体の贈り物 の商品レビュー
ケアワーカーと末期のエイズ患者たちとの日々を描いた短編集。逃げ場のない場所で勝ち目のない闘いを強いられている人々。エイズ患者を見守る友人もまた同じエイズに侵されていくという絶望的な状況。その中で一人のケアマネージャーが「もう一度、希望をもってちょうだい。」と主人公に語りかけるシー...
ケアワーカーと末期のエイズ患者たちとの日々を描いた短編集。逃げ場のない場所で勝ち目のない闘いを強いられている人々。エイズ患者を見守る友人もまた同じエイズに侵されていくという絶望的な状況。その中で一人のケアマネージャーが「もう一度、希望をもってちょうだい。」と主人公に語りかけるシーンは胸に沁みます。ご飯が食べられること、排泄が一人でできること、歩くこと、生きていること全てがありがたいとしみじみ感じました。一人でも多くの人に読んでもらいたいと心から願う作品です。
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