映画篇 の商品レビュー
この人の作品ってのはなんでこんなに素晴らしいんでしょう!!愛にあふれ、元気にあふれる作品!映画の捉え方、位置づけ方が本当に素敵。映画っていいなぁ、人っていいなぁ、そんな風に思える一冊です。全ての方にオススメ!!
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おもしろい。「何かおすすめの小説はある?」と問われたときに、「これ、どうですか」と、即答できる。 それは、もう、ゴール前でボールをもらったら、あれこれ考えずシュートを打つ。それくらいの反応の速さ(全然関係ない例えだけれど)。 しかも、そのシュートはかなりの確率でゴールを決めるこ...
おもしろい。「何かおすすめの小説はある?」と問われたときに、「これ、どうですか」と、即答できる。 それは、もう、ゴール前でボールをもらったら、あれこれ考えずシュートを打つ。それくらいの反応の速さ(全然関係ない例えだけれど)。 しかも、そのシュートはかなりの確率でゴールを決めることができる。 タイトルでわかるように、映画が重要な役割を持つ。 五つの物語には、それぞれ映画の作品名が付く。 ただ、ストレートにその作品をモチーフにして小説にしているのではない。 「太陽がいっぱい」は、二人の映画好きの少年が大人になるまでの友情の物語であって、サスペンスではない。 次の「ドラゴン怒りの鉄拳」も連れ合いの自殺から再生する女性の物語であって、アクションではない。 ただ、どの物語も、その映画がなくてはならない存在になっている。 いわば、刺身における魚ではなく、煮込み料理に使われているトマトのように、形を変えてその料理のベースになっている(全然関係ない例えだけれど)。 材料がそうなら、調味料にも映画がふんだんに使われている。 5つの物語は、それぞれ登場人物が異なるのだが、リンクもする。有名な賞を取ったフランス映画を誰もがつまらないと言っているし(そこまで言われると逆に観てみたい)、おバカな映画に詳しい店員がいるレンタルビデオ店がたびたび出てくる(お互いは知らないが近所に住んでいるのだ)。 そのリンクの一つ、というかすべてをつなげるものが、一枚のポスター。ある映画の上映会のお知らせ。 5つの物語の最後は、「ローマの休日」の上映会を開こうと努力する青年が主人公。 この話がいいんだなあ。 ばあちゃん、じいちゃんに育てられた者には感涙。 映画の作品名がいっぱい出てくるけれど、観ていなくても、まったく問題なし。 誰でもきっと好きになる。取り上げられる映画と同じく上質のエンターテイメント。 ただ一つ、観ておきたい(読後でも可)のは、そう、「ローマの休日」。 物語の登場人物たちが、どんな想いで、この映画を観たかが実感できる。 おもしろい。「何かおすすめの映画はある?」と問われたときに、「これ、どうですか」と、即答できる。……
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短編集。 最初の「太陽がいっぱい」は面白かった。その他の作品はどこかで何か(誰か)が繋がっている形となっているのだが、少し物足りなさも感じる。
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一番新しい本。 短編集になるのかな。全部中身は繋がってる。 一番最後の話がかなり金城さんぽい。 いろんな感情を書き込むものの、最終的に こうゆう感じで終わる。そんなところが大好きです。 ローマの休日見ようと思いました。 個人的にかおるが好きになった。
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ポジティブな気持ちになれる、読み易い、金城さんの本は相変わらず素晴らしいと思う。 映画に対する見方が少し変わって、これからはもう少し映画を見ようと思う。
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小説、映画・・・。「物語」に人はどれほど教えられ、慰められ、元気付けられるか、幸せな読後感とともに実感する。
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