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ブラームスはお好き の商品レビュー

3.9

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

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    6

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2021/03/12

言葉では説明のつかない何か、心理的な結びつき。 それが恋愛の中には存在していて どうしようもない力で、ポールをロジェに惹きつける。 ロジェのために不幸にる自分がいることを理解してもなお決別することができなくて、ある種自己犠牲的。 でも結局は、失うよりもその不幸の中に身を置く方が幸...

言葉では説明のつかない何か、心理的な結びつき。 それが恋愛の中には存在していて どうしようもない力で、ポールをロジェに惹きつける。 ロジェのために不幸にる自分がいることを理解してもなお決別することができなくて、ある種自己犠牲的。 でも結局は、失うよりもその不幸の中に身を置く方が幸せだという矛盾したような公式が成り立つ。

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2021/01/31

初サガン。渋谷でブッフェの展覧会を見た後、ビュッフェの絵が表紙になっているこの本を買い読んだ。半世紀以上前の小説だが、パリでの都会的な人々の生活が物語られ、憧れの世界のようなものを感じられる。パリに行きたい。パリでカフェや街歩きを楽しみ、フランス文化を体感したいと強く思わされた。...

初サガン。渋谷でブッフェの展覧会を見た後、ビュッフェの絵が表紙になっているこの本を買い読んだ。半世紀以上前の小説だが、パリでの都会的な人々の生活が物語られ、憧れの世界のようなものを感じられる。パリに行きたい。パリでカフェや街歩きを楽しみ、フランス文化を体感したいと強く思わされた。現在、残念ながら、ビュッフェの絵が表紙になっているのはこの本しかないようだが、「悲しみよこんにちは」などほかの作品も読んでみたいと思った。

Posted byブクログ

2020/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

40代の女性が主人公。サガンはこの物語を29歳で書いたそうだ。すごい。早熟だったんだなと思うと同時に、主要な登場人物が3人しかいないのによくこれだけ3人其々の思いを絡ませて物語を膨らませられるな〜と驚いた。 人物の厚みもしっかりとしていて、主人公もポールは40代、人生の憂いも喜びも知り尽くしていて、それでもなお自分の仕事と自分自身の人生をしっかりとコントロールしている。シモンは20代の青年で、まさに甘ったれのお坊ちゃん。これではポールが満足できるはずない。ロジェはやはり知性があっていい男なようだが浮気性。 最後がまた切ない。 やっぱりこの人しかいない、と思って手を取り合うのに。 こういう犬は外飼いしなさいとポールとお酒を飲みながら話し合いたい。 家に入れるとまた調子に乗ってやらかすからね、外飼いが一番良いって。

Posted byブクログ

2019/08/04

分かるけど。分かるけど。こうなるだろうことは分かるけど。サガンも分かっていると思うけど。うう。 アンナ・カレーニナに通じる人間のうまく生きる難しさ。 10年後に読んだらまた違うかもしれない。

Posted byブクログ

2019/03/13

6年連れ添った浮気を繰り返すロジェと、15歳年下のシモンの間で揺れ動く39歳の女性ポール。 若い頃とは変わってしまった容姿も含めて、大人の女性のちょっと複雑な、割り切れない感情には共感するものがあった。 ただ、途中から、どっちもやめといた方がいいんじゃないかという思いが強くなっ...

6年連れ添った浮気を繰り返すロジェと、15歳年下のシモンの間で揺れ動く39歳の女性ポール。 若い頃とは変わってしまった容姿も含めて、大人の女性のちょっと複雑な、割り切れない感情には共感するものがあった。 ただ、途中から、どっちもやめといた方がいいんじゃないかという思いが強くなって、ポールの葛藤についていけなくなった。 きっと、どちらも選ばないという結末以外、私の中ではスッキリしないのだろうけど、スッキリしないなりに、読んで良かったと思う。

Posted byブクログ

2019/02/12

浮気性の彼氏と別れられない、プライドがあるので傷ついてると口に出すこともできない40歳手前の女が15歳年下の青年に求愛されるが、結局は無骨で浮気性の彼氏を選ぶ話。自分よりもずっと若い青年のことを考えると愛に飛び込むことができない。 去っていく情人に、「私、もうお婆さんなのよ!」と...

浮気性の彼氏と別れられない、プライドがあるので傷ついてると口に出すこともできない40歳手前の女が15歳年下の青年に求愛されるが、結局は無骨で浮気性の彼氏を選ぶ話。自分よりもずっと若い青年のことを考えると愛に飛び込むことができない。 去っていく情人に、「私、もうお婆さんなのよ!」と叫ぶ女は、それに見合った古い背広の方の男を選ぶしかないのか。浮気性の彼氏のことを文句も言わずに気遣いまで見せながら待ち続けるよく出来た?というか男には大変都合のいい女だからか。美人で仕事でも成功していて、自立した女なのに、なぜ!! でも、こういうこともあるかもしれないな・・・冒険よりも、疲れた人間には着古しても嗅ぎ慣れた匂いの背広、安らぎの方がいいのかなと。

Posted byブクログ

2019/01/07

パリの香りが感じられる情景描写はとても優雅で素敵だったし主人公たちの心理描写も良かったけれど、子どものわたしには合わないのか最後の終わり方はそんなに好きではなかった、、、、

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2018/12/30

愛に関する問いや答えを書いた小説は冬の星の数ほどありますが、その中でサガンがひときわ輝いているのは「愛」と一緒にどうしようもない寂しさややるせなさを描いているからだと思います。

Posted byブクログ

2018/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1959年発表。長く付き合っている中年の恋人ロジェと 若い男性シモンの間で揺れ動くフランスのアラフォー(39歳)女性 ポールが主人公。揺れ動いて収まるところに収まったけれど 最後の「シモン、もう、私、お婆さんなの、お婆さんなの」 のセリフが衝撃的。

Posted byブクログ

2017/07/25

霜栄の読解法ファイルとやらでタイトル(?)が使われていたので、気になっていた 読んだ当時は子供だったが、大人になって再び目を通してみると、リアリティが増したような気がする。

Posted byブクログ