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地政学入門 の商品レビュー

3.4

39件のお客様レビュー

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2024/03/09

初版は1984年。ソ連崩壊前。 ハートランドが不安定なのは100年前と変わらずか。 というか東欧を掌握する単一の勢力がいないこと自体を安定とみなす?

Posted byブクログ

2023/04/26

これはおもしろかったです。一気に読み終わりました。本書は題名通り地政学を勉強したいという入門者が最初に手に取るべき本です。私はマッキンダーの本だけはすでに読んでいたのですが、レベルとしては初心者同様で、本書を通じて地政学の理解がさらに深まりとても勉強になりました。ただ他の読者も指...

これはおもしろかったです。一気に読み終わりました。本書は題名通り地政学を勉強したいという入門者が最初に手に取るべき本です。私はマッキンダーの本だけはすでに読んでいたのですが、レベルとしては初心者同様で、本書を通じて地政学の理解がさらに深まりとても勉強になりました。ただ他の読者も指摘されているように、地政学という学問自体、科学的な裏付けによる体系化からは程遠い議論がなされているので、特に自然科学系を専門にされている方々からすると、地政学のあやふやな面も本書を通じてだいぶ浮き彫りになるのではないでしょうか。その意味では論者によって議論展開に個性が強くでる学問なので、むしろ哲学に近い気もしました。 そして本書の中では地政学の祖ともいうべきマッキンダー、そして日本にも親しかったというハウスホーファー、さらに「海上権力史論」で有名なマハンの3名について特にとりあげて、それぞれの地政学を解説しています。その意味で、イギリス人(マッキンダー)、ドイツ人(ハウスホーファー)、アメリカ人(マハン)という自国のおかれた状況が全く異なる3カ国の大家について比較できるため、とても興味深いと思います。  地政学はその特色から、政治、軍事と密接な関係がありますが、近年はビジネスにおいても重要な要素になってきているのではないでしょうか。日本企業がグローバルに展開する際、どのようなルートで販路を拡大すべきか、という点に関しても示唆がある気がします。本書は地政学入門として、地政学の大家の考えを紹介していると同時に、その考えが導かれていた当時の世界情勢の勉強にもなります。お勧めです。

Posted byブクログ

2020/03/01

マッキンダーから地政学の系譜を紹介する本.第一次世界大戦から,第二次大戦,冷戦と覇権が移る中で地政学がどう発展してきたか振り返る.

Posted byブクログ

2019/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Q、モンロー主義とは? A、1823年、当時のアメリカ大統領モンローが、 "両米大陸にたいする大陸ヨーロッパの 政治的な干渉を排除する"宣言を出発点とする流れ。

Posted byブクログ

2018/12/20

茂木誠氏の推薦コメント。 「冷戦末期に書かれた本なので国際情勢分析は古いが、地政学の理論を知るための手軽な入門書としては便利。

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2017/02/19

今のように混沌とした世界がどうなっているのか知りたくて、ではなくてw、地政学を知りたくて読みました。次は何読もうかな

Posted byブクログ

2017/01/28

地政学の入門書として30年売れているロングセラー。30年も前だから、ソ連は崩壊しておらず冷戦も終わっていない、フォークランド紛争が終わってしばらくしたころ、といったあたり。ちょうど「パイナップルARMY」の世界と思えばわかりやすい。だから、当然に最近の情勢は全くカバーされていない...

地政学の入門書として30年売れているロングセラー。30年も前だから、ソ連は崩壊しておらず冷戦も終わっていない、フォークランド紛争が終わってしばらくしたころ、といったあたり。ちょうど「パイナップルARMY」の世界と思えばわかりやすい。だから、当然に最近の情勢は全くカバーされていない。 とはいえ、地政学に特有の概念や考え方を学ぶための入り口としてはいい。あるいはわ例えだ安保法案だとか欧州の難民問題だとかをそうした概念や考え方を用いて考えてみても、また違った見方ができる。まあ、生兵法は怪我のもとなので、安易な当てはめは厳禁だけど。

Posted byブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1984年刊行。著者は東京理科大学教授。◆英人マッキンダー、独人ハウスホーファー、米国モンロー主義、ソ連の戦略、これらを通底するlandパワーとseaパワーの相克関係、これらが叙述テーマだが、まさに近代国際政治史の一面を照射。中でも欧米近代史を判っていた方が読み応えがあるかもしれない。◆ハウスホーファーの見解を戦前日本(軍部?)が摂取した可能性に触れられるが、その不十分さも鋭く指摘(特に日中戦争の不毛さ)。また、日本はlandパワー国にはなり切れない点も感得可能かな。◆ソ連(=露)内陸には大河が多数。 それらは何れも外洋航海可能な3000t級艦船の航行可能。つまり、物資輸送(武器輸出・原料輸入など)という観点において、ソ連内陸から外洋へのsea-roadが開かれており、これは他国(というよりlandパワー国家)には余り見受けられない特異さという点に注目。

Posted byブクログ

2016/06/26

久しぶりに大学院時代の学友と再会をした。せっかくなので継続的に会おうという流れになったのだが、その肴として一緒に本でも読もうかということで出てきたのが地政学。 実際に読むのは別の骨太な本なんだけど、その予習として読んでみたのがこの本。だってタイトルが「地政学入門」なんだもの。 ...

久しぶりに大学院時代の学友と再会をした。せっかくなので継続的に会おうという流れになったのだが、その肴として一緒に本でも読もうかということで出てきたのが地政学。 実際に読むのは別の骨太な本なんだけど、その予習として読んでみたのがこの本。だってタイトルが「地政学入門」なんだもの。 というのは冗談で、マッキンダーとハウスホーハーを取り上げてる、ってのが理由。ざっくりと地政学がわかるんじゃないかと思ってる。そのため期待度は高め。 章立ては 序章 地球儀を片手に 第一章 マッキンダーの発見 第二章 ハウスホーファーの世界 第三章 アメリカの地政学 第四章 核宇宙時代の地政学 で構成されている。 特に今気になっているのはマッキンダーの地政学。 要するに、 海上貿易国家の立場からハートランド、つまり大陸を支配する国家の出現を防ぐ、それがマッキンダーのハートランドの理論。そこでは、第一次世界大戦はユーラシア大陸のハートランドを制覇しようとするランドパワーと英国のようなシーパワーの闘争であり、東欧を支配する強力な国家の出現を許してはならない。 その手段としての勢力均衡であり、国際連盟だ! といったところかな。 この本自体が30年程度昔の本であり、マッキンダーの主著は100年ほど昔の本。そのため、記載内容は古臭いことも多い。 しかし、イギリスが大陸を支配するドイツやロシアへどう対応したかという教訓は、今の海洋国家である日本にとっての大陸の脅威をどう考えるかの参考になるんじゃないかな、と思う。 あ、それなら、この本をガイドにマッキンダーの地政学を読むほうがいいのかもね。まずはこの本で予習して、考える物差しを準備しとこう。

Posted byブクログ

2016/03/27

30年経っても色褪せない、深い洞察に感嘆した。 天気予報のアメダスのように、ある時点の過去10年からこの先10年を考察する視座を与えてくれるのが地政学なのかも。

Posted byブクログ