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青い鳥 の商品レビュー

4.4

248件のお客様レビュー

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    112

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ポケットの中のハンカチに触れていないと学校へ行けない。学校では声を出せない。そんな彼女が、実は、その原因がイジメ、しかも加害者の立場であり、反省文をみんなの前で読む事を強いられていた…『ハンカチ』 をはじめとして、 カエルを殺す少年 交通事故で他人を殺めてしまった親を持つ少女 クラスのみんなからイジメられて、でもヘラヘラいつも笑っている被害者、そのせいで加速していったイジメ 「本当に俺たちっていじめてたのかな?!」 自分の帝国を築き、先生の吃音を攻撃する少女 父親が過労が原因で自殺してしまい、無気力から集団行動を拒む少年 小学校から大学まで続く一貫校の中で収まることが嫌でもがき、公立高校を受験する少女 親から捨てられた少年が、児童養護施設で出会った少女と出会い、幸せな家庭を築く話 これらの話に関わる村内先生は吃音症でありながら、説得力がすごい。不安定な心を持つ中学生に突き刺さっている。 全般を通して、この年代は加害者被害者が紙一重であったり、当事者意識が低かったり、非常に脆い心を持っていると感じる。 こどもに対する接し方を考えさせられる。

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2021/10/03

 1人じゃないよと寄り添ってくれる村内先生。 自分はその他大勢の生徒だと思うけど、吃音を笑う側じゃなく、大切なことを教えてくれる先生だと気付ける人になりたいと思った。生徒を間に合わせるために、短期間で色んな学校に行く先生は凄い。

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2021/08/21

図書館で借りてきた本だけど、読んでいくうちに、何度も、涙がじわり、じわりとにじむ。 中学校の臨時教師の村内先生は、吃音の、もっさりしたおじさん先生だ。いろんな問題を抱えた生徒達に、ひとりぼっちじゃない、と言って、そっと寄り添ってくれる。言葉を話すことが大変な村内先生は、たいせつな...

図書館で借りてきた本だけど、読んでいくうちに、何度も、涙がじわり、じわりとにじむ。 中学校の臨時教師の村内先生は、吃音の、もっさりしたおじさん先生だ。いろんな問題を抱えた生徒達に、ひとりぼっちじゃない、と言って、そっと寄り添ってくれる。言葉を話すことが大変な村内先生は、たいせつなことしか、話さない。その言葉は、生徒の心にも、読者である、私の心にも、温かく、胸にしみとおる。 、、、私は、小学生の頃、ほとんど学校で喋らない子供だった。低学年の頃、いじめに合い、まだ若い女性の担任の先生に、見て見ぬふりをされ、大人や、周りの人達に、何の期待もしなくなった。 小学校高学年になって、ようやく喋りはじめ、いじめっ子の態度が、コロリと変わったが、大人に対する私の不信感は、高校を卒業し、自分が大人になるまでずっと続いた。 村内先生のような人が、いてくれたら、と思う反面、村内先生の年代に近い自分は、孤独な子供に、どう接するだろう、と、自分を振り返った。 短編連作で、どの作品も、心にしみる、感動を受けたが、タイトルになった「青い鳥」と、「カッコウの卵」が、特に好きだった。 、、、この本は、手元に欲しい!文庫本で購入しようと思った。 温かな感動作である。読んでない方に、自信をもっておすすめします!

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2021/05/10

登場人物はみんな中学生で いろいろな事情や葛藤を抱えてる。 そこに、よりそう、村内先生の温かさ。 吃音の村内先生がいう 大切な言葉達が胸に響いた。 わたしはほんとに「普通」の家の子だけど、 中学時代はなんとも言えない辛さがあった。 いつも居場所を探していたことを思い出した...

登場人物はみんな中学生で いろいろな事情や葛藤を抱えてる。 そこに、よりそう、村内先生の温かさ。 吃音の村内先生がいう 大切な言葉達が胸に響いた。 わたしはほんとに「普通」の家の子だけど、 中学時代はなんとも言えない辛さがあった。 いつも居場所を探していたことを思い出した。 ひとりぼっちに寄り添うムラウチ先生みたいな人 いたらよかったな。 短編集。 カッコウの卵が1番好き

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2020/09/14

うまく話せないから、大切なことだけを話す先生。多くを語らなくても、生徒のことをちゃんと見て理解してくれる先生。 今の日本の教育のやり方だと、どうしても先生方は業務に追われてしまうのだと思うけれど、こういう先生が1人でも増えると、救われる生徒はたくさん出てくるんだろうなと思った。 ...

うまく話せないから、大切なことだけを話す先生。多くを語らなくても、生徒のことをちゃんと見て理解してくれる先生。 今の日本の教育のやり方だと、どうしても先生方は業務に追われてしまうのだと思うけれど、こういう先生が1人でも増えると、救われる生徒はたくさん出てくるんだろうなと思った。 最後のカッコウの卵が、特に良かった✨

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2020/08/25

読みながら気づいたら泣いていました。 問題を抱えた中学生に村内先生が寄り添ってくれるお話なんだけれど大人になっても寂しかったり、周りにわかって欲しいと思う気持ちや、逆に自分でもわからない気持ちがありその部分に村内先生の言葉が直接刺さります。 最初は図書館で、借りて読んだのですがこ...

読みながら気づいたら泣いていました。 問題を抱えた中学生に村内先生が寄り添ってくれるお話なんだけれど大人になっても寂しかったり、周りにわかって欲しいと思う気持ちや、逆に自分でもわからない気持ちがありその部分に村内先生の言葉が直接刺さります。 最初は図書館で、借りて読んだのですがこの本はずっとずっと手元に置いておくべき本だと思い買いました。

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2020/05/05

My teacher cannot speak well. So when he speaks, he says something important. https://www.shinchosha.co.jp/book/134926/

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2019/12/26

この本は、一冊の中に何個かの話があるのだが、どれも村内先生が出てくる。助けを必要としている子たちを助けるのだ。解決して少ししたらいなくなってしまう、そういうところがヒーローみたいだなと思った。 村内先生は、言葉がつかえてうまくしゃべれないが、「たいせつなこと」しか言わない。その「...

この本は、一冊の中に何個かの話があるのだが、どれも村内先生が出てくる。助けを必要としている子たちを助けるのだ。解決して少ししたらいなくなってしまう、そういうところがヒーローみたいだなと思った。 村内先生は、言葉がつかえてうまくしゃべれないが、「たいせつなこと」しか言わない。その「たいせつなこと」が心にジーンときた。その後どうなったのか、どの話でもないのだが、どの生徒も前向きになっていたので良かった。

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2019/07/17

吃音でほとんど喋らない、大事なことしか言わない村内先生がひとりぼっちの子にそっと寄り添う物語。 いじめられっ子、いじめっ子、家庭に問題がある子の様なさみしい子供が自分をちゃんと見てくれる先生に心の奥で惹かれ助けられていく。 今思えば、自分は小さい頃どれだけ家族や友達に愛をもらっ...

吃音でほとんど喋らない、大事なことしか言わない村内先生がひとりぼっちの子にそっと寄り添う物語。 いじめられっ子、いじめっ子、家庭に問題がある子の様なさみしい子供が自分をちゃんと見てくれる先生に心の奥で惹かれ助けられていく。 今思えば、自分は小さい頃どれだけ家族や友達に愛をもらっていて幸せだったのか。

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2019/06/14

良書。心の深いところで感動する良書。重松さんの「きみの友達」と並ぶと思う。訖音の臨時講師村内先生が生徒にそっと寄り添う物語。始めは子どもの頃を思い出しながら読んでいたけど、途中からこれは、子どものいじめの話しではなく、年齢は関係なく人間の物語であることに気づく。大好きな灰谷健次郎...

良書。心の深いところで感動する良書。重松さんの「きみの友達」と並ぶと思う。訖音の臨時講師村内先生が生徒にそっと寄り添う物語。始めは子どもの頃を思い出しながら読んでいたけど、途中からこれは、子どものいじめの話しではなく、年齢は関係なく人間の物語であることに気づく。大好きな灰谷健次郎さんの兎の目や太陽の子、宮部みゆきさんのソロモンの偽証や湊かなえさんの告白と並ぶ大切な本になった。息子いつかこの本と出会えるといいな。

Posted byブクログ