沈黙の春 の商品レビュー
人類が化学薬品を用いたことによる害を、詳細な例を並べて論じている。 要約すれば ①化学薬品はあらゆる動植物に悪影響をもたらした ②それらが世界的に繰り返されてきた ③今もその問題は解決されていない(あとがき) という内容で、少し学のある者なら今さらという感じの本。 しかしこの...
人類が化学薬品を用いたことによる害を、詳細な例を並べて論じている。 要約すれば ①化学薬品はあらゆる動植物に悪影響をもたらした ②それらが世界的に繰り返されてきた ③今もその問題は解決されていない(あとがき) という内容で、少し学のある者なら今さらという感じの本。 しかしこの本の本当の意義とは、上記のようなありふれた主張ではなく、あとがきにもあるように 「最近のいわゆる公害問題を、もっとも早い時期(1962年)に先取りして論じたもの」に尽きるであろう。 さらに、友人によれば、「あの時代(社会的背景)に」「女性が」「あの社会(研究系の学会)で」「初めて公式に」このような主張をしたことに意義があるようだ。 それらの知識が、この本の価値を再認識させてくれる。 しかし内容としてはやはり事実の集積ということで、その功績は素晴らしいが「読み物」の評価としては星3つをつけさせていただきたい。
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実家の書棚にあったのを借りてきた1冊。 正直、内容をすべて理解できたわけではないが、化学薬品の恐ろしさは十分に伝わってきた。 要は、安易に化学薬品に頼るのは危険極まりないにもかかわらず、人類はその危険性をよく認識せずに、簡単に化学薬品を使っているということなのだろう。 流し読み...
実家の書棚にあったのを借りてきた1冊。 正直、内容をすべて理解できたわけではないが、化学薬品の恐ろしさは十分に伝わってきた。 要は、安易に化学薬品に頼るのは危険極まりないにもかかわらず、人類はその危険性をよく認識せずに、簡単に化学薬品を使っているということなのだろう。 流し読みでも良いので、一読することで化学薬品の危険性を理解できれば、専門的な用語が分からなくても、読む価値はあるだろう。
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今から数十年前のアメリカにおける環境汚染がテーマ。 今は昔と違ってこんなにひどい事はしていない、と思いたいところだろうが、遺伝子組み換えも同じ轍を踏んでいる様にしか思えない。 結局、常に自然を汚染しながら生活している、という現実を少しでも抑止の方向へと進めないといけない、その警告...
今から数十年前のアメリカにおける環境汚染がテーマ。 今は昔と違ってこんなにひどい事はしていない、と思いたいところだろうが、遺伝子組み換えも同じ轍を踏んでいる様にしか思えない。 結局、常に自然を汚染しながら生活している、という現実を少しでも抑止の方向へと進めないといけない、その警告をいち早く出したこの本は今も受け継がれるべき一冊だ。 TPPでアメリカの汚染が拡散されてくることは何としても避けたい、その意識を強くもった。
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これも米屋になりたての頃に知り合いの人に勧められて読んだ本。 今でこそ農薬の弊害は広く知れ渡るところですが、そうでない時代がかつてあり、その時代にその事実を果敢に知らしめるために著したこの本は、世間にはかなりのインパクトを与えたと思われます。 僕にとっても強烈な印象が残っています...
これも米屋になりたての頃に知り合いの人に勧められて読んだ本。 今でこそ農薬の弊害は広く知れ渡るところですが、そうでない時代がかつてあり、その時代にその事実を果敢に知らしめるために著したこの本は、世間にはかなりのインパクトを与えたと思われます。 僕にとっても強烈な印象が残っています。
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有名な本だから読んでみたけど難しい! 今は化学物質なんてたくさんあるけど、体や環境には良くないんだなーと思った。 まだ30ページしか読んでませんが…
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(1991.08.30読了)(1976.02.22購入) (「BOOK」データベースより)amazon 自然を破壊し人体を蝕む化学薬品。その乱用の恐ろしさを最初に告発し、かけがえのない地球のために、生涯をかけて闘ったR・カーソン。海洋生物学者としての広い知識と洞察力に裏付けられた...
(1991.08.30読了)(1976.02.22購入) (「BOOK」データベースより)amazon 自然を破壊し人体を蝕む化学薬品。その乱用の恐ろしさを最初に告発し、かけがえのない地球のために、生涯をかけて闘ったR・カーソン。海洋生物学者としての広い知識と洞察力に裏付けられた警告は、初版刊行から四十数年を経た今も、衝撃的である。人類は、この問題を解決する有効な手立てを、いまだに見つけ出してはいない―。歴史を変えた20世紀のベストセラー。
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有名だけど、 読んだことがなかった本 読むのが大変だけど、 どんな感じかだけでも、 一度は頁をめくってもいいのでは 色々な化学物質を使って、 人間にとって害をなす生物を殺すと、 生態ピラミッドが崩れる 人間に直に害を及ぼすこともある。 ことを、多数の例を使って説明している ...
有名だけど、 読んだことがなかった本 読むのが大変だけど、 どんな感じかだけでも、 一度は頁をめくってもいいのでは 色々な化学物質を使って、 人間にとって害をなす生物を殺すと、 生態ピラミッドが崩れる 人間に直に害を及ぼすこともある。 ことを、多数の例を使って説明している 人間も、 環境という大きな枠の中の一部分で、自己中心的な考え方だけで動くと、場当たり的な解決にしかならないことがあるんだということは、 皆が忘れてはいけない大切な視点だと感じる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Dichloro diphenyl trichloroethane(DDT:ジクロロジフェニルトリクロロエタン)日本でも大量にまき散らされた薬品。アメリカからの警告。注をつけずに参考文献をつけたという。できれば、注は注でつけて欲しかった。注を読むのが面倒な人は読まないから。図書館で文学の棚になかった。
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英語から翻訳した本の事象の羅列にはうんざりです、と言うのが一つ。 本来の目的が経済にとっては手段でしかなく、次第に経済的な目的が優先されてしまうということが認められている限りもう一度同じような失敗が繰り返されると思う。そういう本来の目的から明らかに外れたもの、反するものに執着し...
英語から翻訳した本の事象の羅列にはうんざりです、と言うのが一つ。 本来の目的が経済にとっては手段でしかなく、次第に経済的な目的が優先されてしまうということが認められている限りもう一度同じような失敗が繰り返されると思う。そういう本来の目的から明らかに外れたもの、反するものに執着しなくても幸せに生きられる(幸せに生きるということが最終目的なのだが。)社会をつくるにはどうしたらよいのかと言うことを考えなければならないと感じた。 美味しい汁を吸おうとする輩は自発的に生まれるのか、それともシステムによって生み出されるものなのか。それは、恐らく後者だ。開発者の想いもよらないところへ向かってしまうのがシステムや集団の怖いところだと思った。 あと、最終章のある種を全滅させることも化学薬品を用いなければ構わないと言う考えは如何なものかと思った。
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エコロジー関連の本として有名であるが、読む前の想像とは違い、とても細かい事象について述べている本である。
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