超バカの壁 の商品レビュー
<特に印象に残ったこと> *相談をするときに、具体的な答を期待する人がある。それはおかしい。自分のことは自分で決めるので、相談とは、根本的には「考え方」についての疑問である。 *○仕事というのは、社会に空いた穴です。~そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。...
<特に印象に残ったこと> *相談をするときに、具体的な答を期待する人がある。それはおかしい。自分のことは自分で決めるので、相談とは、根本的には「考え方」についての疑問である。 *○仕事というのは、社会に空いた穴です。~そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。 ~自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考える孟もんじゃない *「秀吉の草履取り」は秀吉の頭の良さを表すためのエピソードだと思われるかもしれません。しかし、そうではありません。初めから本気でやれば、あそこまで偉くなれるという話 *努力すれば夢はかなうという幻想も、相当に根強い *他人に認めてほしい。だからわざわざ主張をするのです。それは確信のなさの裏返しでしょう。自己を確立するというけれども、確立するまでもなく自己はまじめからあるのでしょう。 *ささいなことで「それは自分らしくない」「それをやると自分ではない」 *関西では相手のことを「自分」と言います。ここからわかるのは己と相手を同一とみているということです。 *コルベ神父はよほど脳みその丈夫な人だったのだと思ったほうがよいでしょう。 *日本の社会における個の単位は家から「公」と「私」の最の「私」はイコール「家」なのです。 *大切なのは予防 *保守の意味 *「起こらなかったことの重要性」を知っていたように思います。 *社会が本当に進歩するというのは、どんどん変化するのではなく日々平穏になっていくこと *テロというのは倫理問題~「そういうことはしちゃいけないよ」ということをしらない人たち、規制が利かない人たちがいる。それは彼らには倫理がないからです。 *〇湾岸戦争のときに日本は莫大な金を払いました。その金のもとは血税です。~血税はがんで死にそうな人でも収入さえあれば取られます。だから、「血税」というのです。 そこからあれだけの金を出して、それでいて「血を流してない」というのは、あまりにも単純な論法ではないでしょうか」 *「出来損ない」というのは何も勉強ができないとかそういうことではありません。偏った人、極端な人が出来ると言ってもいいでしょう。 *○「らしさ」を認めるということは、その対象に根本的な価値を認めているということなのです。 *こどもの本質的価値というとたとえば無垢である *まともな親なら子供の存在をきちんと認めているはずです。 *いじめは都市が作った。 対人世界、対自然世界、それぞれにプラス面とマイナス面があります。 *大人のいじめ ~ 本人が強ければいじめられないのですが、弱いからいじめられる。その点においては火につけ込むすきを与えているのです。そういうすきがあったら、他人はいじめてくるもの。 *○自分の筋でしが物事を理解していません。必ず「なぜ私ばかりがいろいろ言われるの」と思っていますのです。それは相手の嗜虐性、サド性を誘発する性質を自分がもっている
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普段はこの手の実用書はあまり読まないが、「大人のいじめ」についての記載があり、職場で似たような事象があるので興味があって手にとった。歯に衣着せぬ意見がどんどん出てきて皮膚感覚により近い感じがした。「仕事というのは社会に空いた穴です。」「原則がないのはプロではありません」などなどな...
普段はこの手の実用書はあまり読まないが、「大人のいじめ」についての記載があり、職場で似たような事象があるので興味があって手にとった。歯に衣着せぬ意見がどんどん出てきて皮膚感覚により近い感じがした。「仕事というのは社会に空いた穴です。」「原則がないのはプロではありません」などなどなるほどって思わせる。 一元論でまわりを見えなくしてしまうことが「バカの壁」という理解で良いのかな。
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けっこう、あたりまえ脳体操だった。けど、観念的に頭の中にあったことが具現化されたり、新しい観点を得たり、肩の荷が下りる感覚になったりしました。軽く養老孟司さんの話をきいてみようって気持ちで読んでもいい本だと思いました。
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無気力になること、他人を干渉しないこと・・・、(ニュアンスが異なるかもしれないが)ネガティブの推奨をしているような印象を持ちましたね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はじめから仕事が自分に向いてるかなんて分からない、まずは社会に空いた穴を埋めるつもりでやってみるという気持ちが大事。対照として、余計なものを作ることを地面の上に山を作ると表現していることが面白い。これは社会が必要としているかどうかという視点がないせいだと言う。 変な子が育つのは「ああすればこうする」式の育て方をされたからだと思った。社会がそうなのはどうしようもないので、家族くらいは子どもを自然だと思って辛抱強く付き合ってあげるべきだろう。
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知識や経験値は、物事を一元的に見るために蓄えたのではなく、様々な観点から見て、さらに、その先にはわからないこともある、という前提で捉えるためのことだと、改めて、思いました。 頑固親父ではなく、竹のように柳のようにしなやかな人になろうと思いましたヽ(^。^)ノ
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一元的にものを見て考えること、これがバカの壁。色々な視野から物事を見て、考えること、そして脳にはその力があるということを逆説的に教えてくれる。独自の言葉で読者自身にはそうは思わないと思うことも多々あるが、それを承知で筆者は持論を述べていく。そこにあるのは「倫理」「原則」などいくつ...
一元的にものを見て考えること、これがバカの壁。色々な視野から物事を見て、考えること、そして脳にはその力があるということを逆説的に教えてくれる。独自の言葉で読者自身にはそうは思わないと思うことも多々あるが、それを承知で筆者は持論を述べていく。そこにあるのは「倫理」「原則」などいくつか言葉が出てくるが、自分にとって一番腹にしっくり来るのは「覚悟」だった。 自分で選んだこと(考え)に覚悟を持ち、行動(発言など)すること。その覚悟は、いくらロジックが通っているとしても、他者にとってどう見えるのか。そもそも、本当に真に正しいといえることなのか。 誤解を恐れずに謂えば(自分に対してであり、あなたは自身で読んで感じればよい)真実と現実は違い、正義と正解は違う。人間の可能性と愚かさを両方持ち、不完全な存在として、完全なる原始を敬うことを少しでもできるように、それが虫を愛する著者の言いたいことなのではないだろうか。 いかにロジックが通ってたって赤字を垂れ流す会社や国はたくさんあるしね。ということで★5をつけたいところだけど、自分でさらに考えなければいけないことがあるので、★一つは自分の分で4つ。
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壁3作品最終「超バカの壁」。「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」、養老氏がフリーター、ニート、テロとの戦い、靖国参拝、心の傷、生きがいの喪失etc現代の日本人が抱える様々な問題に言及。 ...
壁3作品最終「超バカの壁」。「今の日本社会には、明らかに問題がある。どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである」、養老氏がフリーター、ニート、テロとの戦い、靖国参拝、心の傷、生きがいの喪失etc現代の日本人が抱える様々な問題に言及。 養老氏の考え方と見方が面白い。なるほどというのもあるし、それは私もそう思ってたというのもあるし、いきなりそこに飛びますかというものもある。人間は色々な見方が出来たほうが人生を感じれると思うので、養老氏の意見は面白いです。 養老氏と言えばCO2を如何に削るかという質問をどこかで受けて、それに答えたものが印象的です。あの時はバカの壁が出た後か前で「ズバッと確信突くなぁ」と思ってそのコメントを聞いていました。それ以来養老氏にはひっぱられています。 人間生きているうちには様々な問題に直面すると思います。それが自分に直接関係するものには勿論全力で臨むべきだと思います。 しかし同時に例えばテロとの戦いや靖国参拝といった直接自分の人生に影響は与えないだろうと思われる問題にもしっかりと自分の意見を持ち、色々な視点を持てる必要があると改めて思いました。特に今のような世間になるとなおさらしっかりした対処も必要だと思いますし。
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こういう見方、考え方ができるのだと、私にとっては新たな発見があり、おもしろかったです。 「自分の問題」という章で、意識と脳のことにふれ、「頭は、いいよりも丈夫な方がいいことが多い」という下りに納得。 「ああすればこうなる」式の考え方というものについて書かれていたのですが、自分...
こういう見方、考え方ができるのだと、私にとっては新たな発見があり、おもしろかったです。 「自分の問題」という章で、意識と脳のことにふれ、「頭は、いいよりも丈夫な方がいいことが多い」という下りに納得。 「ああすればこうなる」式の考え方というものについて書かれていたのですが、自分自身が陥りやすいところだと思う。
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