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ケーブ・ベアの一族(上) エイラ 地上の旅人1
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ホーム社/集英社 |
発売年月日 | 2004/09/29 |
JAN | 9784834251050 |
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ケーブ・ベアの一族(上)
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ケーブ・ベアの一族(上)
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商品レビュー
4.3
26件のお客様レビュー
子どもの頃に読んだ。ネアンデルタール人の生活などかなり興味深かった。大好きな本です。 今になって、集英社版と評論社版があり訳が多少違うことを知りました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初に児童書として刊行された時から読みたいと思っていた本。 数十年たってから読み始めても色あせない面白さでした。 主人公の少女エイラは、5歳の時に大地震で家族を喪ってしまいます。 たった5歳の少女が生き延びるには自然は厳しいものですが、水の位置を常に気にしながら移動するエイラは、命を失う寸前に、やはり大地震で住む場所を失った一族に拾われます。 しかしその少女は、透きとおるほど白い肌の色、金髪碧眼、すらりと伸びた手足を持つ、とてもみにくい少女でした。 一族の者たちは見るに堪えないその少女をそのまま捨てていこうとしましたが、薬師のイーザは救える命を見捨てることはできませんでした。 エイラはクロマニオン人、一族はネアンデルタール人。 ほぼ一緒くたに学校では習いますが、クロマニオン人はホモ・サピエンス。 私たちの直系の先祖ですが、ネアンデルタール人はホモ・ネアンデルターレンシス。 私たち人類とは種族が違います。 上巻ではとりあえず、エイラが一族に受け入れられていく過程が書かれていますが、体の作りが違うので、彼らがわかり合うまでにとてつもない苦労があります。 まず、ネアンデルタール人は発声器官が未発達のため、話せる音節には限りがあります。 エイラが最初に話した自分の名前が、彼らには発音のできない音でした。 なのでエイラというのは、彼女の本名に近いネアンデルタールの音で発せられる名前です。 また、ネアンデルタール人の脳には前頭葉がなく、そのため想像したり未来を予想したりができません。 その代わり、代々伝わる部族の記憶というものをが存在し、自分が体験したことがなくても先祖が経験していれば、自分の経験と同じように思い出すことができます。 これはすごいことですが、大きな変化に対応できない、ということでもあります。 前頭葉のないネアンデルタール人の額は後方に傾いていますが、前頭葉の発達したクロマニオン人はまっすぐに平たい形をしています。 これが一族には醜いと感じられるところです。 また大きく湾曲した短い脚ではなく、すらりと伸びたまっすぐな脚、がっしりとした力強い手ではなく、細かな作業ができるようよく動く関節など、目に見える違いのほかに、鼻歌を歌ったり、感情が揺さぶられたときに涙が出るなど、情操にも差があるようです。 この先は物語になるので必ずしも事実ではないのでしょうけれど、一族はそれぞれの守り神であるトーテムを信じ、薬師のイーザがエイラの母親代わりだったように、もグールというまじない師(一族の精神的支柱)のクレブが父親代わりとなり、ことばや礼儀などをエイラに教えます。 一族の長であるブルンは、みにくいよそ者であるエイラを仲間にすることには賛成しきれません。 なぜなら過去に例のないことだからです。 しかし精霊たちの積極的な反対の印も見つけられず、様子見をしているのですが、彼の息子のブラウドが、エイラを目の敵にしていじめまくるのです。 男は狩をして女子どもを守る。 それ以外の生活の雑事はすべて女の仕事であり、女は男に絶対服従を強いられます。 抽象的思考を持てない一族の女たちは、何の疑問もなく代々それを受け入れていますが、エイラはなぜ男だからといってえらいのかが納得できません。 そういうところも不穏の種なわけです。 ネアンデルタール人とクロマニオン人の生活なんて想像もできなくて、次のページをめくる楽しみは最初から最後まで続きました。 エイラ、幸せになってくれよ~。
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評論社版と人名訳が異なっている部分はあるものの、問題なく読めた。作者(ジーン・アウル)は評論社版で未成年には不適切と判断され省略された部分があったことを残念に思っていたようで、こちらを正本として読んだ方が良さそうだ。(宇野亜喜良の表紙絵の美しさも要因のひとつ) 今回知ったが作者はMENSAのメンバーになるほど頭の良い女性のようで、主人公の驚異性は本人の経験も投影されているのかも?
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