五分後の世界 の商品レビュー
理不尽な状況設定、たたみかけてくる虚構、そして筆者特有の長ーい文章で延々綴られる戦闘シーンや暴動シーンに引き込まれて一気に読めてしまう小説。 WW2後もゲリラ活動によりアメリカを中心とするいわゆる連合諸国に抵抗を続ける日本の姿を通して「奴隷」に成り下がり「誇り」を捨てて生きてい...
理不尽な状況設定、たたみかけてくる虚構、そして筆者特有の長ーい文章で延々綴られる戦闘シーンや暴動シーンに引き込まれて一気に読めてしまう小説。 WW2後もゲリラ活動によりアメリカを中心とするいわゆる連合諸国に抵抗を続ける日本の姿を通して「奴隷」に成り下がり「誇り」を捨てて生きている現代日本を批判していく。 一章丸々使って描かれた戦闘シーンのリアルさに驚いた。映像じゃなくて文章で気持ち悪くなったのは初めてかも。 続き?の「ヒュウガ・ウイルス」も読みたい。
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主人公・小田桐が入り込んでしまったのは、第二次世界大戦においてポツダム宣言を受諾せず、無条件降伏を拒否し、地下に国家を興した日本人が国連軍を相手にいつ果てるとも知れない戦いを繰り広げる「五分後の世界」だった――。 昭和20年8月15日に終戦を迎えることのなかった日本――パラレル...
主人公・小田桐が入り込んでしまったのは、第二次世界大戦においてポツダム宣言を受諾せず、無条件降伏を拒否し、地下に国家を興した日本人が国連軍を相手にいつ果てるとも知れない戦いを繰り広げる「五分後の世界」だった――。 昭和20年8月15日に終戦を迎えることのなかった日本――パラレルワールドを描いた作品。 そこに描かれる日本人は勤勉で誇り高く、確固とした己を持つ強い人間でした。 友人に薦められて読んだもの。 理屈は色々あるんだろうけど面白かったです。 土の匂いや、身を潜める兵士の息遣いが伝わって来るような生々しい文章が印象的。
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装丁が綺麗で手に取った一冊。村上龍は初めてに近いが、史実に似せながらの空想世界。良く出来てると思った。戦闘の描き方がグロクて、私向きではないが、他の村上本もいつか挑戦しよう。
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これは面白い!今日寝れるかなぁ。 どんな展開のなるのか目が離せない。 小田桐はどうなるの? 工場で会った女の子はどうなった? 何でこんな世界になってしまったの? 表現は、やっぱり村上春樹のほうが綺麗というか、スムーズだけど。 で、読み終わって感想。 この小...
これは面白い!今日寝れるかなぁ。 どんな展開のなるのか目が離せない。 小田桐はどうなるの? 工場で会った女の子はどうなった? 何でこんな世界になってしまったの? 表現は、やっぱり村上春樹のほうが綺麗というか、スムーズだけど。 で、読み終わって感想。 この小説の世界が、現実に存在している錯覚に陥った。 一人一人の考え方が、一人一人オリジナリティを保っていた。 この人だったら、確かにこう考えるだろうなと言う部分にまで配慮されていた。 こういう世界を思い浮かべて、隙間なく構築できるのは才能なのか。 そして、なかなか考えさせられる内容。 彼らは、差別的で選民意識をもっている。 ただ、能力での差別をしている。生まれなどで差別はしていない。 また、差別された人間を人間だとも思っていない。 ただ、彼らはそれ相応の努力をしている。 彼らの勇気とプライドを示すために。 それが、正しいかどうか、考えてみる。 でも、能力での差別も一部分において先天的差別でもあるから、 あまり、よくないんじゃないかと思う。 努力できるかどうかも一部分において先天的であると思うし。 努力自身においても、努力を映し出す能力においても。 (才能が無い部分に努力しても効率が悪いし、継続が困難であると思う) この小説には、現代日本への痛烈な皮肉が込められている。 自分の意思を持たず、プライドも勇気も持たずに生きている 人間に対しての皮肉が、込められている。 でもね、龍さん。 ひとりひとりがプライドや勇気を持てるわけじゃないんですよ。 それらは全ての持ちうることができるものではない。 先天的にも環境的にも、どうしようもないこともある。 たぶん、おそらく。 あと、表現がちょっとグロイ。 電車の中で読んでても、顔を歪めちゃう。 でも、良本でした。また読むかも。
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怖いくらいにリアリステックで、徹底された暴力描写。 それは太平洋戦争がおわらない5分後の世界。 人種と国民というアイデンティティ、音楽と戦争。差別と選民思想。 色々な要素が含まれているが、それら全てを包含した、怖いくらいに、リアリステックで徹底された暴力描写。ってかめっちゃ...
怖いくらいにリアリステックで、徹底された暴力描写。 それは太平洋戦争がおわらない5分後の世界。 人種と国民というアイデンティティ、音楽と戦争。差別と選民思想。 色々な要素が含まれているが、それら全てを包含した、怖いくらいに、リアリステックで徹底された暴力描写。ってかめっちゃ怖いわ
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読み終わった感想→疲れた。。。 こんなに読むのに苦労した本は久しぶり。 何回、読むのをやめようと思ったことか。。。 戦闘系の描写ばっかりで、私には全然文が入ってこなかった。
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五分後の世界、そこは人口26万人の日本、太平洋戦争が終わってなく、日本人は皆ゲリラとして闘う戦士達になっていた。 あらかじめ設定が解らず、読み進めるうちに世界が紐解けていく、主人公になった気分で世界にどっぷり浸れます。 毎度毎度ですが描写が気持ち悪く、でも嫌いになれない、 ...
五分後の世界、そこは人口26万人の日本、太平洋戦争が終わってなく、日本人は皆ゲリラとして闘う戦士達になっていた。 あらかじめ設定が解らず、読み進めるうちに世界が紐解けていく、主人公になった気分で世界にどっぷり浸れます。 毎度毎度ですが描写が気持ち悪く、でも嫌いになれない、 現代の日本人へのアンチテーゼ的作品。続編も読みたいです。 10/7/12
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情景描写がとにかく細かく繊細でリアルで1シーン1シーンが重い。非現実的なのに目の前に世界が見えるみたい。1シーンのなかで主人公が凄まじく変わってゆく。 今の日本の在り方への批判、今の日本じゃだめだ!!っていうメッセージ性がかなり強いから嫌いな人は嫌いかも。 衝動的に何かしなきゃ、...
情景描写がとにかく細かく繊細でリアルで1シーン1シーンが重い。非現実的なのに目の前に世界が見えるみたい。1シーンのなかで主人公が凄まじく変わってゆく。 今の日本の在り方への批判、今の日本じゃだめだ!!っていうメッセージ性がかなり強いから嫌いな人は嫌いかも。 衝動的に何かしなきゃ、動き出さなきゃって気持ちになる。 2010/06
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大学の図書館で、たまたま手に取った一冊。 非現実的な世界なのに、どこか現実的で、どんどん引き込まれていった。 目を背けたくなるような暴力的なシーンが多く、緊張して身体に力が入りっぱなしだった。 時間も忘れて、一気に読んでしまった。
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物語構成の参考にと読んでみました。 でも、描写の方がとんでもなく文体でした。(とんでもないというのは凄いという意味です) 主に戦闘シーンが多いのですが、戦闘シーンの描写に50頁をかけるのはとんでもないです。本当の戦闘のようにリアルに描かれているので、想像するとこちらも吐き気をもよ...
物語構成の参考にと読んでみました。 でも、描写の方がとんでもなく文体でした。(とんでもないというのは凄いという意味です) 主に戦闘シーンが多いのですが、戦闘シーンの描写に50頁をかけるのはとんでもないです。本当の戦闘のようにリアルに描かれているので、想像するとこちらも吐き気をもよおすような内容でした。本当によく調べてあると脱帽です。 死があるから生があるといっても、戦争で死を感じるのはイヤだ!! あらすじ、現実世界から5分後の世界に迷い込んだ小田桐。その世界では戦争が終わっていなかった。日本人は26万人に減少して、国連軍(アメリカ)と戦闘状態を繰り返していた。
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