普通にどこにでも居てそうな人(子)なのに豊島ミホが書くと少し違った味わいになる。なんだろう。男女の話なのに恋愛っぽいって言うよりもっと濃い感じ・・・(適切な表現が思いつけない)・・・がする。 この人の話好きなのに私の言葉が足りなさ過ぎる。

Posted byブクログ

2010/04/23

現実逃避したいときに読んだので、ロリコンのお兄さんと逃げる内容にわくわくしました。 びっくりするくらいすっきりした読後感。 好き嫌いが極端に分かれてしまうような気もする。

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2016/07/31

いずれも若い(小学生から22歳)女性を主人公にした短篇集です。 ストーリーそのものは、特に表題作「日傘のお兄さん」など、納得できない所が有ります。でも多分、主人公の造形が上手い為だと思うのですが、年齢も性別も違う私が抵抗なく物語の中に入って行けます。月並みだけど等身大という言葉が...

いずれも若い(小学生から22歳)女性を主人公にした短篇集です。 ストーリーそのものは、特に表題作「日傘のお兄さん」など、納得できない所が有ります。でも多分、主人公の造形が上手い為だと思うのですが、年齢も性別も違う私が抵抗なく物語の中に入って行けます。月並みだけど等身大という言葉が思い浮かぶ主人公達です。 全体から感じられる優しさや誠実さのようなものも好印象です。 飛びぬけた感じは無いけど、ホッとして読める本でした。

Posted byブクログ