十角館の殺人 新装改訂版 の商品レビュー
かっちりと良くできた正当派ミステリー。 トリックも動機もしっかりと最後には明らかにされる。しかも読者には中々予測不可能なトリック。伏線もちゃんと用意されている。プロットの意外さやどんでん返しに驚くと言うより、意外なトリックに驚かされるミステリーだ。 孤島の館で次々と仲間が殺さ...
かっちりと良くできた正当派ミステリー。 トリックも動機もしっかりと最後には明らかにされる。しかも読者には中々予測不可能なトリック。伏線もちゃんと用意されている。プロットの意外さやどんでん返しに驚くと言うより、意外なトリックに驚かされるミステリーだ。 孤島の館で次々と仲間が殺されていく描写は中々ハラハラする。次は誰が、どうやって殺されるのか? 序盤淡々と日常性が描写され、とても殺人が起こるような雰囲気ではないのだが、その日常をあざ笑うかのように突如として殺人という非日常が訪れる。なので殺人という出来事にとてもリアリティーがあり、ガクガクブルブルだ。 ほんとおもしろかった。
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入院中に、先輩に「ミステリが読みたい」とリクエストして持ってきてもらった小説。 読もう読もうと思っていて読んでいなかった本だったので、この機会に読んでみました。 大学のミステリサークル。 孤島の館に集められたサークルの仲間たち。 過去の奇妙な事件。 2つの独立しているかと思われ...
入院中に、先輩に「ミステリが読みたい」とリクエストして持ってきてもらった小説。 読もう読もうと思っていて読んでいなかった本だったので、この機会に読んでみました。 大学のミステリサークル。 孤島の館に集められたサークルの仲間たち。 過去の奇妙な事件。 2つの独立しているかと思われるエピソード。 いろいろな仕掛けが仕掛けられていて、それが後半のある一行に集約されています。 あの「一行」を読んだときに、すべてがサーっとクリアになる、あの感覚はなかなか味あえないのではないでしょうか。 鳥肌ものです。
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孤島の館という、いかにもな舞台で繰り広げられるミステリ。 島と本土、現在と過去を行き来しながら、最後はたった一言が二つの物語を鮮やかに結びつけます。 ミステリの愉しみを詰め込んだ一冊です。
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気がついたら、一日で3分の2ページまで読んでいました。それほど、夢中に読める本です。 犯人は昔住んでいた主なのか?それとも、このミステリツアーに参加した七人の中にいるのか? 私は最初、直感でこの人が怪しいと思いましたが、動機がみつからず、最後らへんを読んで、「あぁー、納得」と思い...
気がついたら、一日で3分の2ページまで読んでいました。それほど、夢中に読める本です。 犯人は昔住んでいた主なのか?それとも、このミステリツアーに参加した七人の中にいるのか? 私は最初、直感でこの人が怪しいと思いましたが、動機がみつからず、最後らへんを読んで、「あぁー、納得」と思いました。 久しぶりのミステリー作品を読みましたが、久々に頭をフルに使いながら読めた本です。
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冒頭のエラリイ達の口上にうんざりしつつも読み進めていくうち、巻末の数十ページに差しかかるころには、浮足立ってしょうがないくらいニヤニヤしちゃってました。 私のような若輩の目には少しばかり昔の話に映りましたが、差し引いても傑作なのは揺るぎません。
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ちょっと、本格派っていうんですかこういうの・・・推理小説って自分には合わないなーと思いました。 途中から犯人が誰、とかどうでもよくなっちゃうわ
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「たった1行が世界を変える」 と帯びに書かれて真に受けるほど愚かではないのだが、 やはり気にはなってしまったわけで。 読みながら別に普通じゃん、こいつが犯人なんだろ?と思って適当に読み流していたわけで。 終盤に入っていきなりページをめくったら突然深夜に響き渡る驚嘆の声が自分の口か...
「たった1行が世界を変える」 と帯びに書かれて真に受けるほど愚かではないのだが、 やはり気にはなってしまったわけで。 読みながら別に普通じゃん、こいつが犯人なんだろ?と思って適当に読み流していたわけで。 終盤に入っていきなりページをめくったら突然深夜に響き渡る驚嘆の声が自分の口から発せられたわけで。 そして、 それは間違いなく“1行”だったわけで。
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推理研究会の慣習とは言えお互いを、 アガサ、ポウ、ドイルとかって呼び合ってる大学生、イタイ(笑) 実に鮮やかな手際の犯人。 警察にも気付かれなかった真相を、ある人に告げてしまった犯人。 プロローグとエピローグが綺麗に繋がり、 罪は白日のもとにさらされるべき、という作者の意思を感じ...
推理研究会の慣習とは言えお互いを、 アガサ、ポウ、ドイルとかって呼び合ってる大学生、イタイ(笑) 実に鮮やかな手際の犯人。 警察にも気付かれなかった真相を、ある人に告げてしまった犯人。 プロローグとエピローグが綺麗に繋がり、 罪は白日のもとにさらされるべき、という作者の意思を感じた。
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彼がそうだから彼も…なんて勝手に決め付けて、 思いこみってホント怖い。 ヒントは そこここに隠されていたのにね。 作者のたくらみにまんまとやられました。 ただ、「誰が」「どうやって」は納得できたけど 「なぜ」の部分が弱いかな。 7人が7人とも全然悪人じゃなくて 普通にいいやつで...
彼がそうだから彼も…なんて勝手に決め付けて、 思いこみってホント怖い。 ヒントは そこここに隠されていたのにね。 作者のたくらみにまんまとやられました。 ただ、「誰が」「どうやって」は納得できたけど 「なぜ」の部分が弱いかな。 7人が7人とも全然悪人じゃなくて 普通にいいやつで それなのになんでっていうモヤモヤが、正直今もまだ拭えない。
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なるほど、と思ったけど、なるほど、としか思わなかった。読みやすかったけど、個人個人の心理描写があまりないから、いきなり人が死んだりしても、また一人死んだか、としか思えなかった。
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