十角館の殺人 新装改訂版 の商品レビュー

綾辻行人【著】

2024/03/04

1987年初版のベストセラー本格推理小説。

丁度最近たまたま実写化されるのを知った。2024年３月22日に配信されるようである。この推理小説を実写化するのは難しそうだ。事件の謎が解明するある1行があって、それを読む前と後との内容を表現するのは、本ではできても映像ではとても難しいのがわかる。これは叙述トリックが使われているためで、先入観を利用したり誤読に導いたりすることで読者を欺く手法だ。

孤島の十角館に大学のミステリーサークルのメンバーが滞在中、連続殺人事件は起こる。以前にもその島で別の殺人事件が起きた。孤島に行かなかった同じサークルメンバーで以前の殺人事件の謎を探る内に、孤島では殺人事件が起き続けている。

アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」は有名な推理小説であり、これを意識して作品を作ったはずである。謎解きとしてとても面白いしストーリーも楽しめる。

2024/02/19

本格ミステリーにハマるきっかけとなった本。
たくさんミステリーを読んできたけど、本作を超える衝撃の小説にはまだ出会えていない。

2024/02/18

ミステリー好きの知人から勧められ、1日で読破しました。状況が想像しやすいように工夫されており、色んな主人公に感情移入しながら、それと同時に疑いながら、私も十角館にいるかのような感覚で読み進めていました。例の一行のページをめくった瞬間に頭の中が？で満たされて、読み進めていくうちに全身に鳥肌がたつような衝撃を受けました。気持ちよく騙されて満足です笑
ただ、物理的にめちゃくちゃしんどくないか！？とは思いました笑
映像化されるとのことで、どのように工夫するのか、推理して待ちたいと思います。

2024/02/17

ミステリー及び小説初心者の頃に出会い衝撃でビクンビクンになった一冊。
よくよく考えるとトリック自体はめちゃくちゃパワープレイなんだけど、とにかくあの一文の衝撃が忘れられない。大好きな作品。

2024/02/17

私はエラリイが好きだった。
仲間を信用した上での行動にとても好感が持てる。
だったのに。
エラリイはこの小説の中で永遠に生き続ける。
そう信じよう。

人間の行動力は底知れない。
一息ついて必要かどうか、その上で殺人を起こすのならもうそこまで憎いのかもしれない。
それほど後悔する前にやれることはやっておこう。

2024/02/16

ミステリの王道と聞いたので。
気になる展開で一気に見てしまいました。

クローズドサークルは面白い。

海外ミステリの伝説的作家たちの名前がたくさん出てきて最初少し分かりづらく感じたが、そういうことね〜って。

2024/02/15

読み始める前から「あの一文が世界を変える」とか「映像化不可能」とか聞いてたので、頭の上に？？？が浮かんでましたが、読み終えてめっちゃくちゃ納得…！

ほんとに天変地異が起こりました。
これを映像化するってどういうこと？？？と再度新たな疑問が出てきたけど。笑

そこまでミステリーを読んできてないのですが、たまたま「そして誰もいなくなった」は読んだことあったのでよかったです✨笑

これで、いわゆる館シリーズを読んでいきたいなと思うようになってます…
てか、読んでいくぞ！おー！

2024/02/15

映像化されるということで最近話題にあがっていたのもおり、気になって読んでみました。終盤に差し掛かるまで、ほんとうに誰が犯人なのか見当もつかず、トリックが明かされた時は大変驚き、つい声に出して「えっ、、、どういうこと？」となっていました。面白い作品ではあったけど、私個人としてはそこまで名作かな〜という感じを受けたので、星3つくらいの評価とさせていただきました。

2024/07/11

絶対に騙されないぞと思って読んだけど、あの一行でまんまと騙されていたことに気がついた。
だから映像化できないのか！なるほどー！
全てを読み終わった後にもう一度読み返したくなる。
綾辻さんの他の作品も読んでみたくなった。

追記 2024.5.5
この作品から綾辻さんのファンになった。
ブクログをはじめる以前はミステリーよりもためになる本を読んでいて、いつの間にか読書の楽しさを忘れていた。
そんな自分をまた本好きにしてくれたのが『十角館の殺人』のあの1行だった。
本でなければ感じられない面白さを思い出させてくれた「館シリーズ」には特別な思いがある。1番好きな本。
★10

2024/02/14

誰が犯人なのか、注力しながら読み進めたが、結局わかった瞬間は声を漏らさずにいられなかった。
読むと皆、騙される、それが清々しくもあった。