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沈黙の春 の商品レビュー

3.8

213件のお客様レビュー

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2010/10/24

殺虫剤、除草剤に頼ってもいいことなし! いずれ虫に耐性がつくし、土や川を汚染し、生き物を殺し、他の害虫を呼び寄せる羽目になる。 殺虫剤の使用は最低限にし、駆除したい虫や植物の天敵を連れてくるなど、自然に即したやり方の方が効率もいいしコストもかからない! …と、いうことを、鐘を叩き...

殺虫剤、除草剤に頼ってもいいことなし! いずれ虫に耐性がつくし、土や川を汚染し、生き物を殺し、他の害虫を呼び寄せる羽目になる。 殺虫剤の使用は最低限にし、駆除したい虫や植物の天敵を連れてくるなど、自然に即したやり方の方が効率もいいしコストもかからない! …と、いうことを、鐘を叩き割らんばかりにしつこく叙述。 そんぐらいしないと、本気のメッセージは伝わらないってことか。

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2011/07/28

本当に大好きな本。 読書感想文の為に買った本だが気に入りすぎて何度も読んでいる。 環境問題を心に留めるのに一番良い本だと思う。 言葉のインパクトが大きくて好き。

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2010/08/30

特に大学で化学を専攻する友人には必ず読んでいただきたい!!と思います。もちろんこの見解が全てではないにしろ、ことあるごとにこの本に戻ってくるくらいはしてみてもいい気がします。化学に対しての人間の責任を教えてくれる教科書。

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2010/07/31

一九五〇年代にアメリカにおいて、大量の農薬や殺虫剤をまくという暴力的な化学的防除策が惹き起こした生態系破壊、人体への悪影響を克明にレポートし、全世界に警告を発することで環境汚染問題を先駆的に取り上げた書です。人類が自然の摂理に逆らい、自らに都合の良い自然を創ろうと思い上がった行動...

一九五〇年代にアメリカにおいて、大量の農薬や殺虫剤をまくという暴力的な化学的防除策が惹き起こした生態系破壊、人体への悪影響を克明にレポートし、全世界に警告を発することで環境汚染問題を先駆的に取り上げた書です。人類が自然の摂理に逆らい、自らに都合の良い自然を創ろうと思い上がった行動に出ても、人類に都合の良い環境どころか自らの生存に危険が迫るという好まざる結果を生んでしまうという皮肉。それは自然は人類の浅知恵など及びもしない複雑で精緻なバランスを持っており、人類がその一部を無理矢理変えようとすると、その変化は一部にとどまらず次々と別の変化を連鎖的に惹き起こすからである。 本書が書かれたのは一九六二年。それから五〇年近く経った今、本書を読むと、後世に如何に意味のある書であったかをあらためて思い知る。

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2011/05/19

 1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書『沈黙の春』は、「殺虫剤などの合成化学物質の無分別な大量散布は、生態系を乱し、生物環境の大規模な破壊をもたらし、ひいては人間の生命をも危うくする」と、化学薬品による自然破壊、環境破壊の恐ろしさを世に先駆けて告発して社会に大きなイン...

 1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書『沈黙の春』は、「殺虫剤などの合成化学物質の無分別な大量散布は、生態系を乱し、生物環境の大規模な破壊をもたらし、ひいては人間の生命をも危うくする」と、化学薬品による自然破壊、環境破壊の恐ろしさを世に先駆けて告発して社会に大きなインパクトを与えた。『沈黙の春』は世界が環境問題に目を向けるきっかけとなった名著であり、後に「歴史を変えることができた数少ない本の一冊」と称された。

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2013/01/04

自然破壊にとどまらず、人間の生命の核、遺伝子にまで影響が及ぶ環境問題が、加速度的に複雑化・深刻化するその危機を、50年以上前にいち早く指摘し、孤立無援のうちに出版された「生と死の妙薬」(64年刊)の新装版。 環境問題の歴史を語るうえで必ず登場する1冊なので、一度は眼を通しておきた...

自然破壊にとどまらず、人間の生命の核、遺伝子にまで影響が及ぶ環境問題が、加速度的に複雑化・深刻化するその危機を、50年以上前にいち早く指摘し、孤立無援のうちに出版された「生と死の妙薬」(64年刊)の新装版。 環境問題の歴史を語るうえで必ず登場する1冊なので、一度は眼を通しておきたい本。 ちなみにEco検定にもこの書名は、定番として何回も登場しているが、農薬や殺虫剤の話が延々と続くので、読破するのがつらい人は、あとがきをとりあえず読むという手がお薦め。

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2013/08/03

途中まで。生物学者が書いてるだけあって、詳しい。 知らなきゃ行けない事実。 しっかり読まなきゃ。

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2010/02/17

環境を考える上で読むべき鉄板書。 今でこそ化学物質の環境に与える影響や問題について 提唱する学者はたくさんいるけれど、カーソンは何十年も前から 警鐘を鳴らしてきた。 そして問題提示とそれを裏付ける膨大な事例。 圧倒される。 小さな行動でもどこかしらで何かに変化を与えている。 ...

環境を考える上で読むべき鉄板書。 今でこそ化学物質の環境に与える影響や問題について 提唱する学者はたくさんいるけれど、カーソンは何十年も前から 警鐘を鳴らしてきた。 そして問題提示とそれを裏付ける膨大な事例。 圧倒される。 小さな行動でもどこかしらで何かに変化を与えている。 すべてはつながっている。

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2010/02/16

この本は「明日のための寓話」の章がすべてといっていいかもしれない。詩的に、淡々と描かれたある春の世界。 この章だけでいいのかもしれないとまで思った。

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2010/08/19

P.20 コントロールは、現実から遊離してはならない。 P.25 あと何センチかで、環境の破滅という海に溺れてしまうのに、やっと何とか頭だけ水の上に出してその場をしのぐ生活がいいのだ。なぜまた、少しずつ我々を蝕んでいく毒をあてがわれて黙っていなければならないのか。ぬるま湯のよう...

P.20 コントロールは、現実から遊離してはならない。 P.25 あと何センチかで、環境の破滅という海に溺れてしまうのに、やっと何とか頭だけ水の上に出してその場をしのぐ生活がいいのだ。なぜまた、少しずつ我々を蝕んでいく毒をあてがわれて黙っていなければならないのか。ぬるま湯のような環境の中我が家、我々の敵でもない、見方でもないような知り合いのサークル、もう少しで気が狂いそうなエンジンの音を我慢しなければならないのか。今にも破滅しそうで滅びない世界に住みたいなどと思う人がいるだろうか。 P.27 不安は耐えねばならぬとすれば、私たちには知る権利がある。 P.259 生物学者ジョージ・ウォールドは、目の資格色素という極めて特殊な研究をしたが、自分のやっていることは、「狭い窓」のようなものだと言っている。窓といっても「ちょっと離れると、ただ光の漏れる小さな裂け目にすぎない。だが、近くへ寄れば寄るほど視界がひらけ、ぴたりと目を付ければ、他ならぬこの狭い窓から全世界が看取できる」。

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