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そして夜は甦る の商品レビュー

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92件のお客様レビュー

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2018/10/15

うーん、チャンドラー。東京が舞台というところがリアルと言えばリアル、その分泥臭いと言えば泥臭い。前半にくらべて後半は謎解きに終止していてダンディズムが今ひとつという気がした。

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2018/07/08

あまりに、チャンドラーのエピゴーネンで、その潔さが却って清々しい位。 一人称の視点・短い文章・気の利いた(風に見える)科白回し等々。 「私が殺した少女」をかなり前に読んだから詳細を忘れていたが、ああそうなんだったなと思い出した。

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2018/06/20

1988年刊行なのに不思議と古さは感じなかった。チャンドラーを通っていない自分には新鮮でもあったし、全編探偵視点なのは複数視点挿入の作品より物語そのものに集中できるので好みだ。携帯もITもない時代、ひとつひとつの可能性を根気よく潰していく調査は地味だが実直で、沢崎×錦織の凸凹コン...

1988年刊行なのに不思議と古さは感じなかった。チャンドラーを通っていない自分には新鮮でもあったし、全編探偵視点なのは複数視点挿入の作品より物語そのものに集中できるので好みだ。携帯もITもない時代、ひとつひとつの可能性を根気よく潰していく調査は地味だが実直で、沢崎×錦織の凸凹コンビの合同捜査も王道の胸踊る展開。黒幕のモデルが丸分かりなのはご愛嬌か。登場人物が多いので、事件の真相が解き明かされる終盤の展開には頭がこんがらがりそうになった。しかし、高田馬場BIGBOX、1Fの古本市はそんな前からあるのか…。

Posted byブクログ

2018/06/09

沢崎探偵シリーズ1作目。序盤から中盤まではグイグイきたが、少しずつ明らかになるにつれ違和感が出て、全体的にはまあ普通。個々のキャラクタのイメージがなあ。佐伯夫妻が何故結婚したのかピンとこないし、辰巳玲子を活かしきれてない感じがするし、海部雅美の描写が中途半端な気がするし。当時の世...

沢崎探偵シリーズ1作目。序盤から中盤まではグイグイきたが、少しずつ明らかになるにつれ違和感が出て、全体的にはまあ普通。個々のキャラクタのイメージがなあ。佐伯夫妻が何故結婚したのかピンとこないし、辰巳玲子を活かしきれてない感じがするし、海部雅美の描写が中途半端な気がするし。当時の世相はいいのだが、実際の事件等を想起させるようなストーリはあまり向いてないと思った。勿論文章は素晴らしいので楽しめますが、自分の著者へのハードル設定が高いので、この作品は並の評価で。

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2018/05/18

最新作の単行本が朝日の書評欄に載っていたのを見て興味を惹かれた。出遅れた感は否めないが、幸い、寡作の作家との故、取り敢えず、1作目から読んでみることにする。 最初の献辞からして痺れる。そして繰り広げられる物語は、その方々が訳して紹介してきた世界そのもの。『私は酒は一人で飲むことに...

最新作の単行本が朝日の書評欄に載っていたのを見て興味を惹かれた。出遅れた感は否めないが、幸い、寡作の作家との故、取り敢えず、1作目から読んでみることにする。 最初の献辞からして痺れる。そして繰り広げられる物語は、その方々が訳して紹介してきた世界そのもの。『私は酒は一人で飲むことにしている』なんて、どうよ。 しかしながら、如何せん話の筋が複雑で、登場人物も多く、通勤電車の中のみで細切れに読む私は些か付いて行けず。雰囲気は十分堪能させてもらった。

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2018/04/30

探偵沢崎の一作目を再読。 テレビで見たマーロウが格好良かった♡ので、チャンドラーを読んでて、『チャンドラーに捧げられた一作』という紹介があったので手にしたのか?ハードカバーの生頼義範絵でジャケ買いしたのだったのか??

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2018/04/28

文章のスタイルは好きだ。 展開も面白かった。 でも所々しっくりしない所があった。 それぞれ事象に動機や理由が弱いんだと思う。それ故どうしてその事に至ったのかがしっくりこない。 読み終わって少し物足らなさを感じた。 これがデビュー作なので次の直木賞受賞作を読んでみたい。

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2018/03/09

内容(「BOOK」データベースより) ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。西新宿に探偵事務所を構える沢崎が立ち向かう難事件の背後には巨大な陰謀が隠され、鮮やかなラストシーンに向って物語はスピーディに展開してゆく。レイモンド・チャンドラーに心酔する、ジャズ・ピアニ...

内容(「BOOK」データベースより) ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。西新宿に探偵事務所を構える沢崎が立ち向かう難事件の背後には巨大な陰謀が隠され、鮮やかなラストシーンに向って物語はスピーディに展開してゆく。レイモンド・チャンドラーに心酔する、ジャズ・ピアニストの著者が2年の歳月をかけ完成させた渾身の処女長篇。いきのいい会話と緊密なプロットで贈る、期待の本格ハードボイルド登場。

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2018/03/06

沢崎シリーズ1作目。再読。 犯人が分かった上で、真相がはずれるほど意外なプロット。 本格ハードボイルドという最高のブレンド。 探偵沢崎だけでなく、登場人物に血が通っている。時には冷たく銃口を向け、時には熱く煮えたぎり殴りかかる。確かに彼らは生きている クールでタフガイ。社会に飽き...

沢崎シリーズ1作目。再読。 犯人が分かった上で、真相がはずれるほど意外なプロット。 本格ハードボイルドという最高のブレンド。 探偵沢崎だけでなく、登場人物に血が通っている。時には冷たく銃口を向け、時には熱く煮えたぎり殴りかかる。確かに彼らは生きている クールでタフガイ。社会に飽き飽き。煙草を愛する。最高の探偵の登場だ。 本ミスとしてもきちんと証拠から論理的に導く。ぜひとも本格ファンは手にとってほしい作品。 「それまでの明日」にたどり着く日が待ち遠しい。

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2018/01/21

チャンドラーっぽいな、と思ったら、後書き的な短編にまさにマーロウの話が出てきた。 沢崎という主人公はどうにも友達になれそうにない男だけど、錦織警部とのコンビ(と呼ばれたらお互い嫌な顔をするだろうけど)もなかなか良いし、結局は真相にたどり着くところが凄い。 全体のストーリーも重厚...

チャンドラーっぽいな、と思ったら、後書き的な短編にまさにマーロウの話が出てきた。 沢崎という主人公はどうにも友達になれそうにない男だけど、錦織警部とのコンビ(と呼ばれたらお互い嫌な顔をするだろうけど)もなかなか良いし、結局は真相にたどり着くところが凄い。 全体のストーリーも重厚で、味方かと思ったのが敵だったり予想外の人物が予想外の行動を取ったりして、楽しめた。 文章が海外の探偵ものっぽいので、新宿や池袋にいることに違和感があったりして。 にしても、兄が作家で弟が俳優の都知事とか、なんかこう……にやにやするね。

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