赤毛のアン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今なお人々に愛されるモンゴメリの作品。 とにかく主人公アンの台詞が長い。くどい位長い。地の文も長い。400ページに渡りびっしりと文字が書かれている。はじめは面食らって読むのがうっとうしくなるかもしれない。けれど一端波長が合うと、一気に読めてしまう。それぐらい面白い。 小説の中で描かれていることは、端的に言えばアンの日常で、それ以上でもなくそれ以下でもない。しかし日常の中でアンは少しずつ成長していき、気がつけば少女であったアンは大人への入り口に立っている。それがしっかりと書き込まれているのが素晴らしい。風景描写が緻密である点も評価したい。 この本をより楽しむには、娘を持った父親の気持ちになって読むといいかもしれない。あるいは、物語の登場人物でもあるマシュー叔父さんの立場に共感しつつ読むとよい。前述のように、アンは確かに成長していく。物語の序盤と終盤ではアンはアンであるがアンではない。成長してしまったことへの哀愁、二度と戻れない過去への執着を感じ取ることができるだろう。
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貧乏学生だったのですが、大学卒業時、自分へのご褒美として文庫版ですが全巻購入したとき、とても幸せな気持ちになったのを今でも覚えています。 アンが「もし、あたしが男の子だったら、いま、とても役にたって、いろいろなことでマシュウ小父さんに楽させてあげられたのにね」と言った時、マシュウ...
貧乏学生だったのですが、大学卒業時、自分へのご褒美として文庫版ですが全巻購入したとき、とても幸せな気持ちになったのを今でも覚えています。 アンが「もし、あたしが男の子だったら、いま、とても役にたって、いろいろなことでマシュウ小父さんに楽させてあげられたのにね」と言った時、マシュウが「そうさな、わしには十二人の男の子よりもお前一人のほうがいいよ」「いいかい?十二人の男の子よりいいんだからね。そうさな、エイヴリーの奨学金をとったのは男の子じゃなくて、女の子ではなかったかな?女の子だったじゃないか―わしの娘じゃないか―わしのじまんの娘じゃないか」とアンの手をさすったところは、何度読んでも号泣してしまいます。
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子ども時代には全く興味がなかった本.先日テレビでこれのアニメを見て(孤児院から来たのが男の子でなく女の子だったので,マリラがアンを連れてスペンサー夫人のもとへ行くところ)アンの異常なおしゃべりと,それを頭ごなしに否定せず,しかもそこからアンの素直さと賢さを感じ取っているマリラを...
子ども時代には全く興味がなかった本.先日テレビでこれのアニメを見て(孤児院から来たのが男の子でなく女の子だったので,マリラがアンを連れてスペンサー夫人のもとへ行くところ)アンの異常なおしゃべりと,それを頭ごなしに否定せず,しかもそこからアンの素直さと賢さを感じ取っているマリラを見て,「いったいこれは何なのだ?」と思い,読んでみた次第. ウェブでは,妄想癖や激しい気分の変動,こだわりのある言葉遣い,思い立ったらじっとしていられない衝動性等から,アンは AD/HD あるいは発達障害であるという指摘がけっこうある.実際あんな子が身近にいたら,私ならちょっと普通ではないと思う.しかしながら,日本の読者の大多数は,アンのこのような性質を愛すべきものとしているようだ.けれども,今の日本の日常の中にこんな子がいたとしたら,日本人はアヴォンリーの人々のようにその子を受入れるだろうか. それにしても,アヴォンリーの人々の懐の深さはどうだろう.そして,それと対を成している,人々のあけすけな物言い.人々は実に率直に心に思った事を発言し,言われたほうもそれで自分を失ったりはしない.交渉を通じて起こる自分の心の動きを無視したり抑圧したりせず,自分のスタイルでそれに素直に向き合っている.それに比べて,日本人はひねくれてるよなぁ.思っててもはっきりと言わないし,自分の自我が「世間」とつながっているなんて考えてみることすらない,などとと思ったのだけれど,それは私だけのこと? 翻訳物を読む時はいつもなんだけれど,登場人物の発言を読んで,それがうれしいのか悲しいのかそれとも怒っているのか,あるいは登場人物の態度がその場にふさわしいのか異常なのか,そういうのがしばしば解らない.そういうことは,その国や土地の文化を共有しないと理解できないと思う.そこが翻訳物を敬遠しがちな理由.
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言わずと知れた名作。 初めて本を手に取ったのは小学生の時、今の家(マンション)の モデルルームを見に来た時に置いてあったのを時間つぶしに読んだ事。 その時はいきなり本の真ん中あたりから開いて中途半端に読んだだけ でしたが中学に上がり図書室で見つけて、「そういえば読みかけだし タイ...
言わずと知れた名作。 初めて本を手に取ったのは小学生の時、今の家(マンション)の モデルルームを見に来た時に置いてあったのを時間つぶしに読んだ事。 その時はいきなり本の真ん中あたりから開いて中途半端に読んだだけ でしたが中学に上がり図書室で見つけて、「そういえば読みかけだし タイトル知ってるけどどんな話かちゃんと知らないな、読んどけ」と ほぼ勢いで借りました。 さすがに名作だけあって面白かった。ざっくりした感想を言うと 数学苦手なんですがアンのものすごい勉強っぷりによしがんばろう!と 思えました。丁度高校受験を意識し始める時期だったので・・・ そんないい感じにアンに影響されて勉強頑張ってたのに母から 「勉強だけが全てじゃない」という一言で私の勉強への意欲は 萎えましたが(笑) アンはすごいよ・・・なんていい子だ・・・
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ちょっとした手違いからグリーンゲイブルスでマシュウ、マリラの兄妹と暮らすことになった孤児のアン。 赤毛でそばかす、やせっぽっちのアンが様々な事件を巻き起こす。 アンのたくましい想像力、プリンスエドワード島の美しい自然、個性的な登場人物など、 読んでいると元気になれる。
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日本人で嫌いな人、いるかな〜ってくらいだよね。 私はプリンスエドワード島に行きたいとか ああいうファンシーな趣味はないけど。
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2008.11 何度目か分からない再読。 名作アニメの声と映像で読む。やっぱりいいなぁ。 ずっとずっと昔に書かれた話だということを、所々の生活文化や風習や、慣例などで思い出す。女性に参政権がなくて、10代で働くのが当然の頃の話。
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もう間違いなく面白い。料理に洋服にインテリア。美しい自然、想像力。次々起こる珍騒動、少女の成長ぶり。乙女心に胸がきゅんきゅんします。
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赤毛のアンのファンである母からの影響で、幼い頃から親しんできた、私にとって特別な1冊。 この物語のおかげで、お茶会だとか、手縫いのキルトだとか、バスケットに入ったお弁当だとか、 そんなものに憧れた子ども時代を過ごしました。 読んでいて1番楽しいのが、主人公アンを初め、魅力的なキャ...
赤毛のアンのファンである母からの影響で、幼い頃から親しんできた、私にとって特別な1冊。 この物語のおかげで、お茶会だとか、手縫いのキルトだとか、バスケットに入ったお弁当だとか、 そんなものに憧れた子ども時代を過ごしました。 読んでいて1番楽しいのが、主人公アンを初め、魅力的なキャラクターたちのおしゃべりです。 この1冊が、名セリフ、迷セリフの宝庫。 赤毛のアンの翻訳は数多くありますが、私は、この村岡花子さんの訳による、セリフの言い回しが1番好きです。
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孤児だったアンが、マシュウとマリラ兄妹に引き取られ、暮らしていく話。 思えばきちんと本を読んだことはなかったかもしれない。色々と失敗もやらかすし、良いことばかりが続く訳でもないけれど、美しい土地で家族や友人を得て幸せに暮らすアンの様子は、読んでいて楽しい。
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