月と菓子パン の商品レビュー
読んでいて郷愁にかられるような、やさしいエッセイ集。エッセイは好きで良く読むのだが、こういうほっこり気分になるエッセイを読んだのは初めてのような気がする。下町情緒にあふれ、生活感がただよう中で、自分もその場所を一緒に歩いているような感じになった。このままちょっとした小説の短編集に...
読んでいて郷愁にかられるような、やさしいエッセイ集。エッセイは好きで良く読むのだが、こういうほっこり気分になるエッセイを読んだのは初めてのような気がする。下町情緒にあふれ、生活感がただよう中で、自分もその場所を一緒に歩いているような感じになった。このままちょっとした小説の短編集になりそうなエッセイ。こういう優しい気分になるのも悪くない。
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懐かしい街並みを描くのがとても上手いエッセイスト。この人の書く「雰囲気」が好きです。何冊か読みましたが好きなものが自分と近いみたい。感覚がにてるから読みやすい。
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表紙が気に入り、予備知識なく購入。 さりげない日常が描かれたエッセイ集だ。 最初の「月と菓子パン」「やもめ酒場」を読んだあたりから、 ささっと読み進むのがもったいなくなって、 ゆっくりゆっくり、もひとつゆっくり読み続けた。 一編読んでは、一休み。 気に入ったフレーズを声に出して...
表紙が気に入り、予備知識なく購入。 さりげない日常が描かれたエッセイ集だ。 最初の「月と菓子パン」「やもめ酒場」を読んだあたりから、 ささっと読み進むのがもったいなくなって、 ゆっくりゆっくり、もひとつゆっくり読み続けた。 一編読んでは、一休み。 気に入ったフレーズを声に出して読み、 続きを読んでは、最初の話を再読し…、 まぁ、こんなペースなので進まないことこのうえない。 自然で媚のない普通の生活が、普通に書かれている。 都会の中の小さな自然があって、 人の生活の中の交流があって、 ささやかだけどおいしい食べ物とお酒があって…。 平成なのに、昭和の香りがする。 のんびりとつきあいたい一冊だ。
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随筆です。 すごく渋い文体の、日記みたいな短い話たち。 筆者の石田さんは、すごくすごく丁寧に生きている感じがする。 んですが、今読んでいる石田千と角田光代の対談で、どうやらそうでもないことが発覚。 ご飯が美味しそうなんです。 素朴な食事の描写が好き。 最近派手にお腹を壊...
随筆です。 すごく渋い文体の、日記みたいな短い話たち。 筆者の石田さんは、すごくすごく丁寧に生きている感じがする。 んですが、今読んでいる石田千と角田光代の対談で、どうやらそうでもないことが発覚。 ご飯が美味しそうなんです。 素朴な食事の描写が好き。 最近派手にお腹を壊したので「貧乏腹」という表現に納得。 外食ばっかりだと、内臓がびっくりしてしまうってのは良くわかる。
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薄い本ながら、今年一番「ああっまだ読み終わりたくない!」と思わせられた本だった。 一時期外出時は必ず持ち歩いて、ちょっとした空き時間にめくっていた。 エッセイながら「私が、私が」とやかましく訴えるところが全くない。 どこか突き放してさえいるこの静かな世界に、とかくずっと浸っていた...
薄い本ながら、今年一番「ああっまだ読み終わりたくない!」と思わせられた本だった。 一時期外出時は必ず持ち歩いて、ちょっとした空き時間にめくっていた。 エッセイながら「私が、私が」とやかましく訴えるところが全くない。 どこか突き放してさえいるこの静かな世界に、とかくずっと浸っていたい。
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すらすらと読めてしまった。どれも長くて3ページくらいの小話なので 電車の中で気軽に読めるのがうれしい。 でも、あまりにもお話の中の日常の空気が心地よくて、読んでいて気持ちのいい本だったので リズムよくページをめくってすらすらと読み終えてしまうことが、もったいないような淋しいような...
すらすらと読めてしまった。どれも長くて3ページくらいの小話なので 電車の中で気軽に読めるのがうれしい。 でも、あまりにもお話の中の日常の空気が心地よくて、読んでいて気持ちのいい本だったので リズムよくページをめくってすらすらと読み終えてしまうことが、もったいないような淋しいような 心持になってしまった。 この人のほかの本も読んでみようと思う。
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下町の景色とぬくもりとおいしいご飯と昨日まで知らなかった人の笑顔 で、出来た本 (だからあっという間に読破)
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題名にビビっと来て買った本です。 一つ一つでてくる食べ物がどれもおいしそうでたまりません、食べたい!(え
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「ku:nel」とか「天然生活」は以前購読してたけど、読んでて嫌になっていつの間にか買わなくなった。 自律神経が失調気味の自分に自信のない私にとって日常をまるごと楽しむことは出来ない。 だからこういう、人のスローライフ話は好きじゃないんだと思う。 好きじゃないのにスラスラ読めた...
「ku:nel」とか「天然生活」は以前購読してたけど、読んでて嫌になっていつの間にか買わなくなった。 自律神経が失調気味の自分に自信のない私にとって日常をまるごと楽しむことは出来ない。 だからこういう、人のスローライフ話は好きじゃないんだと思う。 好きじゃないのにスラスラ読めた。あっという間に読んだ。 もしかしたら、自分はこういう日常を大切に生きている人に大して嫉妬しているのかもしれないな・・・。 だから分かっててこの本に手を伸ばしたんだろうな。
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タイトルから推測できるように、食生活に根ざしたエッセイが多い。僕は一人で食堂に入ることも、お酒を飲むこともできないが、石田さんの「食」は欲もおなかもあたたまる。散歩にもよく出かけられるのだろう、猫道なるものを知っている。猫にも情をよせる。 粋な言葉がつらなっていて、読んでいて心地...
タイトルから推測できるように、食生活に根ざしたエッセイが多い。僕は一人で食堂に入ることも、お酒を飲むこともできないが、石田さんの「食」は欲もおなかもあたたまる。散歩にもよく出かけられるのだろう、猫道なるものを知っている。猫にも情をよせる。 粋な言葉がつらなっていて、読んでいて心地よい。 『ともだちごはんに呼んでもらって、からだのために食べるごほんとこころのために食べるごはんがあると知り』この一行が全体を象徴しているんではないだろうか。
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