働く理由 の商品レビュー

戸田智弘【著】

2018/09/21

仕事をする意味を世の中の人はどう捉えているのか知りたく。

パラパラ読めるけどその時の自分の琴線に触れる言葉が見つかるので良い本。
今の自分には、テーマがリアリティなんだろうなと、下に上げた気にいった言葉を見て思った。
大層なことを言ったり考えたりするのも楽しいけど、足元しっかり進めながらまた合う合わないの解像度を上げていく。

好きというのは単なる好みの問題だが、結婚というのは具体的な日常生活だ。そして生活とは、好きという気持ちや憧れだけですべてがうまくいくわけではない。（高橋俊介）
決心する前に完全な見通しをつけようとする者は決心することができない。（HFアミエル）
この世界で私に与えられた仕事は、きわめて限られたものかもしれない。だが、それは私に与えられた仕事であるという事実ゆえに、かけがえのないものである。
借り物でも、毎日着ていれば身につくもの。自分が善人だと思っていれば、やがて善人に変わっている。習慣はその人格、品格まで変えてしまう。（シェークスピア）

やりたいことには現実感が乏しく、やりたくないことにはリアリティがある。（著者）

2017/10/07

孤立した人には生き甲斐はない。生き甲斐は人間関係。石川達三
生きるために働く必要がなくなったとき、人は人生の目的を真剣に考えなければならなくなる。ケインズ
可能性✖️10年間の継続＝才能

2017/09/23

私は、自分の仕事が好きだ。どんなに帰る時間が遅くなっても、時々愚痴りたくなっても仕事が好き。この本を読んで、なぜ自分がこんなにも自分の仕事を好きでいられるのかが改めて見えてきた。だが、もちろん仕事が面白くないと思っている人もいる、自分にあった仕事が見つからなくて悩んでいる人もいるはずだ。本書では、先人たちが仕事に対して、人生に対して残した「名言」が99紹介されている。きっと自分の心に響くものがあるはずだ。

印象に残った箇所
☆「苦労も多い。めんどくさい。だけど自分はこれをやらずにはいられない」こう思えた時、そこには「本当に好き」があるような気がする。
→自分にとっての仕事ってまさにこれ！

☆自分の周りをどういう人間で固めるか、言い換えればどういう人間と一緒に仕事をするかは非常に大事だ
→今年の学年団は最高のチームだと思う。みんなが高め合える関係だからだ。そういう人と切磋琢磨できるってありがたい。

☆人生において「本当に頑張った」と思える時期がどこにもなかったら「やるだけやった」という限界点らしきものを見極めなかったら、その人はある種の清々しさを持って人生を振り返ることが出来ないだろう。
→海外で仕事をしている「今」は、自分にとって本当に頑張ったって思える時間。もっともっと高みを目指せるよう頑張っていこうと改めて決意！

2017/09/08

パラパラッと見ただけ。
好きなことを仕事にすることに関して、その好きなことが娯楽か趣味か特技のレベルによって成功するかどうか変わるというのがなるほどと思った。

2017/04/24

「心の豊かさ」「自由とは」 きっと大切なものであると信じ、追求したいものである一方で、抽象度が高いこれらを 「働く」ことと交わらせつつ、分かりやすく言葉にされていて なるほどと思った。ごちゃごちゃした自分の頭の中と心を整理されたようで、読んでいて気持ちが良かった。

2016/11/23

　キャリアカウンセラーである筆者が、９９の著名人の名言を取り上げながら、「働くとは何か」「やりがいとは何か」「才能とは何か」「相性・適性・天職とは何か」など、仕事と人生について考察した一冊。

　著名人の名言を取り上げた書籍は多い。そのほとんどは名言が大きく印字され、本の筆者による言葉は名言の補足程度に留まっている。それにより名言と読者の間に余白が生じ、言葉の受け取り方は読者に委ねられる。
　しかしその点が本書は違う。９９の名言に対して全２３２ページ。全体の半分以上は筆者の仕事論、人生論である。名言を取り上げ解説しながら、自己の理論が展開されていく。これにより、本書にはブレがないのだ。実際メモしたくなる言葉は、名言の後に書かれた筆者の言葉であることも少なくなかった。多くの著名人の言葉を積み木として積み上げ基礎とし、著者の言葉で隙間を埋め、仕事論という建造物が築かれる。これは、無作為に集められた名言集では余白が多過ぎるがゆえに成し得ないことだ。

　本書は、とにかく仕事に関して悩んでいる様々な人の指針となる。仕事を辞めようか考えている人、転職しようか悩んでいる人、仕事とプライベートのバランスが崩れている人、やりがいを見失い働く意義が分からなくなっている人、自分自身が分からずどんな仕事に就けばいいか答えが出ない人など、筆者の経験からその対象は幅広い。
　仕事論は必ず、幸福論へと結びつく。人は幸せになるために生きており、その人生のほとんどの時間を人は仕事に費やしているからだ。幸福は実体がなく定義も多様で捉えがたい。しかし仕事、働くことから考え始めれば、人にとって、自分にとっての幸せが見えてくるのではないか。
　本書は名言に学ぶ仕事論であり、人生論であり、幸福論であるのだ。

2016/02/01

基本的には自分のやりたい仕事をするのがいい

なぜ人は働くのか、どういう仕事をすればいいのかという疑問について、過去の成功した人々の名言を用いて解説などしている。やや一般的なことやキレイ事も書いてあるきはしたが、自分の都合のいいところや共感したところをよいように解釈すればいいと思った。
書籍の前半で、自分のやりたいことをするのがよいという意見が集中している印象だった。
おそらく世の中の多く人は仕事はつまらないもので、いやいややるもんだという通念を持っている。自分の上司や周りの人間もそうだった。しかし、人生の大半を費やすわけなので自分が楽しめるようなことをやれたらいいと思った。

2016/01/10

キャリアについてお悩みでしたら…。

キャリアカウンセラーでもある著者が選んだ
「働く」に関する99の名言。

古今東西の著名人？による名言が紹介される。
切り口が「いかにもキャリアカウンセリングを学んだ人によるもの」という感じで興味深い。

キャリアについて悩んでこの本を手に取り
「名言」よりも著者の書いている文章に
なにか「これは！」と思う物を見出す人は
キャリアカウンセリングについてもう少し深く突っ込んでみると
その悩みを解決する方向に導かれるかもしれない。

2016/05/24

　目新しいことはないけど、私の考えていたことを言語化してくれたような本。おかげで読後は随分頭がスッキリした。

　大学生のときの狭い見識から行った自己分析や業界研究、取って付けたような志望動機には違和感を感じていた。とはいえ、立派なことを述べられるほどの経験もなく、馬鹿馬鹿しいと思いながら深く考えずに選び、そして選ばれた会社は無論やりたいこととは程遠い。所謂ホワイト企業ではあったが、このまま何の苦労も不幸もなく、会社の与えた仕事をこなしていては張り合いのない人生になるのでは、、残業代のため、休日のために働く生き方は果たして人間として真っ当なのか、、でもそもそもわたしのやりたいことって、、？いろんな危機感を覚え、貯蓄を投げ出し何者でもない自分になれば何か見つかるのでは、と飛び出した海外。それから３年という年月が経ったが、未だ打ち込めるものは見つかっていない。３０になって周りを見渡すと、「三十にして立ち」て孔子さんうまいことゆうわ、自立して自信に充ち満ちている友人たち。劣等感・・・

　まさにこの本の内容はそんな２０代〜現在のわたしに向けて書かれたのではないかと思うほど。同じようなことを考えている人が多いのがベストセラーなる所以なのか。海外で１年遊んで、楽しかったと問われれば当然YESと答えるが、同時に働くことの楽しさも感じた。遊んでばかりでは楽しくないのだ。
　さて、これからどう生きてゆくべきか。とっ散らかったキャリアと、奔放な経験しかないけれど、見つかった「やりたくないこと」、「大切にしたいこと」から、時には回り道もしながら、天職を切り拓いていかねばならない。

2015/10/19

人生の先輩たちに訊いてみよう！ ―
http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784887595651