怒りの葡萄(上) の商品レビュー
とるべき道は一つし…
とるべき道は一つしかない。その道を無事に歩ききることができるか、それを考えることは許されていない。ただ、歩く意思があるかを問われ続ける。無論、人は生きている限り生きようとするものだから、結局はその道を歩いていく。 ジョード一家にあって、母親、そして長男はこの自然をきっと知ってい...
とるべき道は一つしかない。その道を無事に歩ききることができるか、それを考えることは許されていない。ただ、歩く意思があるかを問われ続ける。無論、人は生きている限り生きようとするものだから、結局はその道を歩いていく。 ジョード一家にあって、母親、そして長男はこの自然をきっと知っているのだと思う。「逞しく生きる」というのは、今の自分の生活からは余りにかけ離れている。しかし、この小説は強く何かを訴えかけてくる。いずれは、何か大きな不幸、抗いがたい嫌なことが僕にも起こるだろう。そんな時、思い出すことがある
文庫OFF
読書クラブの宿題(^^;; 自分じゃ絶対手に取らないよねー 頑張って読まなきゃ 描写が細かい 情景が見えるような冒頭から私の読書の旅も始まります アメリカと言えばあっけらかんと明るい大地 横断する国道は、土煙を上げて通り過ぎる車たち 広角レンズが映し出す広々とした風景 BGMを...
読書クラブの宿題(^^;; 自分じゃ絶対手に取らないよねー 頑張って読まなきゃ 描写が細かい 情景が見えるような冒頭から私の読書の旅も始まります アメリカと言えばあっけらかんと明るい大地 横断する国道は、土煙を上げて通り過ぎる車たち 広角レンズが映し出す広々とした風景 BGMをガンガン響かせてタイトルが現れるような でも自分の読むアメリカ文学は寂しいのが多い? 「風と共に…」とか「老人と海」とか「ライ麦…」とか この物語もタイトルからして何か寂しさが漂うよ? 社会問題にもなった話題作だとか? 映画化主役はヘンリーフォンダらしいが、活字は日本の田舎言葉で違和感←気にしないで読むことに成功できたが笑 他の訳だったら方言の使い方はマシかな? (後で読書会で聞いたらそんな訳ではなかったそう!新訳で読めばよかったなぁ) 読み進めると予想通り困難な事が(^_^;) 救いはゴールがあるので何かしら達成感のある結末を期待して読み進めてます 上巻でもう目的地に着いちゃったよ 仕事につくまでにまだ色々ありそうだなぁ
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8Feb77、¥290と大学生協のレシートが貼ってあるのでほぼ40年ぶりに読んだ。モーゼの出エジプト記にインスパイアされた物語ということで、聖書の世界が、前提知識としてないとこの本の内容は本質的には理解できないのかもしれない。豊かな自然に恵まれ、大きな天災は時として起こるもののそ...
8Feb77、¥290と大学生協のレシートが貼ってあるのでほぼ40年ぶりに読んだ。モーゼの出エジプト記にインスパイアされた物語ということで、聖書の世界が、前提知識としてないとこの本の内容は本質的には理解できないのかもしれない。豊かな自然に恵まれ、大きな天災は時として起こるもののそれを自然の営みとしてとらえる日本人のオレには、あまりに悲しい物語だ。それでも人間は生きていくというのなら、神はいったいどんな原罪を人間の代わりに背負ったというのだろう。人が生きていく意味って何だろうと、青臭く還暦近い人間にも考えさせる物語でした。本棚でほこりをかぶった色褪せた他の文庫本も、もう一度読み返してみよう。
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上巻168p第8章まで読了。 10年かもっと前に買って、途中まで読んでいたけど、また最近最初から読んでみた。がんばって読んだけど全然おもしろみが分からなくて読み進められない。 もうケリをつけよう。手放そう。
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砂嵐とか砂漠の風景描写が特に素晴らしい。過酷さがこれでもかと言う程に伝わってくる。一章ごとに状況説明のような感じになるので、当時の社会についても勉強になる興味深い作品。
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アメリカ出張の際に読む。カリフォルニア到着まで。 田舎言葉を日本語に翻訳するのに「XXしただ」調なのが、すごく読みにくく気になったけど、それ以外は、日本と全く異なる世界観で面白かった。 読み始めたきっかけは、竹原ピストルさんの曲に「トムジョード」があったから。
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スタインベック 「怒りの葡萄」 上巻における 怒り=自分の一部でさえある土地を 資本家に奪われたことへの恨み。葡萄=豊かさの象徴。 上巻は 土地を追い立てられた小作農家の家族が 新しい土地へ旅する物語。神聖さ(一人が大きな全体と結びついている)が ポイント。神聖さの象徴は 母親...
スタインベック 「怒りの葡萄」 上巻における 怒り=自分の一部でさえある土地を 資本家に奪われたことへの恨み。葡萄=豊かさの象徴。 上巻は 土地を追い立てられた小作農家の家族が 新しい土地へ旅する物語。神聖さ(一人が大きな全体と結びついている)が ポイント。神聖さの象徴は 母親 と 説教師 「大丈夫かどうかは問題ではない、やるつもりがあるかどうかだ。できるかどうかなんて言ったら、我々は何もできない」 「(新しい土地を)怖がる時間はない〜いろんな暮らしが待っていても、一つづしかやってこない」 「お金を稼いだって何にもならない〜私たちに大切なのは 家族が離れ離れにならないこと」
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怒りの葡萄(原題 The Grapes of Wrath)、あまりに恰好いいタイトルである。 土、太陽、火、水といった自然の細部が緻密に描きこまれることによって、たしかな壮大さが築かれている。
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オクラホマの大平原を猛烈な砂嵐が吹き荒れ、耕地は一夜にして荒野と化す。血と汗で開墾した土地を、天災と大資本とに奪われた農民たちは、カリフォルニアを目指して、死活を賭けた大行進を開始する……。ジョード一家に焦点をすえて、30年代アメリカの歴史的状況と、その中に生きる民衆の姿とを描き...
オクラホマの大平原を猛烈な砂嵐が吹き荒れ、耕地は一夜にして荒野と化す。血と汗で開墾した土地を、天災と大資本とに奪われた農民たちは、カリフォルニアを目指して、死活を賭けた大行進を開始する……。ジョード一家に焦点をすえて、30年代アメリカの歴史的状況と、その中に生きる民衆の姿とを描き、旧約聖書の「出エジプト記」にも比べられる格調高い一大叙事詩である。<裏表紙>
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世界恐慌後のアメリカ社会を描く。カリフォルニアに新天地を求める一家の話。当時のアメリカの社会情勢を知ることができ、自然の脅威と経済の変遷が人々に与えた影響は計り知れない。農業の資本主義化の表裏について調べてみるのもおもしろい。
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