はせがわくんきらいや の商品レビュー
私が生まれる前、実際に起こった事件であり、その当事者がこうして絵本で伝えてくれることに衝撃でもありますが、知ることができてよかったとも思います。 多くの赤ちゃんが犠牲になってしまったのは悲しくて、聞くだけでも辛いけど、知ることでこれから生まれる赤ちゃんを守ることができる。多くの人...
私が生まれる前、実際に起こった事件であり、その当事者がこうして絵本で伝えてくれることに衝撃でもありますが、知ることができてよかったとも思います。 多くの赤ちゃんが犠牲になってしまったのは悲しくて、聞くだけでも辛いけど、知ることでこれから生まれる赤ちゃんを守ることができる。多くの人に知ってほしいと思います。
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森永ヒ素ミルク中毒事件の「被害者」であった著者の幼少期を描いた作品。体が弱く、何をしても人並みにはできない「はせがわくん」。その「はせがわくん」を、「きらいや」といいながらも、排除せず、根気よくつきあってくれていた「友人」のことを綴っている。 * * * ...
森永ヒ素ミルク中毒事件の「被害者」であった著者の幼少期を描いた作品。体が弱く、何をしても人並みにはできない「はせがわくん」。その「はせがわくん」を、「きらいや」といいながらも、排除せず、根気よくつきあってくれていた「友人」のことを綴っている。 * * * 作者の長谷川集平さんは、1955年(昭和30年)生まれで、森永ヒ素ミルク中毒事件の当事者です。13000人以上の中毒者、130人以上の死亡者が出た大事件でした。今はもう、語られることも滅多にありませんが、社会科の授業で「四大公害病」を学んだ世代としては、必ず教わっているだろう「知識」です。 はせがわくんは、作者本人だろうと思われます。ヒ素ミルクのために病弱で、健康な子どもができることができません。足手まといなのです。しかし、そのはせがわくんを排除せず、粘り強くつきあうのが主人公です。いわゆる「ガキ大将」というのとも違うようです。 思い起こすと、ぼくも3月生まれのため発育が遅く、級友たちとの遊びでは「足手まとい」でした。当時は「おまめさん」とか「おみそ」と言われていたかもしれません。 例えば、通例だとスリーストライクでアウトとなるところ、4~5ストライクまではアウトにしない、場合によっては、見逃しはそもそもストライクとカウントしない等の「特典」をつけてもらって、やっと「人として」扱ってもらえていた。 しかしそれらは、「いじめ」や「排除」の順送りとセットでもあったと記憶しています。 何でもかんでも、昔は「よかった」あるいは「悪かった」とは言いませんし、そうすべきではないと思います。しかし、弱くあるということまでも、ともすれば「自己責任」の中に放り込んでしまう傾向がある昨今、「包摂」であるとか、弱者へのまなざしであるとかを「学ぼうとする」ことは、今の私たちの心がけ一つであると考えます。
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名指しで「はせがわくんきらいや」という ストレートなタイトル。 独特なタッチの文字と絵。 絵本というので、軽い気持ちで読んでみましたが… 大人になった今の方が、深く心に残り、考えさせ られる作品です。 子供達の関西弁でのやりとりも印象的。 ※関心のある方は「森永ヒ素ミルク事件...
名指しで「はせがわくんきらいや」という ストレートなタイトル。 独特なタッチの文字と絵。 絵本というので、軽い気持ちで読んでみましたが… 大人になった今の方が、深く心に残り、考えさせ られる作品です。 子供達の関西弁でのやりとりも印象的。 ※関心のある方は「森永ヒ素ミルク事件」をググって みてください。 (Y.N.)
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きらいや、しんどいと言いながらも、世話を焼いてしまう。 わからんわと言いながら、何かが引っかかって気になってしまう。 その心は、いじめと友情と差別と同情の境目を、行き来する。 煩わしいと思ってしまう心を全否定することはできない。 だって、人間なのだから。 でも、大丈夫か案じる気持...
きらいや、しんどいと言いながらも、世話を焼いてしまう。 わからんわと言いながら、何かが引っかかって気になってしまう。 その心は、いじめと友情と差別と同情の境目を、行き来する。 煩わしいと思ってしまう心を全否定することはできない。 だって、人間なのだから。 でも、大丈夫か案じる気持ちだってあるんだ。 本当に、難しいよね。 なにが正解かなんて分からない。考え、思い続けることが大切なんだろう。 粗い絵と独特の文字が、どこまでも哀しくて、辛い。
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登場人物のはせがわくんは、森永ヒ素ミルク事件の被害者である。障がい者に対して周囲の人がどのような行動をとるのか、絵本で如実に表現されている。子どもたちが事件のことより、目の前のはせがわくんとどうやって毎日すごすかを真剣に考えて行動している様子が手に取るようにわかる。大人のあたまで...
登場人物のはせがわくんは、森永ヒ素ミルク事件の被害者である。障がい者に対して周囲の人がどのような行動をとるのか、絵本で如実に表現されている。子どもたちが事件のことより、目の前のはせがわくんとどうやって毎日すごすかを真剣に考えて行動している様子が手に取るようにわかる。大人のあたまでっかちとは違う行動力に脱帽。
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「長谷川くんきらいや。せっかくぼくら仲ようしたりようのに。」 きらい、という言葉に込められた長谷川君に対する労わりと愛おしさに、不覚にも書店で手にとって涙をこぼしてしまいました。 くぎ付けになるページがあります。 裸で横たわった赤ん坊‥それが何を意味するか‥? あとがきの最後の...
「長谷川くんきらいや。せっかくぼくら仲ようしたりようのに。」 きらい、という言葉に込められた長谷川君に対する労わりと愛おしさに、不覚にも書店で手にとって涙をこぼしてしまいました。 くぎ付けになるページがあります。 裸で横たわった赤ん坊‥それが何を意味するか‥? あとがきの最後の最後の一行まで心のこもった作品です。子どもが描いたような絵柄は、だからこそ、ダイレクトに子ども心を伝えてきます。大人にも子どもにも“知ってほしい”内容の絵本です
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おそらく,幼稚園・保育園・小学校の先生たちが読み聞かせをする際には,「『きらいや』って言ってるけれど本当は好きなんだよね」という読みをしているんじゃなかろうか. 最後のページ.はせがわくんを自転車の後ろに乗せ力いっぱい自転車を漕いでいる彼の目は笑ってないぜ. 好きとか嫌いとかい...
おそらく,幼稚園・保育園・小学校の先生たちが読み聞かせをする際には,「『きらいや』って言ってるけれど本当は好きなんだよね」という読みをしているんじゃなかろうか. 最後のページ.はせがわくんを自転車の後ろに乗せ力いっぱい自転車を漕いでいる彼の目は笑ってないぜ. 好きとか嫌いとかいうレベルの話じゃない.
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なんだ!?この、人間の複雑な気持ちが描かれた絵本は、、、 本当の人間の愛が、ここに描かれているのかもしれない、、、
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朝から重いテーマの本でしたが、話の面白さや絵の力で笑いあり、最後にしぃんという音が聞こえたように静かに聞いてくれました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
絵本作家・長谷川集平が自分の体験をもとに絵本にしたもの。 森永ヒ素ミルク事件の被害者であい、障がいをおった作者の小学生時代のエピソード。モノクロで力のあるイラストと、関西弁がきいてて、引き込まれる。
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