映画篇 の商品レビュー
太陽がいっぱい 朝鮮学校に通う二人。父がいない。大喧嘩の後、仲良くなる。映画権で映画を一緒に見る。太陽がいっぱいのリプリーが最後につかまるのはおかしい。原作ではつかまらない 二人でつかまらないシナリオを考えた。 家に新しい父候補がいるので家に帰りたくない。 自分達で考えるシナリオ...
太陽がいっぱい 朝鮮学校に通う二人。父がいない。大喧嘩の後、仲良くなる。映画権で映画を一緒に見る。太陽がいっぱいのリプリーが最後につかまるのはおかしい。原作ではつかまらない 二人でつかまらないシナリオを考えた。 家に新しい父候補がいるので家に帰りたくない。 自分達で考えるシナリオ。 主役は父がいない方がいい。 日本の学校に進学。友人は高校は退学し不良。 会社勤めをやめ、小説家になり映画化される。 撮影現場で朝鮮学校時代に友人に会う。高校をやめて闇金 の取立てをしていた。久し振りに一緒に映画を見る。 組織から抜ける為に腎臓を売り沖縄で暮らしていた。 子連れと結婚。友人の小説が映画化されたのを知る。 久し振りに会う。 ドラゴン怒りの鉄拳 製薬会社に勤める夫が自殺。上層部は隠蔽工作で逮捕。 マスコミからの電話で引き篭もる。 レンタルビデオを返却。延長料金が約5万円。店員から ビデオを薦められる。声をかけられて一緒に散歩。 大学の映研は大部。高校時代の映画を一緒に見る。ローマの休日を公民館で やっているので見に行く。 ビデオ屋に夫が忘れた封筒。打合せ音声が録音。 戦うことにした。 恋のためらい/フランキーとジョニーもしくはトルー・ロマンス 弁護士の父を持つ、女子高生が裁判の保釈金を盗んで 家出。臨席の男子に計画を話し、計画変更。 ベンツを盗んで逃げた。 ペイルライダー 両親は離婚の相談。 弱い者いじめをされる。 バイクに乗ったオバちゃんが助けてくれた。 いじめっ子の父親はヤクザ。オバちゃんはヤクザの車を 襲撃して去っていった。 愛の泉 祖父を亡くした祖母。最初のデートで思い出の映画を上映。 大学教授からフィルムを借りる。 研究室の美女とつきあう。 Easy go,Easy come. 教授は彼氏がいるというのは嘘 祖父と祖母が見た映画はローマの休日 ではなかった。
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タイトルを見たら見てない映画が多かったのでちょっと不安だったが、 映画を見ていなくても充分楽しめる(というかそれほどタイトルに重きを置いてない)短編集だった。 映像化に期待したい。 〔図書館・初読・2/20読了〕
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2008.1 最初の話とラストの短編集が対極なのにどちらも記憶に残った。 新たな鳥越家の』伝説? 対話編とわずかにリンク
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読後… 一体何作の映画が出てきたのだ?と、思い、調べたら… なんと、96本だそうだ。 (><; それにね、金城氏… 年間300本もの映画を見るのだそうですよ。 すごいなぁ。 金城さんの映画に対する愛が詰まった物語。 実際の映画のタイトルで編まれた5編の短編集。 でも、5つの物語...
読後… 一体何作の映画が出てきたのだ?と、思い、調べたら… なんと、96本だそうだ。 (><; それにね、金城氏… 年間300本もの映画を見るのだそうですよ。 すごいなぁ。 金城さんの映画に対する愛が詰まった物語。 実際の映画のタイトルで編まれた5編の短編集。 でも、5つの物語は少しずつリンクしています。 共通しているのが、 夏休み最後の8月31日(日) 18時から区民会館大ホールで行われる 「ローマの休日」 の上映会(入場無料)。 最後の「愛の泉」で開催迄の経緯が語られています。 全ての物語に関係し、そしてそこに終結しているのです。 読後は皆、映画のチカラを再確認させられること、間違いありません。 「太陽がいっぱい」 僕のデビュー小説の映画化が決まり、撮影現場を訪れた。 駆け寄ってきた女の人。彼女は僕の本名を呼び、 自分は「永花(ヨンファ)」だと名乗った。 久しぶりに出合った小学生の頃の同級生。 訪ね損ねた「龍一(リョンイル)は?」の質問。 龍一は中学時代たくさんの映画を一緒に観た友人。 龍一の人生も関連させながら、 僕の小学生〜中学、高校、大学、社会人… そして作家への道のりと友情の物語。 「ドラゴン怒りの鉄拳」 買い物から戻ると、夫が寝室で自殺していた。 夫の第一発見者となったショックと、 製薬会社に勤めていた夫が薬害事件に関わっていたのでは? とのマスコミの取材攻勢に疲れ果て、何ヶ月も引きこもりの生活を続けていた。 夫が延滞したビデオをレンタルショップへ返却に出かけ、 そこから彼女の人生が一変する。 学生アルバイトの鳴海が、毎日お薦めのビデオを貸してくれるようになる。 そのお薦め映画により、心の底から笑った私。 それから鳴海のお薦め映画を観る日々が続いた。 オーソドックスな内容なのだが、 ラストの「闘う準備はできた。」と、人生に立ち向かおうとする勇気が素晴しい。 爽快感たっぷり。 「恋のためらい/フランキーとジョニー もしくはトゥルーロマンス」 隣の席の石岡と最初に交わした言葉は 「一番好きな映画ってなに?」だった。 そのまま夏休みに入り、8月31日石岡から電話があり映画を一緒に見た。 そして打ち明けられた石岡のとんでもない計画。 スリリングで何故か可愛らしい復讐劇。 "出て行きたい"と思っている二人の、恋のような友情のような関係が面白い。 「ペイルライダー」 夏休み最後の日、 今日も僕は自由研究「映画ランキングベスト50」の製作の為 レンタルビデオ屋にDVDを借りに行く。 店を出たところでクラスのいじめっ子に囲まれた時、 大きなバイクに乗ったパンチパーマのおばちゃんに助けられた。 ハーレーダビッドソンFXSローライダーを乗り込なす オバチャン・ライダーと少年の心の触れ合い物語。 しかしおばちゃんは、ある決心をして、この町に来ていた。 おばちゃんの胸に秘めた決心とは…。 おばちゃんの過去には、グッときた。 (゚ーÅ) ホロリ 「愛の泉」 愛するおじいちゃんが亡くなり、元気をなくたおばあちゃんを 元気付けるべく、5人の孫がなんとかしなきゃ!と立ち上がる。 かおるの提案で、 おばあちゃんとおじいちゃんの思い出の映画を おばあちゃんに見せてあげることに。 僕はプロデューサーを頼まれた。 孫5人の健闘ぶりとおばあちゃんへの愛が眩しいほど。 笑いあり、感動あり。 涙と笑がテンコ盛りです。 笑い泣きからティッシュが手放せなくなり、 最後はポロポロ涙が…止まらなかった^^; 全編通して、泣いて、笑って、切なくて…。 最終話「愛の泉」を読み終えると、心がほかほか。 誰もが、笑と涙と感動を覚えることでしょう。 何度も読み返したくなる作品ですね。 とにかく、上手い。 上手いなんてもんじゃないわ! それに、確かに「救い」の物語です。 寒い冬、心から暖かくなれる本書、特にお薦めです!
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ものすごくいい。 図書館で借りてよんだけれど、購入して手元に置きたい。(→購入完了)どの作品も好きだけれど最初と最後が特に好き。 かおるがだいすきだ。 2007/12/20
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短編集なのだけど、すべてが映画に繋がっている一つのストーリー。映画館で映画を見ている多くの人は、それぞれに多くの想いを背負っている。だけど、スクリーンの前ではそれまでそれぞれが抱えてきたものは全部消え去って、映画の中に入っていくのだろう。きっと誰もがそのときに同じ時間を味わうのだ...
短編集なのだけど、すべてが映画に繋がっている一つのストーリー。映画館で映画を見ている多くの人は、それぞれに多くの想いを背負っている。だけど、スクリーンの前ではそれまでそれぞれが抱えてきたものは全部消え去って、映画の中に入っていくのだろう。きっと誰もがそのときに同じ時間を味わうのだ。それがこの作品の中にも感じられる気がする。特にラストのお話が心温まるすごく素敵なストーリーで、その雰囲気にしばらく酔いしれていたいと思わせる。作品中に出てくる映画を知っていると、もっと楽しめそう。
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短編集で1つひとつが別々の話だけど、色々なところで繋がっている。そういう趣向の短編だいすきです。どの話もとてもよかった!私的には「ペイルライダー」と「愛の泉」が好き。でも一番インパクトあったのが「太陽がいっぱい」かな。作者の映画を好きな気持ちが伝わる作品でした。
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すごくいい話です。連作短編なので、それぞれの話に良さがあるが、特に「愛の泉」がイイ。 「愛の泉」だけで、一冊の長編を読んだような充足感がある。 笑えて、泣けて、心揺さぶられる 読書の醍醐味をすべて味わえる。 みんなにオススメしたくなる一冊。 けど、決して貸さない。買って読んで欲し...
すごくいい話です。連作短編なので、それぞれの話に良さがあるが、特に「愛の泉」がイイ。 「愛の泉」だけで、一冊の長編を読んだような充足感がある。 笑えて、泣けて、心揺さぶられる 読書の醍醐味をすべて味わえる。 みんなにオススメしたくなる一冊。 けど、決して貸さない。買って読んで欲しいし、その価値が必ずある。
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頁を繰ると、手書きのイラスト。オードリー・ヘップバーンの微笑み。タイトルは「ローマの休日」上映会??はて???よかった。何度も電車の中でなみだしてしまった、わははは。映画を題材にした5編。全ての作品に、*8月31日「ローマの休日」上映会、*ビデオレンタル店「ヒルツ」、*タイトルが...
頁を繰ると、手書きのイラスト。オードリー・ヘップバーンの微笑み。タイトルは「ローマの休日」上映会??はて???よかった。何度も電車の中でなみだしてしまった、わははは。映画を題材にした5編。全ての作品に、*8月31日「ローマの休日」上映会、*ビデオレンタル店「ヒルツ」、*タイトルがわからないけど酷評なフランス映画1篇、が絡みながら様々な状況の人物達が動いている。ああ、またしても「ラブ・アクチュアリー」だ。愛はそここにあって、紡がれているのだなぁ。この、素っ気無いまでにシンプルな装丁からは、伺え知れないほどのたくさんの愛(友情も家族愛も)を知ることが出来た1冊。遅ればせながらも、読むことが出来てほんとによかった。
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本屋大賞ノミネートをきっかけに手に取りました。区民会館で行われる『ローマの休日』を繋ぎ目にした五つの映画に纏わる物語――― 金城さんの作品は初めて読んだのですが、なんか皆単純で良いですよね。 ムカついたら殴ってみたり、怖かったら泣くみたいに人間らしく登場人物が動いていて物語に次々...
本屋大賞ノミネートをきっかけに手に取りました。区民会館で行われる『ローマの休日』を繋ぎ目にした五つの映画に纏わる物語――― 金城さんの作品は初めて読んだのですが、なんか皆単純で良いですよね。 ムカついたら殴ってみたり、怖かったら泣くみたいに人間らしく登場人物が動いていて物語に次々に入っていくことが出来ました。 『映画篇』ということもあり、物凄い数の映画のタイトルが引用?されているのですが、正直僕は三本しか見たことあるのがありませんでした。それでも、十分に楽しむことが出来ました。(映画好きな人だったらもっと楽しめるのかなという悔しさもちょっとはありますが…) それぞれ見ていくと、唯一、恋のためらい・・・があまり好きではなく、太陽がいっぱい、愛の泉が特に好きでした。 俺にも、龍一みたいなやつがいたらなぁと・・・; とても心温まる物語でした。(これを読んだことで、本屋大賞の予想も難しくなってきました。) 『そのうち、自分の人生がクソみたいになってるから、映画とか小説の世界に逃げ込んでるって気付いたけどな』 この“クソ”とか“ウンコ”とかを普通に入れちゃうのがとても好感だったりもして。 『おばあちゃんはね、おじいちゃんがそばにいないなんて考えられなくなっちゃったのよ・・・』で涙を流しました。もう今年に入って何回ないているのやら。 (2008.2.6)
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