五分後の世界 の商品レビュー
非常に鮮烈な戦闘描写が淡々と綴られていく中で主人公に少しづつ日本人としてのプライドと決意が芽生えてゆく。 この本に出てくる気高く強い日本人にはとても憧れる。
Posted by
パラレルワールドものなのに、なぜ主人公が五分後の世界に迷い込んだのか、などに一切触れないまま物語は進みます。いま生きている日本と、物語の中の日本(アンダーグラウンド)を比較させられ、考えさせられます。とても緻密につくられた世界観で描写も具体的なので物語としてもものすごく面白いです...
パラレルワールドものなのに、なぜ主人公が五分後の世界に迷い込んだのか、などに一切触れないまま物語は進みます。いま生きている日本と、物語の中の日本(アンダーグラウンド)を比較させられ、考えさせられます。とても緻密につくられた世界観で描写も具体的なので物語としてもものすごく面白いです。
Posted by
話自体は面白かった。 ただ、文章がすんなり入ってこなくて、シーンを想像しながら読む事がとても難しかった。 五分後の世界、という割に、全然違う世界だったのも少し引っかかったかな。
Posted by
AV会社で働く男は、気が付くと謎の行進に巻き込まれ、ひたすら歩いていた。 それは5分後の世界であり、男の知る日本とは別のパラレルワールドだった。 村上龍の代表作。
Posted by
100318~100402読了 SFものかと思ったら、泥臭いゲリラ戦の描写がずっと続く。 五分ずれた世界に迷い込んでしまったが、本当に元の世界に戻れる方法はあったのだろうか。 さっきの新聞の切り抜きを思い出して呆然としていた。 ここは日本なんだ。そしてこの日本では日本人は...
100318~100402読了 SFものかと思ったら、泥臭いゲリラ戦の描写がずっと続く。 五分ずれた世界に迷い込んでしまったが、本当に元の世界に戻れる方法はあったのだろうか。 さっきの新聞の切り抜きを思い出して呆然としていた。 ここは日本なんだ。そしてこの日本では日本人は二十六万人に減っていて、今もアメリカを会いてに戦争を続けている。
Posted by
殆ど予備知識なしで読み始めたので、 パラレル物なのも、ゲーム化されてたのも、 あるジャンルで、村上龍の最高傑作と言われていることも、後から知った。 「半島を出よ」にも通じる、緊迫とかヒロイズムとか、誠実さ、美しさ。 ゲーム化か・・(苦笑)。なるほど。そうかも。 中二病的なヲタのア...
殆ど予備知識なしで読み始めたので、 パラレル物なのも、ゲーム化されてたのも、 あるジャンルで、村上龍の最高傑作と言われていることも、後から知った。 「半島を出よ」にも通じる、緊迫とかヒロイズムとか、誠実さ、美しさ。 ゲーム化か・・(苦笑)。なるほど。そうかも。 中二病的なヲタのアンテナにかかるのかもしれないなぁ。 いささか無念ではありますが、私はこういうのが好きです。 「半島を出よ」でもそうだったけど、 鍛え抜かれたストイックな兵士たちの、描かれ方のカッコよさが半端ない。 あちらは北朝鮮の兵士だったけど、今回は、五分ずれた世界の日本。 昭和20年に降伏せず、国土を焼かれ、裂かれて満身創痍になりながら、 世界有数のゲリラ国家として、屈することなく戦い続ける日本。 際限のない自由を与えられて、とめどなく荒廃していく 現代日本へのアンチテーゼっていうか、警鐘なのかなと思う。 村上氏は、ホント日本が好きなんだなぁ、とも思う。 その感覚に共感する自分がいるから、そうか自分は右なんだなと思う(笑 ヲタであることは言うまでもないですけど。 ただ、まぁ、時代小説の美しさとも共通しますが、 制約の多い不自由な暮らしの緊張感や厳しさが、人の社会を整えることは確かですし、 そういう律に憧れ、理想を見出だすということがあるとしても、 やっぱり、そういう世界はヤなわけです。正直なところ。 こうしていかにも清明に見える世界であっても、 ついていけない人間は、非国民になって、生きるために恥辱にまみれる。 主人公の小田桐がそうかすめたように、私あたりも居場所はそこだろ。 それがいいのか悪いのか。駄目なのか仕方ないのか。 自由を享受したままで、秩序とか向上心とかを維持できるといいんですが。 これを読んだ中二病気味のヲタが、大勢、問題意識を持てれば良いんですが。 (笑)の世界になっちゃいますかね、やっぱり。 と、そういうマジメな読み方をせねばならぬわけではなくて、 恐怖と痛みと暴力と戦争とゲームでも良いわけです、勿論。 私はゲームをしないので恩恵ないですが、 ゲームのストーリーを読むことで、妙に中途半端だった小説のラストを、 補完してもらうことが出来たので、そこは良かったです。 つまり、とんでもない危機の中で生死不明な、オダギリとミズノの、その後。
Posted by
村上龍 戦争 SF 小説 パラレルワールド内では続いている戦争 日本人が今より、綺麗な目をしている世界 戦いに巻き込まれていく主人公を通し、 日本兵の真っ直ぐな生き方から 己の生き方を見つめ直す きっかけをくれた一冊。
Posted by
すごい世界だ…。これはもし第2次世界大戦末期に日本が本土決戦に臨んでいたら、のパラレルワールドっていうか、違う世界の日本。 途中で日本の歴史が紹介されるが、興味深い。 主体性とアイデンティティがはっきりしている。いまだ戦時中なので、その人々の暮らしに現代日本人が描くようなゆとりは...
すごい世界だ…。これはもし第2次世界大戦末期に日本が本土決戦に臨んでいたら、のパラレルワールドっていうか、違う世界の日本。 途中で日本の歴史が紹介されるが、興味深い。 主体性とアイデンティティがはっきりしている。いまだ戦時中なので、その人々の暮らしに現代日本人が描くようなゆとりは一切ないが、なんて生き生きとしてるんでしょう。村上龍の「半島を出よ」にも共通するメッセージを感じた。
Posted by
面白い。 日本人の精神を、ここまで精製して作り上げるか!!と思える人物像については、少々、鼻につくのかもしれないが、それもまた作品を面白くしている。
Posted by
初めて読んだ村上龍作品。 主人公が体験するもうひとつの日本は過酷な世界だけど、誇り高い日本人に心奪われました。
Posted by