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チョコレートの真実 の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

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2013/12/26

Tシャツのような世界規模の搾取の話が書かれた経済の話。 そう踏んで手にとったが、心が痛くなる奴隷労働の話に辿り着いた。 ナイロビの丘がさもドキュメンタリーだったかと思わせる内容。 チョコだけの話ではないし、胡散臭い本で一面が書かれるような利益に関わる腐敗には太刀打ちできないのだろ...

Tシャツのような世界規模の搾取の話が書かれた経済の話。 そう踏んで手にとったが、心が痛くなる奴隷労働の話に辿り着いた。 ナイロビの丘がさもドキュメンタリーだったかと思わせる内容。 チョコだけの話ではないし、胡散臭い本で一面が書かれるような利益に関わる腐敗には太刀打ちできないのだろう。 もっと卑近な世界でも利権のために暗躍する人はいるし、結局群集として見ぬふり以外の選択肢は思いつかない。 切ない話だった。

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2013/09/10

カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない。 -- Bitter Chocolate ― http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2015

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2013/06/19

チョコレートの歴史としての前半部分は非常に面白いが、おそらく作者の言いたいことではないのだろう。 巨大企業は必然的に生産者を搾取できる力を持つ。例外の無い法則がこのような夢のある業界でも成り立っているということだ。

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2013/02/20

カカオ農園で働く子供はそれが何になるか知らない。 コートジボワールに行けば自転車が買えると隣国マリやブルキナファソから来た子供はだまされてカカオ農園で働かされるが給料をもらえることもなく搾取されている。穀物メジャーのカーギルやADMが買い付け、製菓メーカーがチョコレートを作る。児...

カカオ農園で働く子供はそれが何になるか知らない。 コートジボワールに行けば自転車が買えると隣国マリやブルキナファソから来た子供はだまされてカカオ農園で働かされるが給料をもらえることもなく搾取されている。穀物メジャーのカーギルやADMが買い付け、製菓メーカーがチョコレートを作る。児童労働を禁じる法律に対して製菓メーカーは調査をしぶり、見ないふりをする。 子供達を働かせる農家も儲かっている訳ではなく、カカオの集配人は私兵に賄賂をせびられ、カカオ公社は権力と結びつき輸出した代金は闇に消える。 チョコレートを食べる人が責任を感じる事はないが、真実は苦い。

Posted byブクログ

2013/01/18

成毛眞氏書評からのリファレンス。タイトルのとおり、古代マヤ文明において神々の食べ物とされたカカオ歴史、チョコレートの製品化とリーディングカンパニーの変遷。そして世界規模の格差を浮かび上がらせる現代のカカオ生産ビジネスが抱える暗部。 チャーリーとチョコレート工場(あの映画は197...

成毛眞氏書評からのリファレンス。タイトルのとおり、古代マヤ文明において神々の食べ物とされたカカオ歴史、チョコレートの製品化とリーディングカンパニーの変遷。そして世界規模の格差を浮かび上がらせる現代のカカオ生産ビジネスが抱える暗部。 チャーリーとチョコレート工場(あの映画は1971年にも、チョコレート工場の秘密として映画化されている)にはちゃんとモデルがあって、それは自身の名前を冠する町ハーシーを建築し、孤児を引き取り育てたミルトン・ハーシーだった等のくだりは、当時のヨーロッパ企業とアメリカ経済の絡みかたまで俯瞰でき楽しい内容だった。 しかし、カカオ生産ビジネスが今なお抱える、児童強制労働にまつわる疑義は、ジャーナリズムの錯綜などに起因し問題が混迷を極めており、読んでいて出口のない迷路にいるような錯覚を覚えた。 本書によれば、カカオ生産世界一を誇るコートジボワールの農園で、マリから労働力として調達される児童は10年近くに及ぶ無償の労働と虐待を強いられているケースがあり、こうした児童は、自分たちが「奴隷」であるという認識すら持たされず、労働を終えて帰国して以降も社会に適合することができず、ギャングになるほかの人生は残っていないとされている。 カカオ生産に限った話ではないかもしれない、このような人権問題を可哀想だなどという気持ち一つで、助けてあげたいというアプローチを取ることは、真実と解決への道を曇らせてしまうのかもしれない。一方で、本質的な問題の一つは、マリの児童たちは家族によって送り出されており、それを輸送する人も、罪悪の意識は希薄だという。人格すら十分形成されていない児童から人生を奪ってしまっている行為の連鎖を、本質的に断ち切るのは、「自尊心」なのかもしれないと感じた。

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2012/08/08

普段何気なく食べているチョコレートがどうやって作られているか知っているか。 私はそのほとんどを知らなかった。 その影には、カカオ原産地の国々の貧困、政治の腐敗、そこからくる児童労働、児童奴隷、大企業の思惑、どっち付かずの消費者の倫理観が影を潜めており、複雑に絡み合っている。 ...

普段何気なく食べているチョコレートがどうやって作られているか知っているか。 私はそのほとんどを知らなかった。 その影には、カカオ原産地の国々の貧困、政治の腐敗、そこからくる児童労働、児童奴隷、大企業の思惑、どっち付かずの消費者の倫理観が影を潜めており、複雑に絡み合っている。 特にチョコレートが児童労働、奴隷の犠牲の上に成り立っているとの指摘は自分のあらゆる食品についての姿勢を考え直すきっかけになった。 カカオ原産国の収入源の確保と向上、フェアトレードの仕組みの見直しなど、やるべきことは多い。 綿密な取材に基づいた衝撃のノンフィクション

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2012/04/09

流し読み カカオがもともとはアフリカのものではなく、アメリカ大陸から輸入させられたものであり、奴隷にちかい労働により、チョコレートの原料のカカオは生産されている。フェアトレードの制度も骨抜きなっている、この現状を変えることはできるのか、チョコを口にするたび思いを馳せるだろう

Posted byブクログ

2012/02/20

【必読】 チョコレートの歴史がわかります。 一般的な農作物とは違う、闇に包まれたチョコレート産業の実態。 歴史が苦手なので読み辛かったですが、必ず読むべき1冊だと思います。 過去の奴隷制の事、現在の児童労働、などなど。

Posted byブクログ

2011/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チョコレート史のような感じ。それもそれほど昔でない、最近の歴史。 身近なものほど、その原料まで想いを馳せることができにくい代表例なんだろうな。 世界史好きとしては、読み物として興味深かった。 現在でも奴隷のように過酷な環境で働いている子どもたちがいるのだろう。日本にいると考えもしないことを考えさせられる一冊。

Posted byブクログ

2011/10/06

旅行の前に読んでいた前半のことをすっかり忘れてしまったのだけど。。。カカオの歴史の最初からして、アステカ文明の奴隷たちが出てくる。 そして現代のコートジボワール。 これ以上ないぐらい腐敗しきった国家と多国籍企業、国際的なマネーゲーム、貧困にあえぐカカオ農家たち、騙されて売られる子...

旅行の前に読んでいた前半のことをすっかり忘れてしまったのだけど。。。カカオの歴史の最初からして、アステカ文明の奴隷たちが出てくる。 そして現代のコートジボワール。 これ以上ないぐらい腐敗しきった国家と多国籍企業、国際的なマネーゲーム、貧困にあえぐカカオ農家たち、騙されて売られる子供たち、消されるジャーナリスト、暴力、民族浄化。 それでも私はチョコレートを食べるべきなのか?それともボイコットすべきなのか?

Posted byブクログ