おにたのぼうし の商品レビュー
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悪者の鬼というレッテルを貼られたおにた。 全く悪気はない女の子。 国語で習ったこの物語、当時の私はどう受け止めたのだろうか。 いわさきちひろの透明感のある柔らかい挿絵が、雰囲気があってよい。
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おにたは黒いオニでした 無くしたビー玉を探してやったり、雨が降ってきたときに干した洗濯物をいれてやったり、ひっそりといいことをしていました 今日は節分 豆まきが始まり、おにたは家を出ました 豆まきをしていない家を見つけて入ると、その家はお母さんが寝込んで、娘はお腹を空かせていまし...
おにたは黒いオニでした 無くしたビー玉を探してやったり、雨が降ってきたときに干した洗濯物をいれてやったり、ひっそりといいことをしていました 今日は節分 豆まきが始まり、おにたは家を出ました 豆まきをしていない家を見つけて入ると、その家はお母さんが寝込んで、娘はお腹を空かせていました そこでおにたは… 読み聞かせ時間は7分位です
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公文であったから借りたんだけどこんなに素敵な絵だったとは。ちひろさんの絵は大好き。 内容はほとんど公文の中に入っていたけど、そしてあまり子どもは理解してなさげに見えたんだけど、おにたは最後までになって消えてしまう感じが儚くて悲しい。 女の子に優しくしてあげたのに。
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4歳 図書館 母が読み聞かせて感じたこの切なさ。 娘はどのように感じているのだろうか。 もう少し大きくなったら再読したい
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01431717
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『ごんぎつね』越えしちゃう。 女の子は気づきもしない。 何気ない一言なんだもの。 私も人並みにイベント楽しみたい、悪いことは起こらないで欲しいって。 罪はない、だからこその罪の大きさ。 説明はできないおにたくん。 神様だったらよかったね。 神様にもいろいろあるんだけどね。
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心優しい鬼の子のおにたは人間の家にこっそりと住み、人間にバレないように良いことをしていた。住んでいた家の住人が節分の日に豆まきをしたので、おにたは家にいられなくなり、外に飛び出した。そこには、お母さんが病に伏せ、飢えている可哀想な女の子がいた。おにたは自分のツノが隠れるように麦わら帽子を被って食事を渡し、女の子は喜ぶ。そして、女の子は、おにたが鬼だと知らず、「母親がこれ以上病に苦しまないよう豆まきをしたい」と言う。おにたは悲しそうに「おにだっていろいろあるのに…」と言い残して姿を消す。女の子は麦わら帽子とその中に温かい黒豆を残して消えたおにたのことを神様だったのだと思い、残された豆で静かに豆まきをする。 なんて悲しく切なくやるせない話なんだろう…。おにたの心には悲しみ、寂しさ、悔しさ、もしかすると怒りの感情もあったのだろうか。鬼だって色々あるのに、鬼だって…と言葉尻が切れている台詞からは、簡単には言い表せない複雑かつ大きく重い感情が乗せられているように思う。この台詞だけでも十分すぎるほど辛いのに、女の子はおにたのことを神様だと思い込むシーンまであり、たまらない気持ちにさせられる。鬼として生まれ人間に忌み嫌われていたおにたが、救いの神として勘違いされるなんて、皮肉にも程がある。感情のオーバーキルだ。 絵本の中では『泣いた赤鬼』が一番辛いと思っていたが、それと肩を並べる辛さである。人間の思い込みによって勝手に悪者にされた心優しき鬼の心情を考えると、胸が潰されるような思いがした。 あとがきの「豆まきをされ追い払われた鬼は海に逃げてオニオコゼになる」話はとても素敵だった。住処を失った優しい鬼達に居場所を作ってあげる優しいストーリーに作者の愛を感じた。
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節分の豆まきの前に読むと豆まきが盛り上がらないタイプの節分の絵本ですが、日本的な「鬼」の考え方の一つの視点を学べる良著ですし、季節外れの時でも機会があれば呼んであげたいですね。 鬼を見たことがない登場人物の子供にとって鬼を想像すると言う事は難しい話ですし、鬼と呼ばれるだけで追い...
節分の豆まきの前に読むと豆まきが盛り上がらないタイプの節分の絵本ですが、日本的な「鬼」の考え方の一つの視点を学べる良著ですし、季節外れの時でも機会があれば呼んであげたいですね。 鬼を見たことがない登場人物の子供にとって鬼を想像すると言う事は難しい話ですし、鬼と呼ばれるだけで追い払われてしまうおにたの気持ちもわからんではないのですが、人が悪いわけでも社会が悪いわけでもないし、このすっきりしねぇ感じがたまらないですね。
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昔話で聞く鬼は人々に悪さする怖い存在で、私が子どもの時は、悪いことをすると鬼が来て連れ去られると言われ(秋田県男鹿のナマハゲよろしく)、だからこそ節分には一生懸命に豆まきをして「鬼は外!鬼は外!」と息巻いた記憶がある(笑)。しばらくして浜田広介の「泣いた赤おに」を読み、人と仲良...
昔話で聞く鬼は人々に悪さする怖い存在で、私が子どもの時は、悪いことをすると鬼が来て連れ去られると言われ(秋田県男鹿のナマハゲよろしく)、だからこそ節分には一生懸命に豆まきをして「鬼は外!鬼は外!」と息巻いた記憶がある(笑)。しばらくして浜田広介の「泣いた赤おに」を読み、人と仲良くしようとする赤おにの優しさと友だちの青おにの思いやりに涙しながら良いおにだっているんだな。って思った事を思い出しながら本作品を読み終えた。 私たちは知らず知らずのうちに植え付けられた固定観念で物事を見てしまう事があるが、それぞれに違うことを常に頭に置きながら広い視野で考えていく大切さを教えられる。 『おににも、いろいろあるのにな。にんげんにもいろいろいるみたいに。』 この声を聴き取れる大人でありたい。
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切ない…絵が綺麗で儚くて更に切ない… 鬼がみんな悪い鬼とは限らないという 昔の絵本なのに考え方が今どき?
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