1,800円以上の注文で送料無料

冷たい校舎の時は止まる(上) の商品レビュー

3.8

668件のお客様レビュー

  1. 5つ

    149

  2. 4つ

    260

  3. 3つ

    178

  4. 2つ

    29

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2017/10/12

辻村深月のデビュー作。 あり得ないシチュエーションに特に動じない登場人物と最初は物語に入りきれず、先になかなか進まなかったけど、個人それぞれに焦点が当たるとやっぱり文章というか、表現力がうまいなぁと。 名刺代りの本、作者同名の辻村深月がどうも苦手なのが残念やけど、いまの感想が下巻...

辻村深月のデビュー作。 あり得ないシチュエーションに特に動じない登場人物と最初は物語に入りきれず、先になかなか進まなかったけど、個人それぞれに焦点が当たるとやっぱり文章というか、表現力がうまいなぁと。 名刺代りの本、作者同名の辻村深月がどうも苦手なのが残念やけど、いまの感想が下巻を読んでどう覆されるか楽しみ!

Posted byブクログ

2017/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 エンターテインメント界注目の大型新人・辻村深月が贈る青春小説 閉じ込められた8人の高校生――雪はまだ降り止まない 「ねえ、どうして忘れたの?」 雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。第31回メフィスト賞受賞作。 【感想】

Posted byブクログ

2017/08/15

気づかないこと。 気づいてもらえないこと。 言ってないから気づくわけない。だけど言えるわけもない。 こうなる前になんともできなかったから、今何とかしようというのか。

Posted byブクログ

2017/07/19

「冷たい校舎の時は止まる(上)」 クラス委員の8人が、高校にとじこめられた。 辻村深月デビュー作が、メフィスト賞だったのは、ちょっと意外でしたが、中身がオカルトホラー要素満載の密室、しかも、時が止まり、外には出れず、現実世界から隔離されたもう1つの世界、となると納得。 主...

「冷たい校舎の時は止まる(上)」 クラス委員の8人が、高校にとじこめられた。 辻村深月デビュー作が、メフィスト賞だったのは、ちょっと意外でしたが、中身がオカルトホラー要素満載の密室、しかも、時が止まり、外には出れず、現実世界から隔離されたもう1つの世界、となると納得。 主人公の位置づけである深月は、ある雪の日、幼馴染の鷹野と何時も通りに仲良く青南学院高校に通学した。ところが、クラスの皆は、登校してこない。やがて、仲が良い景子、充、昭彦、あやめ、梨香、そして停学明けの菅原も登校してくるが、その他生徒に加え、教師も他クラスも登校してこない。痺れを切らした菅原が、学校から出ようとすると登校時には開いた扉が開かない。窓も割れない。電話も繋がらない。そして時計も動かない。8人は謎の空間に閉じ込められる。あやめが、人の中に人が閉じ込められる事例を持ち出し、やがてある仮説に辿り着く。 と、正にオカルト王道を行くストーリー。とはいえ、この物語の背景にあるのは、深月と彼女と仲の良かった角田春子との確執であり、いや、確執ではなく春子による一方的な攻撃と虐めでなんですけどね。 自分がいくら勉強しても成績は上がらないけど、自分より勉強してなく見え部活も継続する深月は、常に上位。だから気にくわないと攻撃を始める春子。進学校ならば当たり前の課題であり、深月が可哀想で仕方がなかったです。自分で自己消化しろと。虐められる側は、そんなはっきり主張できないですよ。虐める側が異常な訳でね。だから、深月のそばに鷹野や昭彦らがいて良かったなと。 上巻では、何故この空間か発生したのか。次第に皆に浮かぶ自殺したクラスメイトの漠然とした記憶に、マネキンに代わっていく仲間、とオカルト感満載です。誰もが、この空間のhostをつかめない中、迫る恐怖と戦う。すごい怖い訳では無いですが、徐々に伝わる仲間の絆の強さの方が響きました。冒頭に、 冷たい校舎の中で、彼らと一緒に過ごしたこと。今また、あなたが新たにページを開き、雪降る通学路を歩き出そうとしていること。それを思う時、前が向けます。これはわたしの名刺代わりの話になりました。初めまして、辻村深月です。 とあるように500ぺージでボリュームが多いが、意気込みは伝わりました。

Posted byブクログ

2017/06/27

とりあえず上巻を読み終わったが、長かった。ようやく終盤に展開が早まったが、それまでは我慢が必要だった。おそらく下巻でこれまでの伏線が回収されていくに違いない。期待して下巻へ。

Posted byブクログ

2017/06/18

辻村さんのホッとする温かい世界が好きなのですが、級友の自殺から始まり重くホラー的な要素が少し受け入れにくかったです。でもキャラクター一人一人の温かい人柄がとても好きです。展開が読めず怖いですが、下巻もヒヤヒヤドキドキ楽しんで読みたいと思います(*゚∀゚*)

Posted byブクログ

2017/04/03

ぎこちなさが目立つちょっと長すぎる上だったけど、デビュー作だからその辺りは仕方ないかなぁ。 中盤以降どんどん先が楽しみになってきたから、下に期待。

Posted byブクログ

2017/03/25

今回のびっくりどんでん返しは少し予想がつき、その通りだったんだけど、なんというか謎でしょ?早く先が知りたいでしょ?という気持ちに少し無理矢理させられるような、そんな作品だなあと思った。辻村作品は人の暗い部分やアーティスト性にフォーカスをあてる表現が何度も出てくるけど、これは特に顕...

今回のびっくりどんでん返しは少し予想がつき、その通りだったんだけど、なんというか謎でしょ?早く先が知りたいでしょ?という気持ちに少し無理矢理させられるような、そんな作品だなあと思った。辻村作品は人の暗い部分やアーティスト性にフォーカスをあてる表現が何度も出てくるけど、これは特に顕著な作品だなあと。 少し疲れたので、暫く辻村作品は休憩します。

Posted byブクログ

2017/03/14

雪の降る中、いつも通りに登校した8人の仲間。ただ、その日登校していたのは、その8人だけだった。 それに気付き帰宅しようとするも、開かない玄関に窓。時計は5時53分を示したまま。 そして、その不思議な現象に、2ヶ月前の学園祭の最終日に飛び降り自殺を図った同級生へと繋がっていく。 だ...

雪の降る中、いつも通りに登校した8人の仲間。ただ、その日登校していたのは、その8人だけだった。 それに気付き帰宅しようとするも、開かない玄関に窓。時計は5時53分を示したまま。 そして、その不思議な現象に、2ヶ月前の学園祭の最終日に飛び降り自殺を図った同級生へと繋がっていく。 だが、誰もがその同級生の名前も何もかもを思い出すことが出来ない。 閉じ込められた校舎の中、不気味なことが次々に起こる。 一体何が起こっているのか、恐怖だけが襲う。 2017.3.14

Posted byブクログ

2017/03/13

登場人物の表面と内面を知るほどに、謎が深まっていく。 多角的な視点で知っていくからこそ、他人の気持ちは理解できないと分かる。

Posted byブクログ