ケーブ・ベアの一族(上) の商品レビュー
結構面白いかも自分からは、手に取らなそうな本。推薦されていた本だったのでお取り寄せしました。こう言うこともあるし、視野を広くするためにも、たまには、普段と違ったジャンルの本を読むのもいいかも。
Posted by
もし、自分がライオンの雌だったら、横たわる雄を横に見ながら、獲物を追いかけることに疑問を持たなかったろうか。 孔雀だったら、雄の美しさに嫉妬しなかったろうか。 海獣だったら、雄の脇に侍ることに喜びを感じるのだろうか。 3万5千年前、大地が氷に覆われていた時代、氷河期のヨーロッパ...
もし、自分がライオンの雌だったら、横たわる雄を横に見ながら、獲物を追いかけることに疑問を持たなかったろうか。 孔雀だったら、雄の美しさに嫉妬しなかったろうか。 海獣だったら、雄の脇に侍ることに喜びを感じるのだろうか。 3万5千年前、大地が氷に覆われていた時代、氷河期のヨーロッパ、黒海北に、二つの種族が住んでいた。 大地は広く、人々は少なく、また、お互いに避け合っていたので、滅多に会うことなく共存していた。 主人公エイラは、今につながるクロマニョン人の子ども、地震ですみかと一族を失ったエイラがさまよううちに拾われたのはネアンデルタール人の一族の女性、イーザにである。 世界史では大雑把に習う人類のスタート。なんとなく、まだ人とはいえない猿としてとらえており、彼らにも文化があるとは考えもしていなかった。 しかし、筆者は埋葬された障害のある骨が発掘されたことを元に、二つの似ているけれども大きく違う運命に向かっていった人々の物語を描き出した。 エイラは、成長は現代より遙かに早いが、我々と同じような思考を持つ健康な女の子だ。 しかし、イーザたち一族は、進化の終着点に達したがための固定された習慣があり、大きく異なったものがいくつかある。 男女の明らかな分業、女が男の領分を侵すことは死を意味する。また、しようと思わない。 数の概念の限界、会話の方法、記憶が先祖代々受け継がれると言うこと、それぞれが確たる筆でもって肉付けされていき、本当にこのような種族であったのではないかと錯覚させられる。 停滞が常となり、変わることを恐れる種族に引き取られた子ども、エイラは、この種族に大きな一石を投じていく。 それで、運命が変わるのか、それとも変えられないのか。 歴史とともに語られたことのみが、その答えだ。 某サイトより転載
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
クロマニヨン人の一族と、そこにやってきたネアンデルタール人の少女。 原始なのに、原始的という言葉が似つかわしくないほど知的で豊かな世界で、わくわくするような物語。 前に抄訳を読んでいるからストーリーは分かるのに面白い。 ……なのにどうして続編がああなった……。
Posted by
漸く上巻終了。趣味の合う人に薦められて読み始めました。自らは手に取らなかったであろう類です。 読み易く、引き込まれる話なのですが、何せ本が大きくて重い。だから持ち歩いて読むのに不向きで読了迄時間がかかりました。 お話は、すごく壮大なテーマ。 孤児のクロマニヨン人の少女がネアンデル...
漸く上巻終了。趣味の合う人に薦められて読み始めました。自らは手に取らなかったであろう類です。 読み易く、引き込まれる話なのですが、何せ本が大きくて重い。だから持ち歩いて読むのに不向きで読了迄時間がかかりました。 お話は、すごく壮大なテーマ。 孤児のクロマニヨン人の少女がネアンデルタール人に拾われて一族の中で育ってゆく話なのですが、人種差別、男女差別、パワハラ、現代人も考えなくてはなら無いテーマが満載です。 下巻に入るのが楽しみ。
Posted by
現在「ケーブ・ベアの一族」を読破。つまり、まだ『地上の旅人』の2巻までしか読めてない! とても厚い本だから、手を付けるのも躊躇していたけれど、半分も読み進めば、きっとネアンデルタール人の世界に引き込まれるはず。しばらく中休みしてから、3巻以降に進みます。
Posted by
縄文時代のヨーロッパが舞台ってことで、どんな物語かと思って読み始めたけれど、時代考証はかなり徹底してやられたようでとても読み応えがありました。クロニクル千古の闇シリーズと並んで、かの時代にどんな人間模様が繰り広げられていたかを、濃口に味わえる作品ですね。僕はハマりました。
Posted by
読みたい 図書館にあり 出版社/著者からの内容紹介 全世界3500万ヒットシリーズ、完訳で登場! 3万5千年前、クロマニオン人の少女が、ネアンデルタールの一族に拾われる。29カ国で翻訳され、最古のヒロイン「エイラ」の名で読者を魅了した壮大な愛の物語が、初の完訳本で日本に上陸!
Posted by
主人公「エイラ」が異なる人種と生活していくなかで、 差別を受けながら成長し、本当の自分を探し求めていく愛情溢れる物語。 久しぶりにハマった。
Posted by
勝間和代さんの推薦ということで、読んでみました。 「人種差別や男女差別に苦しみながらも自分にできることを しながら問題を乗り越えていく様が圧倒的」 というようなことが書かれていたかと思います。 しかし、実際に読んでみると、 たしかにエイラは人種差別や男女差別に相当苦しんでいまし...
勝間和代さんの推薦ということで、読んでみました。 「人種差別や男女差別に苦しみながらも自分にできることを しながら問題を乗り越えていく様が圧倒的」 というようなことが書かれていたかと思います。 しかし、実際に読んでみると、 たしかにエイラは人種差別や男女差別に相当苦しんでいましたが、 それと同じくらい一部の人に愛されていました。 そしてそのエイラを愛する人々は、部族の中の権力者たちで、 エイラの問題解決に大きく貢献しています。 なので、勝間さんの推薦文から想像していたような 葛藤はありませんでした。 しかし、クロマニョン人やネアンデルタール人たちの生活を 現在残っている証拠品から推測したという物語は 読者を遠くタイムスリップさせてくれます。 電気もガスも無い時代。 身にまとう服は動物の毛皮をはぎとり、 水筒代わりに動物の胃袋を使ったり。 え!?こんな条件でも生活ってしていけるの!? という生命の力強さを感じさせてくれる小説でした。
Posted by
未読。 シリーズ物。 クロマニョン人とネアンデルタール人が出てくるとか。 モチーフが珍しい。 種族間の偏見に立ち向かうヒロインのお話?
Posted by