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フラニーとゾーイー の商品レビュー

4.1

170件のお客様レビュー

  1. 5つ

    59

  2. 4つ

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  3. 3つ

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今の世の中とは一線を…

今の世の中とは一線を画している物語です。何か、読後はもちろん、最中にも温かい感じにしてくれます。

文庫OFF

繊細で感じやすいフラ…

繊細で感じやすいフラニーと、兄のゾーイーの2つのお話。感動どころをここと提示できないけれど、なんだか涙が出てしまいました。ゾーイーを含めた家族の行動の裏の優しさみたいなのが伝わってきます。

文庫OFF

2023/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年は海外文学を読んでいきたいので、ずっと気になっていたサリンジャーから。 大崎清夏さんのエッセイで『フラニーとズーイ』のラストが触れられていて、野崎訳で読みたかったところ、古本発見! 神経衰弱の妹フラニーと、あの言葉この言葉で慰めようと奮闘する兄ズーイのお話。 解説を読んで更に納得なんだけれど、 “どうでもいい”ようなほんのわずかな動きや言葉選びが、その人物の人格まで細かに伝わってくるように描かれていて、立体的。没入感。 海外文学独特の遠回し&ユーモアが難しく感じてしまうけれど、慣れてくるとクセになりすっごく面白い。 ラスト、ズーイが他兄弟のフリをしてフラニーに電話を掛けるシーンからは涙も出そうに…。 私は自分ごととしても落とし込める作品だと思った。(正しく解釈できているのかはわからない。。。) サリンジャー他作品も読みたい!

Posted byブクログ

2024/07/31

『ライ麦畑でつかまえて』の主人公と同じように、偽りのない本当の自分としての人生を送ることに価値をおき、それが出来ない人達のことをインチキだとして蔑むタイプの主人公が出てきます。 『ライ麦畑でつかまえて』と違うのは、彼らが、相手を啓蒙しようとする点です。「フラニー」編では、フラ...

『ライ麦畑でつかまえて』の主人公と同じように、偽りのない本当の自分としての人生を送ることに価値をおき、それが出来ない人達のことをインチキだとして蔑むタイプの主人公が出てきます。 『ライ麦畑でつかまえて』と違うのは、彼らが、相手を啓蒙しようとする点です。「フラニー」編では、フラニーが恋人のレーンを、「ゾーイ」編ではゾーイが妹のフラニーを、それぞれ啓蒙しようとします。 ただそれは一方的な教師――蒙昧な民といった力関係ではなく、啓蒙する側も錯乱と試行錯誤の中にいる、というエクスキューズとともに描かれます。 それでも私は、なんだか、押しつけがましさを彼らに感じてしまいました。 だいたいカフェテリアの座席や、部屋の一室で、悩み会話の果てになんらか人生を変えようとするからそうなってしまっているのであって、ホールデン・コールフィールドみたいに家の外に出たらどうなんだ? って思いました。

Posted byブクログ

2022/09/06

新潮文庫の野崎孝訳版のみ「Zooey」の読みが「ズーイ」でも「ズーイー」でもなく「ゾーイー」になっている。最初に読んだのがこの野崎版なので、村上春樹新訳版「フラニーとズーイ」に置き換わる前に、野暮ったくも愛着のある「ゾ」の字を本棚に置いておきたくなったので購入。

Posted byブクログ

2022/04/13

見栄や欲や体裁や、飾られたうわべで塗り固められた俗世で、真剣に高邁な生き方を求めることは、とても苦しく時に迷い目が曇ることもあるのだろう。 フラニーの苦悩を客観的に見つめて、導こうとするゾーイーの愛情と知恵に感服した。 言葉は、やや回りくどいけれど。 訳は、古いからか、少し読み...

見栄や欲や体裁や、飾られたうわべで塗り固められた俗世で、真剣に高邁な生き方を求めることは、とても苦しく時に迷い目が曇ることもあるのだろう。 フラニーの苦悩を客観的に見つめて、導こうとするゾーイーの愛情と知恵に感服した。 言葉は、やや回りくどいけれど。 訳は、古いからか、少し読みにくい。 ナイン・ストーリーズに収録されているお話とのリンクも興味深かった。 1999.3.7 サリンジャーの文体は技巧的でやや難解である。この本も読むのに時間がかかった。しかし、内容は実に豊かだと思う。ゾーイーのフラニーを思う心が、その会話から伝わってくる。また、フラニーの姿や言動から推し量ることのできる心の痛みもよくわかる。特に、最後のシーンで、ゾーイーがフラニーに電話で話した言葉は、私にもすごく響いた。おそらく、フラニーはこの後も悩み迷うことだろう。でも、子の家族があればきっと大丈夫だ、と思う。私はゾーイーやフラニーといった少し不器用だが一生懸命生きている人も大好きだ。でも、やはり、シーモアが気にかかる。

Posted byブクログ

2021/12/29

服装の描写が丁寧だなと感じたフラニー ズーイーの話は長々と感じてしまって記憶が薄め、再読せねば、あるいは村上春樹訳の方が読みやすいのかしら

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2021/01/19

村上春樹訳で読んだ。 学校にうんざりして、哲学とか宗教とかの本読むようになって、かぶれてしまったフラニーのような女の子は、これ読み終わるとハッと目を覚まして、現実世界を生きるようになること間違いなし。読むのちと大変かもしれないけど、頑張ってよめば、数少ない本しか残せなかったサリン...

村上春樹訳で読んだ。 学校にうんざりして、哲学とか宗教とかの本読むようになって、かぶれてしまったフラニーのような女の子は、これ読み終わるとハッと目を覚まして、現実世界を生きるようになること間違いなし。読むのちと大変かもしれないけど、頑張ってよめば、数少ない本しか残せなかったサリンジャーが、世界に残してくれた偉大な救いの物語だと気づくはず。サリンジャー好きになること間違いなし。

Posted byブクログ

2019/05/08

いろんなことを覚えて、鞭のように鋭い切れ者になったって、それで仕合わせになれなかったら、一体何の甲斐があるんだろう ここでシーモアのこと思い出した人いっぱいおるやろ………………

Posted byブクログ

2019/04/21

未熟であることを愛せる。こんな愛に溢れた本読んだことない。 等身大でグズだけど、本当に素敵なお兄さん。フラニーのような思春期だったからこそ、お兄ちゃんの愛がわかる。 サリンジャーの作品が、本当の意味で好きになった。

Posted byブクログ