フレデリック の商品レビュー
何を伝えているのかをすぐには理解できず、一読目は怠け者のネズミが非現実な方法で活躍した印象で、なんだこれとモヤっとしました。 みなさんのレビューを見てようやく、人と違って何もしていないと思われている子でも、その子なりの努力や表現をしているのだと理解しました。 それがわかると、とて...
何を伝えているのかをすぐには理解できず、一読目は怠け者のネズミが非現実な方法で活躍した印象で、なんだこれとモヤっとしました。 みなさんのレビューを見てようやく、人と違って何もしていないと思われている子でも、その子なりの努力や表現をしているのだと理解しました。 それがわかると、とても身近で深いお話だなと思い、おかげさまで子どもに読み聞かせて要点を説明できました(笑)
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ちょっとかわったのねずみ・フレデリック。 他ののねずみが冬越えの準備をする中、フレデリックだけは違って…。 どちらかというとシンプルで落ち着いた色合い。 絵はコラージュで表現されている。 文は訳されていることもあり少し小難しい。 【ママ評価】★★★★ レオレオニって素敵だよね!...
ちょっとかわったのねずみ・フレデリック。 他ののねずみが冬越えの準備をする中、フレデリックだけは違って…。 どちらかというとシンプルで落ち着いた色合い。 絵はコラージュで表現されている。 文は訳されていることもあり少し小難しい。 【ママ評価】★★★★ レオレオニって素敵だよね!というノリで衝動買い。 読んだことがなかったので「こんな絵本だったんだ…」と驚いた。 哲学的というか小難しい内容。 風変わりというのかキザというのか、フレデリックの‘ちょっとかわった’キャラクター性はすごくキャラ立っていて良い。 みんなと違う行動をしていて最後はどうなるんだろうとワクワクさせられる。 でも、わかりやすいハッピーエンドはなく、最後にどうこうなることもなく物語が終わる感じ。 読者に委ねる系かと思ったけれど、そもそもこの物語は‘のねずみが冬を超えられるか’という内容ではなく、‘ちょっとかわったのねずみのはなし’だった、と思い出させられた。 最後に顔を赤らめるフレデリックこそ、この物語の結末なのだと思うと納得させられる。 でも‘フレデリックがたくわえたものを見ているうちに春が来ました’みたいな、わかりやすい結末を期待してしまう。 けれど、それはそれで違うのだろうとも思う。 この絵本の余韻が残る感じとか、哲学的な深さが薄っぺらくなってしまいそう。 他の絵本も読んでレオレオニの世界観をもっと知りたい。 【息子評価】★★★ 息子には難しかった様子。 黙って聞いていた。 ねずみやら何やらに反応することもなく、ただただ聞いていた。 わかりやすい絵ではないから、のねずみ以外は何が描いてあるのかイマイチわからなかったのかもしれない。 もう少し成長してからまた読みたい。 2歳8ヶ月
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フレデリック働けよって思ったけどねずみたちの役に立つものをちゃんと集めてたんだね 最後詩人だよ!て喝采されて照れてんのかわいかった
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オランダの絵本作家、レオ・レオニの1967年作は、まさに谷川俊太郎さんの訳がぴったりな、目には見えないものの大切さを、私に教えてくれた。 副題の『ちょっと かわった のねずみの はなし』からも連想される、野ねずみの「フレデリック」は、他の四匹が厳しい冬に向けて、せっせと食料...
オランダの絵本作家、レオ・レオニの1967年作は、まさに谷川俊太郎さんの訳がぴったりな、目には見えないものの大切さを、私に教えてくれた。 副題の『ちょっと かわった のねずみの はなし』からも連想される、野ねずみの「フレデリック」は、他の四匹が厳しい冬に向けて、せっせと食料を集めては、彼らの隠れ家へ運んでいる中、ただあらぬ方を向いて動かずにいたが、その真相を知った後になれば、それは『ちょっとかわった』ではなく、『世界の見方が、ちょっと違う』ということに、きっと気付くだろうと思う。 そして、その見方の違いによって、彼らが実感したことは、体だけが満たされても、やがては力尽きてしまうが、決して尽きないであろう、それさえあれば、きっと、どんな困難も乗り越えられるのではないかという、心が満たされることの大切さであり、それを為し得るものが、言葉と想像力である。 絵本に於いての想像力の素晴らしさは、数え切れないほど感じてきたが、ここでの言葉は、フレデリックから他の野ねずみたちへ伝わることで、初めて想像力が育まれる、その流れを知ることで実感出来る素晴らしさであり、そんな言葉を生み出すのが、『ちょっとかわった』ものであるのならば、その呼び名も中々、捨てたものではないと思えてくる、その人ならではの個性の素晴らしさである。 また、想像力に関しては、本書でまたまたレオニがやってくれたと感じたのが、以前読んだ、「あおくんときいろちゃん」や「スイミー」とは異なる、切り絵のコラージュ技法と水彩画で描かれた、手作り感漂う温かみを感じさせつつ、それがアートにまで昇華したような世界観であり、その最初の見開きは、独特な模様の草原や木、一つ一つを異なる色合いと大きさで丹念に描いた石たちで構成された石垣だけの、まだフレデリックたちが登場していない、背景だけの絵でありながら、既に魅せられてしまうものがあり、特に、草原の中にぽつぽつとある花は、貼っているのがよく分かるような紙の厚みを実感出来るので、気になった方は、是非確かめてみてほしいし、ここの本文の『うしが ぶらぶら あるいてる。うまが ぱかぱか はしってる』には、牛や馬が描かれていなくても、この素敵なコラージュに合うのは、いったいどんなものかなと、想像力を働かせるのに充分な効果があり、こうした点には、レオニが子どもたちの気持ちに立ち、狙って書いていることが実感出来る、彼の絵本作家としての素晴らしさである。 ちなみに、紙の厚みを実感出来るのは、フレデリックたち、野ねずみもそうであり、その立体感ある独特な存在感の面白さは、今見ても、とても新鮮に感じられる普遍性に溢れているし、ネットで調べてみたら、彼らの体の輪郭からは、手でちぎった跡が見られるとのことで、改めて見ると、なるほど確かにと、そんなラフな感じが、また彼らの存在感をより増して、柔らかいものにしてくれているようで、そのレオニの、まるで子どもの頭の中から生まれたような想像力には、とても惹き付けられるものがあり、今後も彼の作品を読んで、その独特な作家性や人間性をますます知りたくなった。 それから、ネットで調べている過程で知った、1904年にノーベル文学賞を受賞した、フランスの詩人、フレデリック・ミストラルと、本書との関連性はあるのだろうか? 調べてみたが分からなかった。ちなみにバラの名前にもなったということで、気になっていたのだが。 いずれにしても、詩人と花はよく似合うと思う。何故ならば、どちらも言葉にし尽くせない思いを抱かせながら、それを言葉として浮かび上がらせてくれる、奇跡のような存在であるのだから。 本書は、aoi-soraさんとのコメントのやり取りで、読むことが出来ました。 ありがとうございます。
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5分半 遠目がきく 中学年から みんなと違うことに悩む子どもたちに、届けたい。詩の部分はどうやって読むといいのかしら?
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ああ。なんてかわいいの。そしてそれだけじゃない。なんにもしてないんじゃない。だいじなことをしていたのだな…次女も大好きな絵本。季節のうつり変わりがいい。冬は寒いけど。フレデリックを思い出して今から本を読んだりきれいな景色を見たりしておこう。
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食べることは大事。そのために働くことも。みんなが動いている時に、フレデリックは何もしてないようにみえるけれど、、、冬に食糧がなくなった時、フレデリックの集めた色や言葉がみんなを元気づける。豊かな感性、言葉や表現の大切さを気づかせてくれる作品。
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3歳と2歳の娘達に読みました。 冬に備えて支度する野ネズミたち。 でもフレデリックだけは別。 アリとキリギリスのようなお話かと思ってましたが、 読み終わって「えっっ!?」 笑 色んな子がいて良いよ、というお話なのね。 このお話を理解できるのは小学生以降だと思うので、 その前に子供に読むと「私も働かないで遊ぶ!」となりそう 汗 娘達は野ネズミのかわいらしい絵に反応して、 「チュー!チュー!」と言っていました。 話の内容に関しては理解できなかったようです 笑
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「ちょっとかわったやつ」は何のためにいるのか いきなり自分語りで申し訳ないが、私の親族はいわゆる「ちょっとかわったやつ」(明言は避ける)ばかりで、 きちんと診断書を受け取っている者も多い。 だいたい皆アーティストであり、企業戦士としてはとてもやっていけない人々ばかりだ。私も含め...
「ちょっとかわったやつ」は何のためにいるのか いきなり自分語りで申し訳ないが、私の親族はいわゆる「ちょっとかわったやつ」(明言は避ける)ばかりで、 きちんと診断書を受け取っている者も多い。 だいたい皆アーティストであり、企業戦士としてはとてもやっていけない人々ばかりだ。私も含め。 さて、この「ちょっとかわったやつ」は一定の割合で生まれるらしいが、 一体何のために生まれてくるのか? 少し研究文献も漁ってみたが、どうやら一定の環境下で彼らの存在とその特殊な能力が集団を救うこともあるらしかった。 さて、フレデリックの話に戻るが、 フレデリックは冬に向けて一般的に必要とされる勤労(食糧集め)をせずに、 日がな一日ぼんやりと日向ぼっこをしているだけである。 なぜ働かないのか?と聞かれても、常人には凡そ理解できない理屈を説明するだけなのであった。 この物語の総括は「やっぱりアートって大事だよね」「生きるには心の栄養も大事だよね」というところに集約されることが多いようだが、 私自身としては、冒頭の「ちょっとかわったやつは、なぜ生まれるのか」についての答えの一端を見た気がした。 フレデリックは、おそらく他のねずみほど効率よく食糧集めをすることはできないだろう。 きっと彼は彼の心の声に従って、自分にできること、そして自分にしかできないことをしたのだ。 ちょっとかわったやつを代表して言えば、(本人に自覚があるかはともかく)フレデリックは飢え死にする可能性もあった。 ちょっとかわったやつを貫くのは、命懸けである。 自分自身の魂を信じて輝かせること、それがちょっとかわったやつに課せられた使命である。常人に変装し、できもしない勤労をする前に。振り切る勇気が出なければ、ほんのちょっと食糧を集めながらでもいい。 暫定、「ちょっとかわった」子どもに贈りたい絵本ナンバーワン。
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