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ロッキン・ホース・バレリーナ の商品レビュー

4.1

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2012/08/30

この頃から、オーケンが作家の文章を書くようになってきた。個人的には、ここまでのオーケンの文章は、良く言うても同人作家レベルやと思ってた。 でもこの話は、号泣した。そしてオレの中でオーケンは、ガナるヴォーカリストとしてだけではなく、良質なロック小説家になった。

Posted byブクログ

2012/09/16
  • ネタバレ

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映画みたいな小説。 というか、映画化して欲しい。 話はあったらしいけど、どうやらポシャったらしい。 いつか実写で見てみたいなぁ。 読みやすいのでオススメです。 では、バイちゃ!

Posted byブクログ

2012/06/15

18で夏でバカだった。 というフレーズに象徴される、若者たちの青春と、青春を置き去りにしてしまった中年のロードムービー的物語である。 とにかく「野原」というバカなパンクバンドの「名古屋って愛媛県だよねー」「えっ、名古屋県じゃねーのかよ!」みたいなバカ会話が楽しい。 そんなバカな...

18で夏でバカだった。 というフレーズに象徴される、若者たちの青春と、青春を置き去りにしてしまった中年のロードムービー的物語である。 とにかく「野原」というバカなパンクバンドの「名古屋って愛媛県だよねー」「えっ、名古屋県じゃねーのかよ!」みたいなバカ会話が楽しい。 そんなバカなバンドのボーカル耕介と、別のV系バンド追っかけの町子が、不器用に愛情をはぐくんで行くようすももどかしくも愛おしい。 そんな彼らのマネージャーの得山が、野原を「バンド転がし」のえじきにしようか、すまいかという葛藤に苛まれる様子も、読んでいてハラハラさせられる。 得さんは情けない中年なんだけども、彼の成長、あるいは青春の奪還というもう一つの物語が、このドラマ全体の苦みと爽やかさを引き立てている。 物語後半、得さんが病院でロックの神様とセッションするところが私は一番お気に入り。 彼が自分の音楽を取り戻したことが、若者の音楽をも救っている構図がとってもおもしろかった! 物語としての構成がかなりしっかりしていて、読後に非常に爽やかな印象が残ります。オススメ!

Posted byブクログ

2012/02/29

十八歳で夏でバカ。 ゴスロリもロックバンドもろくに知らないし青春なんて言葉遠くに飛んでるわたしだけど、なんだか妙にリアルでガツンと心に響くバカで痛くて熱くて純な物語。 主人公とも、いやむしろ主人公を取り巻く周りの人たちと一緒になって笑って傷付いて泣いたりする。 少年少女もお姉さ...

十八歳で夏でバカ。 ゴスロリもロックバンドもろくに知らないし青春なんて言葉遠くに飛んでるわたしだけど、なんだか妙にリアルでガツンと心に響くバカで痛くて熱くて純な物語。 主人公とも、いやむしろ主人公を取り巻く周りの人たちと一緒になって笑って傷付いて泣いたりする。 少年少女もお姉さんもおっさんも、夢のある人もない人も。 世界には意外にも、まだまだいろんな可能性があるんだぜって、何気なく教えてくれる、そんな話。

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2012/02/26

バンド、ロック、ロッキン・ホース・バレリーナ、鼻ピアス、ゴスロリ 恥ずかしくなるくらいの純粋な物語を、ちょっと異色な組み合わせで隠している。 ロックバンドを組んではじめてのライブツアーに度立つ耕助らが出会ったのは、ゴスロリ少女の七曲町子。 毒々しい服装で夜の森にうずくまるラフレ...

バンド、ロック、ロッキン・ホース・バレリーナ、鼻ピアス、ゴスロリ 恥ずかしくなるくらいの純粋な物語を、ちょっと異色な組み合わせで隠している。 ロックバンドを組んではじめてのライブツアーに度立つ耕助らが出会ったのは、ゴスロリ少女の七曲町子。 毒々しい服装で夜の森にうずくまるラフレシアのような彼女は、憧れのボーカリストを追っかけて「食ってもらう」ために旅に出ているのだという。 憧れのボーカリストに会うことで、薄汚れて傷だらけな自分の人生をリセットするのだという町子。 しかし、耕助らと行動を共にするうちに、衣服と作りこまれたキャラクターで完全武装していた彼女の心は次第にとけてくる。 「……よくマンガでさ、最初はそこそこ身長もあったリアルなキャラが、回が進んで登場人物たちと仲良くなってくうちに、だんだん背丈が小さくなって、顔もどんどんマンガっぽくシンプルになってくことってあるじゃん。あれかもね」 こういう表現は大槻ケンヂならではだなぁと思う。 現実の厳しさもしっかり見せつけた上で、夢を見ることを肯定してくれる。 幸せな気分で読み終わることができました。

Posted byブクログ

2011/12/18

God Gave Rock & Roll To You. もしくはpillowsのスケアクロウ。ココロが騒ぐ。

Posted byブクログ

2011/09/28
  • ネタバレ

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キッズバンドのマネージャー(割り切れない男)と音楽業界の権力者(割り切った男)の構図が面白い。二人の出自が一緒なのもまた良い。choose your life.人生を選べ。 そういう意味では主人公より主人公らしいのはオッサン二人ということになる。俺がオッサン化してしまったから、というのもあるかもしれないが、オーケンも主人公よりオッサン達に力を入れて書いている節が見受けられる。 愛=赦し か それにしても現況を笑い飛ばす力というのは偉大である。 どちらかというと★★★だ。がしかし、それだとちょっと可哀想な気もするという加点で★★★★。

Posted byブクログ

2011/09/05

初めて大槻ケンヂさんの作品を読んだのですが、想像していたよりも読みやすかったです。もっとこってりした作風かなと勝手に思っていました。知っている場所やライブハウスも出てきたりして楽しめました!

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2011/09/02

いい意味で、スカッと馬鹿。 若いバンド野郎のロックな汗臭い青春ストーリー。 そして、急に現れるヒロインとの純情から始まらないリアルな恋愛。 やっちゃってから、純情になっていくっていうのが逆に今の若者にとってリアル。 正直これはこれで憧れるストーリーかもしれない。 でも小説として...

いい意味で、スカッと馬鹿。 若いバンド野郎のロックな汗臭い青春ストーリー。 そして、急に現れるヒロインとの純情から始まらないリアルな恋愛。 やっちゃってから、純情になっていくっていうのが逆に今の若者にとってリアル。 正直これはこれで憧れるストーリーかもしれない。 でも小説としてはなんだか無駄があったような気もしないでもない。

Posted byブクログ

2011/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中のほんのちょっとしたガチャッとした部分で少し冷めてしまうイキオイ系小説だったけれども、やっぱ肉体関係ばかり→プラトニックに目覚めるっていう流れは結構好きだ。 更に話の大本は音楽とは何か?音楽をやるとは?音楽で金を稼ぐってどういう事なのか?業界ってなんなの?っていう、18歳のバンド小僧達が考えて、わかった気になったけれどやっぱりわからない、そういうところを題材にしているのでバンドをやっている自分としてはとても面白かった。 ただ、オーケンに関してはやっぱりオモイデ教みたいなの書いててほしかったっていう気持ちもかなりある。

Posted byブクログ