日傘のお兄さん の商品レビュー

豊島ミホ【著】

2011/09/30

短編集。

なんか、どれも独特の雰囲気の本だった。

でも、どれも嫌いじゃない。

特に、日傘のお兄さんはよかった。
すっきりした読み味。

豊島さん自身、高校生の時に家出？逃避？したことあるから、それももとになってるのかなー思った。

2011/07/09

表題作「日傘のお兄さん」が良かった！好きな雰囲気！
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-731.html

2011/03/26

所収の「すこやかだから」が特に好かった。この人の作品に出てくる周囲から疎外された人間の描写、よく分かります。好きな作家さんです。映画『檸檬のころ』の原作者としてメイキングに出演されていたときのコメント、ああ豊島さんってこういう人なんだなあと、とても面白かった。この人には年をとらないでいてほしい。

2011/02/16

さらっと読める恋愛短編集。自分の好きな人へまっすぐに突き進んでいく女子の姿が眩しい。あれぐらいまっすぐ恋愛してみたいなぁ。タイトルの「日傘のお兄さん」は共感はちょっとできないけれど、最後のハッピーエンドがさわやかで素敵。

個人的には大体の短編で脇役に出て来る男の子（主役の女の子に想いを寄せているが報われない。。。）たちが素敵だと思うのだがどうなのだろう。

2011/02/07

ぜんっぜん共感はできないけど、おもしろかった。
透明感のある文章で読みやすく、内容のわりにはさっぱりとした爽快な印象がある。

2011/01/16

表題作『日傘のお兄さん』。到底ハッピーエンドにはならなさそうな話なのに、さらりと爽やかに未来を残しつつのハッピーエンドが良かった。後は、ハローラジオスター。若い時って怖いもの知らずだけど。でも、髪を染めスーツを変え、少しずつ現実と折り合っていかなくちゃいけない。そんな自分と向き合うときが、いつか来る。

2010/11/24

こういう関係凄く好み。終盤の竹やぶのシーンが好き過ぎる。
最初のお話も良かった。好きな人の子供として生まれ変わるって、どんな感じなんだろうかと。玲奈さん男前。

2011/09/11

「日傘のお兄さん」
幼いころのことを、ふと思い出すことがある。
あの頃はまだ、知らないことが多いぶん世界が小さくて。
日常で起こるどんな些細なことでも、
こどもにしてみたら一大事なのだ。
だからなおのこと、お兄さんと過ごした思い出は
夏実にとってかげがえのない特別なものなのだろう。
家に居場所のない夏実には、お兄さんの存在は
唯一の救いだったのだから。
そして、お兄さんにとっても。

世間一般から見たら、お兄さんはちょっと
危ないひとなのかもしれない。
けれど、それすらも含めて大好きって言いきる夏実は
とても潔くて、なんだかかっこよかった。
だれに何と言われようと、自分の信じる道を行く。
お兄さんの実家の病院を継ぐために医学部受験を
決意する夏実は安易で単純とも思えるが、そこがまたいい。
夢を持つことは、自由なんだから。
私は夏実の夢を応援したい。

「すこやかだから」
女のひとって強い。
母性本能って言ってしまえば簡単だけど、
意識とか理性とか、そういったものの裏側に
なにか大きな力が隠されているのでは、なんて思う。

そしてそれは、あの小６の女の子の中にも
たしかにあったと思う。

2013/09/16

主題の『日傘のお兄さん』が私には今一つ。お兄さんのキャラクターが曖昧で消化不良な感じがした。『ハローラジオスター』が一番好き。ノブオの頑なさがかっこいい。４作とも、主人公の女の子が素直でいて強い。

2010/10/20

特に盛り上がる場面があるわけではないストーリーだけど、丁寧さが見えた。
良かった。

今までの印象が変わったので、他の作品も見る。