若き詩人への手紙・若き女性への手紙 の商品レビュー
詩人リルケが、彼に相…
詩人リルケが、彼に相談をもちかけた若い詩人にアドバイスする一連の手紙と、若い女性にあてた手紙で構成されている。芸術家、詩人としての生き方の他、性、孤独、愛、職業、死についてなど広範囲にわたるリルケの考察。リルケの誠実で謙虚な人柄がにじみでるような、静かで純粋な内容と思います。
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孤独の詩人リルケの手紙。 手紙だけの関係とは思えないほど、親身になって助言し続ける彼の手紙からは、自分のものを惜しみなく相手に分け与える、母から子への無償の愛のような温かさを感じる。 「あなたはあなたの孤独を愛して下さい」という言葉に、青年はどれほど励まされたことだろうか。 孤独...
孤独の詩人リルケの手紙。 手紙だけの関係とは思えないほど、親身になって助言し続ける彼の手紙からは、自分のものを惜しみなく相手に分け与える、母から子への無償の愛のような温かさを感じる。 「あなたはあなたの孤独を愛して下さい」という言葉に、青年はどれほど励まされたことだろうか。 孤独は苦しい。苦しみからは早く解放されたいと思うものだ。 しかし、リルケは忍耐を持ってほしいと言う。問いの答えを今すぐ捜さず、問いを生きろと。 自己の内面と向き合い続けることでしか、得られないものは確かにあるだろう。ただ、それには強さが必要なんだよね。 なかなか難解な内容だったが、感じることは多かった。彼の手紙から、自分の苦しみを受け入れる勇気を分けてもらった。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1761636900232937521?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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若い詩人とリルケとの手紙のやり取りのうち、リルケが書いた手紙を連ねた手紙集だった。 なので、若い詩人が何を手紙に書いたのかがあまり想像できず、僕は正直入り込めなかった。 とはいえリルケは詩人の悩みに対して真摯に向き合っていたし、文章からは優しさを感じた。 僕が別の悩みを抱えた...
若い詩人とリルケとの手紙のやり取りのうち、リルケが書いた手紙を連ねた手紙集だった。 なので、若い詩人が何を手紙に書いたのかがあまり想像できず、僕は正直入り込めなかった。 とはいえリルケは詩人の悩みに対して真摯に向き合っていたし、文章からは優しさを感じた。 僕が別の悩みを抱えた時に、また開いてみようと思う。
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リルケの往復書簡ですね。 リルケの赤裸々な心情を読み取れる書物だと思います。若い人たちに呼び掛けるように綴った手紙は、若い人には予期せぬ書き込みがあるように思えますが、リルケはしっかりと自分を見つめることを指差していることに気付いて欲しい思いに溢れていますね。 リルケの詩は真逆の...
リルケの往復書簡ですね。 リルケの赤裸々な心情を読み取れる書物だと思います。若い人たちに呼び掛けるように綴った手紙は、若い人には予期せぬ書き込みがあるように思えますが、リルケはしっかりと自分を見つめることを指差していることに気付いて欲しい思いに溢れていますね。 リルケの詩は真逆の言い回しがあるために、少し難解な部分があるものの、リルケ自分自身と読者に内面から呼び掛けいるのを感じますので、この書簡も温かく導き出そうとしているの感じて欲しいですね。
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100年以上前に書かれた個人宛ての手紙が残っていて、それが本になって今日でも読めるというのがすごいです。 でも、個人に向けられた文のせいもあってか、理解するのは難しいです。 そんな文章の中にも共感できるところが少しはあるのが、逆に驚いてしまいます。
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まだまだ理解できず、ただただ読見終えたという感じ 何度も読み直して少しずつ理解できた時に、きっと自分を助けてくれる気がする
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とても崇高な姿勢で書かれた書簡で、自らの内部へ深く沈静し孤独を愛すべしというところはやはり刺さるものがある。 ただ、この高潔な人は、この世の濁ったもの、アンダーグラウンドなものを、どう受け止めるのだろう。リルケ自身、そういうものを通った生涯であったと思われるし、そういうものを...
とても崇高な姿勢で書かれた書簡で、自らの内部へ深く沈静し孤独を愛すべしというところはやはり刺さるものがある。 ただ、この高潔な人は、この世の濁ったもの、アンダーグラウンドなものを、どう受け止めるのだろう。リルケ自身、そういうものを通った生涯であったと思われるし、そういうものを生きた体験と思索から彼の言葉は紡がれているのであろうし、本書に書かれているような生きかたを追い求めることはひとつの真理の探求といえるだろう。けれど。けれど、というのが一抹残る読後感だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オープンダイアローグとは何か という本の中で、不確実性への耐性を説明するために、引用されていた 問い自身を愛されることを … あなたはまだそれを自ら生きておいでにならないのだから、今与えられることはないのです … 今あなたは「問いを生きて」下さい。そうすればおそらくあなたは次第に、それと気付くことなく、ある遥かな日に、「答えの中へ生きて行かれる」ことになりましょう。
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内容も書き方も決して易しくはない。しかし、何度か読み直して、言葉を自分なりに噛み砕いて理解しようとするうちに、大切なメッセージが多く散りばめられていることに気づくと思う。何度も読みたい一冊。
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