中原の虹(第1巻) の商品レビュー
だいぶ前に読んだのに追加し忘れてた…。どこまで史実なのかわからないぐらい上手くて、歴史としても物語としても面白い。えらそうなことを言うと、個々人の感情と歴史の流れに無理がないとでも言いますか。そしてやっぱり泣けるぐらいすべてが優しいです。
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満州を駈ける馬賊、というだけでロマンを感じてしまう。血が騒ぐ。 でもその血は泡立つような憎悪と闘争の中で凍りついてゆく。 宿命に弄ばれる親と子、兄と弟、男と女、そうした悲劇や孤独な魂の数々が、凍てつく大陸に繰り広げられる圧巻の一巻。 張作霖といえば、最近になっ...
満州を駈ける馬賊、というだけでロマンを感じてしまう。血が騒ぐ。 でもその血は泡立つような憎悪と闘争の中で凍りついてゆく。 宿命に弄ばれる親と子、兄と弟、男と女、そうした悲劇や孤独な魂の数々が、凍てつく大陸に繰り広げられる圧巻の一巻。 張作霖といえば、最近になって関東軍ではなく、ロシアによる工作との見方が現実視されているが、彼の満州での重要性というものが本書を読んでゆけば明らかになってゆくのだろう。北満の覇王伝説として、相当に魅力的である。 (※総括感想は、第四巻レビューにて記載予定)
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蒼穹の昴を読んだ勢いで、中原の虹に突入。春児や記者さんたちも登場して、これから文秀や玲玲もでてくるんでしょうね。光緒帝は私の中ではすっかり悲劇の皇帝です。しっかし白太太長生きだねぇ。
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「蒼穹の昴」の続編、第一弾。前作の主人公である春児の生き別れの兄、春雷が登場。世界史で勉強した人物としては張作霖が登場。 混迷を極める清朝末期に勇躍した馬賊の様子が活写されている。
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蒼穹の昴の続編。学生時代歴史で勉強した張作霖のことなどが書かれている。ラストエンペラーなど昔の映画を見てみたくなった。
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蒼穹の昴の続き。 春児との繋がりがわかった時には震えた。 大事な人ととの再会を心待ちにしながら、緊張で震えながら読んでいたこともあり、 物凄く思い入れの深い一冊。
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『蒼穹の昴』の続編。独り落日の清王朝に残された西太后の壮絶な生き様、新たな勢力として躍動を始めた張作霖。最後の宦官となった春児と張作霖の配下となった兄・春雷。時代に立ち向かっては煩悶する袁世凱やジャーナリスト、誠実な官僚達。見えない糸で繋がれた彼らが、否応なしに結び付けられていく...
『蒼穹の昴』の続編。独り落日の清王朝に残された西太后の壮絶な生き様、新たな勢力として躍動を始めた張作霖。最後の宦官となった春児と張作霖の配下となった兄・春雷。時代に立ち向かっては煩悶する袁世凱やジャーナリスト、誠実な官僚達。見えない糸で繋がれた彼らが、否応なしに結び付けられていく。自らの志と義に生きる者たちが嵐の中の葉のように翻弄される様が切なく、また同時に斃れても斃れても屍の上に立ち続けていく強さが眩しい。「平成の泣かせ屋」浅田節・全開です。
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長編小説の書き方なのか、場所だけでなく時代も飛び越えての場面転換が私には新鮮だ。飽きさせない展開で後が楽しみ。
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蒼穹の昴の続編。全4巻の大作ですが、一気に読めました。張作霖の台頭から西太后の死去、中華民国の動きなど、清王朝の末期を描いた歴史小説です。自分の身を削ってでも民草のために尽くさんとする姿が悲壮でもあり、優しくもあり。中国の広大な大地と同じように、何て大きな心なのだろうと感じまし...
蒼穹の昴の続編。全4巻の大作ですが、一気に読めました。張作霖の台頭から西太后の死去、中華民国の動きなど、清王朝の末期を描いた歴史小説です。自分の身を削ってでも民草のために尽くさんとする姿が悲壮でもあり、優しくもあり。中国の広大な大地と同じように、何て大きな心なのだろうと感じました。私益を持たず、公に尽くすということはとても難しいことです。「わが勲は民の平安」すごい精神だと思います。今作でしみじみと感じたのですが、浅田作品は声に出して読みたくなる・・・そんな文章なのです。
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2007.4.9 「汝、満洲の覇者となれ」と予言された貧しき青年、張作霖。のちに満洲馬賊の長となる男は、国の未来を手に入れるのか。隠された王者の証「竜玉」を求め、壮大な冒険が始まる。登場人物の名前や特徴などがまとめて記載されているとわかりやすいんだけどなぁ。
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