十角館の殺人 新装改訂版 の商品レビュー
内容を忘れたので再読したんだけど、うっすらトリックを覚えてたのか展開が読めてしまって謎解きのカタルシスが味わえず... まぁ私が悪いわけだが。 やはりトリックの斬新さは際立つね。ただ、後に続く館シリーズを読んでしまうと、若干物足りなさを感じるかも。
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携帯電話、監視カメラ、インターネットなどなど社会的にインフラやテクノロジーが発達した現在では通用しないようなトリックです。 警察(捜査)能力の目まぐるしい向上は、本格ミステリー小説での探偵の活躍する余地を奪っていくのでしょうか? この小説には、そういった事さえも些細なものに感じ...
携帯電話、監視カメラ、インターネットなどなど社会的にインフラやテクノロジーが発達した現在では通用しないようなトリックです。 警察(捜査)能力の目まぐるしい向上は、本格ミステリー小説での探偵の活躍する余地を奪っていくのでしょうか? この小説には、そういった事さえも些細なものに感じてしまうほどの熱量があります。 学生の頃、ヘビィメタル好きの友人は「メタルって、様式美なんだよね」みたいなことを言っていました。また、プロレス好きの友人も「プロレスってフォーマットをどう楽しませるか?楽しむか?なんだよね」みたいなことを言っていました。 この十角館の殺人には、本格ミステリーの持つべき様式美が散りばめられています。しかも、角島での作為的な登場人物たちの芝居じみた、ややもすると作為的過ぎて破綻しそうな設定も、ストーリーを形成する上で重要な機能を担っています。 つまり、様式美と挑戦が両立しており、その均衡が読み手の知的興奮をくすぐってきます。 それをあの一行でやってのける作者の胆力に脱帽します。
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ミステリーの歴史に残る作品ということで拝読しました! あっという間に読み終え、読了時の満足感も高かったです!ストーリー展開のスピード感・テンポ感が良く、世界観にどっぷりと浸かることができました! 印象的な1行のインパクトも素晴らしかったです!
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どんでん返しって言われてたからかまえてたつもりなんだけどなぁ笑 まさか!思わずえー!って言っちゃったよ 最初の方ぐんぐん読めなかったけど段々ひきこまれた てかこれ実写化するの?一体どうやるんだ
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4.3 まんまとやられた 昔の話はしょうみ長ったらしいから無視していい。 オススメしまくってます
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ミステリというジャンルを初めて読んだけど面白かった 世界で1回しかできなさそうなトリックだけどこいつあすげえや 元ネタを読んだことがないのでそっちちゃんと履修してたらまた違うんだろうな 個人的には犯人の独白シーンがめっちゃすきだった
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だまされまくった 叙述トリックってまじで面白いな たった一行でまじで鳥肌立つ 映像化されたらしいしまじでどうやったのかみたい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学生の子が読んだと言っていたので、これを機会に読んだが、とても面白かった。余計な物語が挿入されることなく、犯人が殺人事件を起こし、謎が解決される気持ちのいいミステリー。本当に面白い。 単純な仕掛けでも、小説でしかできない表現を見ると、小説だからこそ味わえる楽しみってやっぱりあるなと思う。この十角館の殺人がまさにそういった感じ。 目には見えない映像を、地の文と会話をもとに想像するからこそ生まれるトリック。本当にそんなことができるのか? と思われるようなギリギリのリアリティの中で使われる壮大なトリックが、ミステリーの醍醐味だと、作中人物が言っているが、まさにそんな感じ。 いったいどこで騙されていたのか? トリックに気がついた登場人物が、どうして気がつくことができたのか? 読み終わったあと、思わずもう一度読み返したくなる。 普段、あまりミステリーを読まないので、比較のしようがないのではあるが、とっても楽しい一冊。今更紹介するまでもない評判の名作だけれども、ぜひぜひ色んな人におすすめしたい。
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新本格ムーブメントの火付け役綾辻行人氏のデビュー作。ミステリフリークなら必読の傑作中の傑作、ということで読む前から期待がブチ上がった作品。しかし、恥ずかしながら読解力が足りなかった所為か、最大のサプライズの効果は最大限堪能できなかった。解説編でじわじわと目の前が開てきてようやく衝...
新本格ムーブメントの火付け役綾辻行人氏のデビュー作。ミステリフリークなら必読の傑作中の傑作、ということで読む前から期待がブチ上がった作品。しかし、恥ずかしながら読解力が足りなかった所為か、最大のサプライズの効果は最大限堪能できなかった。解説編でじわじわと目の前が開てきてようやく衝撃に変わる始末。この形を構築するまでに無駄な贅肉を削ぎ落とし、純粋な謎解きに特化した手腕はさすが。ATB作品クリスティの『そして誰もいなくなった』のリスペクト作品でもあるので事前に読んでおくのが吉。
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大分県にある角島という無人島にある十角館という十角形の館。一年前に設計者であり家主であった中村青司氏を含む住人全員が殺害され放火された「青屋敷」の別館である。その因縁の十角館に大学のミステリーサークルの7人が電話も繋がらない中で合宿するのである。 十角形の建物の真ん中に十角形...
大分県にある角島という無人島にある十角館という十角形の館。一年前に設計者であり家主であった中村青司氏を含む住人全員が殺害され放火された「青屋敷」の別館である。その因縁の十角館に大学のミステリーサークルの7人が電話も繋がらない中で合宿するのである。 十角形の建物の真ん中に十角形のホール。そしてホールの外枠の10の辺にそれぞれ扉があり、周りに10個の個室がある(風呂、トイレ、洗面所を含む)。ホールの天井には十角形の天窓があり、ホールの真ん中には十角形のテーブルがある。 離れ小島、不思議な建物、殺人事件との因縁付きというこの、「ミステリー」のテーマパークのアトラクションのような設定の屋敷にミステリーサークルの学生たちは嬉々としてやってくるのだ。私も初めは参加したくなった。 だが、2日目には殺人予告が。予告によると7人のうち、5人までが順番に殺され、最後から二人目は探偵で、最後に残るのは犯人だと。 一方、合宿に参加しなかった元ミステリーサークルのメンバーの所にも亡くなったはずの中村青司から脅迫状が届く。 十角館にいるメンバーたちは、殺人予告の恐怖に怯え、団結しながらも、お互いが犯人ではないか疑いあうという神経がすり減る時間を過ごす。が、誰も見ていない時に絞殺、撲殺されたり、皆が見ている前で、コーヒーを飲んだ瞬間、毒殺されたりして、一人一人減っていく。 一方、死んだはずの中村青司から脅迫状が届いた本土でももとミステリーサークルのメンバーによる探偵行為が行われていく。 犯人は本当に十角館にいるメンバーの中にいるのか?それとも外部の誰かなのか?十角館の中にほかに誰かいるのか?それとも死んだ筈の中村青司の仕業か? 亡くなった筈の中村青司はどういう関係がある?衝撃の一言が発せられた時、「えっ!お前か!」と言いそうになった。面白い。設定がすごい! ただ、ちょっと残念だったのは、その一年前に中村青司含む住人全員が死んだという、「青屋敷殺人事件」の真相については動機も犯人もはっきり分からなかった点。その事件との繋がりがもうちょっと明かされてたら面白かったかな(推理はされるのですが)。 綾辻行人さんのことを調べてみたら、奥さんは小野不由美さんで、お二人は京大のミステリーサークルでご一緒だったそうだ。こんな青春だったのかな?
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