いつか陽のあたる場所で の商品レビュー

乃南アサ【著】

2009/10/07

元ムショ仲間の芭子と綾香が下町で暮らすお話。
昏睡強盗罪と殺人の過去を持つ２人と聞くとぎょっとするけど、なんかほのぼのする話です。
会話のテンポが素敵です。
もちろんそれぞれの抱える親兄弟との絶縁とか将来への絶望とか詐欺とか・・・ひとつひとつは重いんだけど、受け止めて生きていこうとしている２人が健気。ボタンじいちゃんとの交流もなんかいいな〜。なんかちょっと中途半端だった気もするけど。続編はあるのかな？？

2009/10/04

芭子と綾香が谷中で暮らし始めた日々を描いています。
タイトルは読んでいくうち納得。
可もなく不可もなく、ただ、ラスト辺の芭子と弟のやり取りが切なかったです。

本筋に関係ないですが、高木聖大って別の本に出てくるおまわりさん、ですよね？（笑）

2023/08/29

特に何か大事件が起こったりするわけではない話。
主人公である芭子の気持ちがよくわかる話。
私は、もちろん刑務所のお世話になったことはないのだけれども、１度でも入ったことのある人は、少なからず芭子と同じような気持ちを持ちながら生活しているのではないかなあ、と思う。
だんだん、読んでいるとかわいそうになってくるのだけど、でもこうなったのも芭子に原因があるわけで……。
私もきっと芭子と同じ状況になったら、芭子と同じような感じで生きていくと思う。
綾香のように、前向きに明るく生きていくのは、難しいなぁ……。
この綾香が、残してきた子どものことを本当はどう考えているのかが、とても気になった。
会いたいとか、思わないかな……。

2009/10/04

東京の下町で暮らす芭子と綾香は、人には言えぬムショ仲間。マッサージ医院の受付をする芭子と、独立を目指してパン屋で働く綾香。二人に明るい未来は来るのか？！警察官から好かれ、嬉しくない芭子。人の良さから詐欺師に騙される綾香。服役後の女性の暮らしが、明るいタッチで描かれています。

2009/10/04

芭子さんと綾香さんの新しいシリーズです。刑務所から出てきた二人の話。一度そんな風に過ちをおかしてしまっても、それを後悔する気持ちがあれば二度と繰り返すことはないのだ、と思った。(2008/4/14読了）

2009/10/04

4月上旬読了

刑務所帰りの女性二人がひっそりとでも頑張って生きていく、話。

んー、あまり好みじゃなかった。

ご近所の偏屈だけど、実は正義感なおじいさんとか、バイト先のセクハラ店長とか。
一つ一つのエピソードは乃南さんぽくて良かったけどね。

2010/05/24

ご近所の噂話にビクリとし、警官の姿を見てはドキリとする。ワケあって下町は谷中で新生活を始めた芭子と綾香。二人に降りかかる霧はいつの日か晴れるのだろうか。熱烈な支持を集めた新シリーズ、単行本でいよいよ登場。

2009/10/07

2008.03.20.　よい！堀の中からやっと出てきて、びくびくと、でも少しずつ“フツウの暮らし”になじもうとする一生懸命な主人公。と、ムショからの明るく陽気な（だけど悲しい過去を持っている）友だちの毎日。なんだかお節介なご近所さんたちも、ひょっとしていい人だったりしていいなあ。主人公には、まだまだ隠された背景がありそうで、続きが早く読みたい（きっとシリーズ化される・・・と思ってるんだけど）。

2009/10/04

刑を終えた人の話って、そういえばあまり読んだことがないかも。新しい視点です。
こういうことを、子供に教えてあげられればいいのだろうね。
それにしても、こんなに重いのかな？この罪。

2009/10/07

お互いに、わけありで犯罪者になり、出所後も助け合って生きてゆく2人の女性、芭子と綾香。辛い過去ではあるけれど、なぜか、読後感もよく、爽やかな気持ちになれる。実際家族がいるのに、犯罪者という事で、冷たくあしらわれ、除籍までされたとしたら、自分の価値や存在を、どこに見出したらいいのだろうか。たったひとりでも、心から心配してくれる人がいるという事が、どれだけ支えになるか。2人の友情ににエールを送りたくなる。