老人と海 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
月1で有名海外作品を読もう会を一人で実施して2ヶ月目(前月はグレート・ギャツビー)。巨大カジキマグロとの死闘を繰り広げる漁師サンチャゴ。彼の人生の集大成としての漁だった。彼以外に誰もいない、あるのは望洋たる海だけである。綱1本でカジキを手繰り寄せる。カジキも命がけで老人から逃れる、暴れる。彼は負傷しながらも最後の力で銛を突く。しかしここれで終わらない。帰路でカジキに喰らいつく鮫と格闘する。勿論、最後に残るのはカジキの残骸である。孤独の老人が海の恩恵を受け、海の人生を楽しんだ証としての残骸に感動。
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薄いからすぐ読める方と手に取って見たが、淡々とした展開が苦痛でなかなか時間がかかったな 読了後の爽快感は皆無
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自身が今まで読んだ小説の中でこんなに1人の人間(老人)にフォーカスした小説は初めてだった。 老人の海や魚に向き合う親しい気持ち(友達)や外見描写が印象的。 ただ1人老人を慕う少年の成長や老人を蔑む村人の存在、それらに対する接し方に老人の人柄がでていた。 若い頃は漁に出ても、言葉を...
自身が今まで読んだ小説の中でこんなに1人の人間(老人)にフォーカスした小説は初めてだった。 老人の海や魚に向き合う親しい気持ち(友達)や外見描写が印象的。 ただ1人老人を慕う少年の成長や老人を蔑む村人の存在、それらに対する接し方に老人の人柄がでていた。 若い頃は漁に出ても、言葉を発しないようにしていたと言ってたが、1人で漁にでると独り言も多くなっていることから歳を感じている。老人は言葉を声に出すことにより自身の心を燃え上がらせている。 印象フレーズ 人間は負けるように造られてはいないんだ そうだ魚だって友達だ。 こんな魚は見たことも聞いたこともない。 けれど、おれはやつを殺さなければならないんだ。 ありがたいことに、星は殺さなくてもいい。
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ストーリー自体が面白いのではなく、読み終わった後に各自がどう噛み砕くかという選択肢が多いという点で面白い作品。テーマは人生は失うことと得ることの繰り返し、ということ?というか結局夢オチとも取れる?少年マノーリンは何かの隠喩的存在?…先行研究を読みたくなった。
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淡々としている。 ものすごく淡々としている小説だ。 ただ老人が船を出し、漁に奮闘する様を描いているだけなのだ。 今の私にはこの小説の良さは分からない。 この小説がヘミングウェイのノーベル賞受賞を大きく後押ししたらしいが、なぜそうなったのかさっぱり分からない。 「世間の評判と違...
淡々としている。 ものすごく淡々としている小説だ。 ただ老人が船を出し、漁に奮闘する様を描いているだけなのだ。 今の私にはこの小説の良さは分からない。 この小説がヘミングウェイのノーベル賞受賞を大きく後押ししたらしいが、なぜそうなったのかさっぱり分からない。 「世間の評判と違わず、実に名作である」だなんてとても言えない。 それでも、繰り返し読んでいけば何か分かるのかもしれない。 可能であれば、老人の夢の中に出てくるライオンが一体何を象徴するものなのか、自分なりに根拠を持った結論が出せるまで繰り返し読んでみたい。 ひょっとすると、ヘミングウェイはライオンになんの意味も持たせていなかったという可能性もある。 もし本当にそうなら、そちらの方が私にとって面白い。 その場合、「老人と海」は私にとっての快作となるのであろう。
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あとがきの「大きなマグロと戦うおじさんについて書いたおじさんを、褒めてるおじさん」の文章が良かった。
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老人の死闘を描いた作品。 あんまり海外の文学は好みではない。翻訳されたものは翻訳者によって解釈が異なるからだ。翻訳されてないものを読めたら一番いいのだが、それは無理な話だ。比較的読みやすいものなので、別の翻訳者のも読んでみたいと思った。
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まさにハードボイルド。無駄のない無骨なアメリカ文学作品です。青森大間のマグロ漁師である山本秀勝さんが脳裏に浮かびます
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鮫が襲ってくること、分かっていたけどいざその描写に辿り着くと手に汗握るような臨場感。老人が巻き込まれないかヒヤヒヤ...老人が海水に手をつけて傷を治そうとしたり、魚を捌くところがとってもリアル。自分じゃ出来ない体験を本を通してできるから読書っていいですよね。子供の頃に読んでたら、...
鮫が襲ってくること、分かっていたけどいざその描写に辿り着くと手に汗握るような臨場感。老人が巻き込まれないかヒヤヒヤ...老人が海水に手をつけて傷を治そうとしたり、魚を捌くところがとってもリアル。自分じゃ出来ない体験を本を通してできるから読書っていいですよね。子供の頃に読んでたら、ワクワク感とかまた違った感触だっただろうなぁ
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マカジキとの連日にわたる死闘と、その後の鮫との格闘。 自分で自分を励まし続ける。 当時の米文学としては、ひとりの人間を表現する方法として、平行(Aとの関係、Bとの関係など)ではなく時間軸(過去から現在、そして未来)を通す、というのが新しかったそう。 そういう知識は無かったので、...
マカジキとの連日にわたる死闘と、その後の鮫との格闘。 自分で自分を励まし続ける。 当時の米文学としては、ひとりの人間を表現する方法として、平行(Aとの関係、Bとの関係など)ではなく時間軸(過去から現在、そして未来)を通す、というのが新しかったそう。 そういう知識は無かったので、いわゆる歴史的名作を読む際には、単純にストーリーだけではなく、時代や背景に注目しても面白いかもしれないです。
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