老人と海 の商品レビュー
ピューリッツァ賞、ノーベル文学賞を受賞した著者の代表作。 一言でいうと、孤独な闘いが描かれた作品。不漁にもめげず小舟で海に出て、巨大なカジキマグロとの死闘を繰り広げる。戦いには勝ったものの、帰途サメに獲物が襲われ、ここでも何度も死闘を繰り広げる。結果的には獲物も食いちぎられて...
ピューリッツァ賞、ノーベル文学賞を受賞した著者の代表作。 一言でいうと、孤独な闘いが描かれた作品。不漁にもめげず小舟で海に出て、巨大なカジキマグロとの死闘を繰り広げる。戦いには勝ったものの、帰途サメに獲物が襲われ、ここでも何度も死闘を繰り広げる。結果的には獲物も食いちぎられてしまい、ほとんど残骸しか残っていない。 なぜここまで戦わなければならないのか、そもそも戦いとは何か、そして勝者とは何かが問われている作品のように思う。確かに名誉は残るだろうが、それだけなら少し寂しい気もする。
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話のほとんどは激動の戦いであるけれども、漁に出た早朝の海の色が印象に残っている。 自分の見ている世界はうんと狭くても、アフリカが戯れる砂浜が海の向こうにあるように、世界はもっともっと広くて繋がっていることを覚えていたい。
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話としてはあんま面白くなかったけど、アメリカ文学(?)を築いた小説だと考えるとなんかすごいなとおもった。語彙力
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大好きなヨルシカさんが『老人と海』をモチーフにした新曲を発表したのを機に再読。 考えてみたら12年ぶりの再読だった。 今読んだ感想は、「ハードボイルドだな」と。 当時はあまり感じていなかったけど、年老いた漁師であるサンチャゴが、だだっ広い海の上で、 たった1人、4日にも渡る死闘をマカジキと繰り広げている最中に、自分を励ます言葉や自虐やマカジキへの言葉を叫ぶところはあまりにもカッコいい。 そうでもしないと孤独に呑まれてしまうのだろう。 ただ彼を慕う少年マノーリンとの漁を思い出し、「あの子がいてくれたら…」と何度も声に出してしまうところには、どうしようも無い孤独さを感じてしまい切なくなる。 敵であるマカジキとの死闘を続ける中、サンチャゴがマカジキに対してリスペクトを感じ、「兄弟」と呼びかけるところもまたカッコいい。 そしてやっとのことで釣り上げた兄弟を無残にも鮫に食い荒らされていく場面は心が痛む。 サンチャゴがどんどんマカジキの方を見なくなっていくのは、諦めめいたものを感じてしまって本当に切なく、私の心まで痛い。 サンチャゴにとっては兄弟であり自分の身体の一部でもあったのだから、漁で負った傷以上に痛く辛かったのではないかな。 4日間の死闘から戻り眠りこけるサンチャゴのもとにやってきた、少年マノーリン。少年は4日間毎日サンチャゴの船を確認していた。 サンチャゴの船が帰ってきているのを見つけ、 そこに括られた大魚の残骸を発見する。そして急いでサンチャゴの家に行ったんだろう。そこには、傷ついた姿で眠る尊敬するサンチャゴの姿。わんわんと泣いてしまう気持ちも痛いほど分かる。無事に帰ってきてくれた安心感ややはりサンチャゴは凄いんだという誇らしさと、残骸しか残っていない絶望感や虚しさや無念や色々な感情が混ざった涙なんだろう。 他の漁師達がサンチャゴの船の周りに集まり、彼の釣果にざわめく場面はサラッと描かれているが、カタルシスと切なさを感じさせて印象深い。 いつだって長年の経験と己の身体を武器に仕事をする職人はカッコいいんだ。 サンチャゴが見るライオンの夢は、彼にとって、若さや憧れや夢や青春なのではないかなと私は思う。 死闘を終えたサンチャゴはライオンの夢を見る。 だからサンチャゴはまた大海原へと漁に出るのだろう。今度はマノーリンと一緒に。
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情景描写が細かく、読みながら頭の中に状況が浮かんでくる。 ページ数も少ないのでサラッと読める。 面白いかと言われると微妙。
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ヘミングウェイの代表作の一つ。 人生はハッピーエンドになるとは限らない。厳しい状況であっても、決してめげてはいけない。自分の生き方に満足することが大切。他人の事は気にしない。 中学生の頃に初めて読んで、この小説から生き方を学んだような気がした。
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高校生の時読んだ時は良くわからなかったが、読み返してみると文章の美しさや迫力にのめり込んだ。これだけ淡々とした外面描写だけで主人公の内面を思わせる力がすごい。
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当時の文化や生活がわからないのでなかなか入り込めず読むのに時間がかかりました。 孤独だとしても生きて慌てず騒がず、追い詰められても静かに諦めず先を見る老人はいぶし銀と言うものでしょうか。 何だかなんとなく違うようなもっとしっくりくる言葉があるような感じもしますが、 時間と経験...
当時の文化や生活がわからないのでなかなか入り込めず読むのに時間がかかりました。 孤独だとしても生きて慌てず騒がず、追い詰められても静かに諦めず先を見る老人はいぶし銀と言うものでしょうか。 何だかなんとなく違うようなもっとしっくりくる言葉があるような感じもしますが、 時間と経験を重ねないと生まれない落ち着きというかもの悲しさというか魅力というか、そのようなものが描かれていたように思います。
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この一冊で海の色々な表情が読み取れた。 人間にはどうすることもできないことがある。『老人と海』ではそれは自然だった。 最後まで自然と戦い続けたサンチャゴと、自殺で一生を終えたヘミングウェイは対照的だと思った。
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情景描写がすごい。海の様子が鮮やかにかかれている 老人の洗練された判断、動きに引き込まれる感じ 元実力者、経験も豊富、84日不漁でいきなり大きなマカジキを一人で釣り上げ、鮫と戦い、4日後生きて帰る。めちゃくちゃすごいおじいさんなのに、肝心のマカジキは食べられちゃった、、、...
情景描写がすごい。海の様子が鮮やかにかかれている 老人の洗練された判断、動きに引き込まれる感じ 元実力者、経験も豊富、84日不漁でいきなり大きなマカジキを一人で釣り上げ、鮫と戦い、4日後生きて帰る。めちゃくちゃすごいおじいさんなのに、肝心のマカジキは食べられちゃった、、、。ほんとに理想を求めてやりたいことやってるのが伝わるから、明るい印象を持てる。 老人、でかいサカナ、鮫も含め生命力を感じる、 ハッピーというわけではないけど、ただただ全力で生きている、強い 少年は最初と最後に登場するだけなのに、存在感がすごい、心のつながりを感じた、個人的に最高の人間関係だと思う 老いること、人生の要素がつまってる作品なんだと思うけど、捉えきれなかった。私の力不足。 ひとつひとつの表現を味わいながら、できるだけ丁寧にゆっくり読みました。でも、消化不良。ほんとに、全体的に消化不良 また読み直さないと
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